- 住まい(279)
快適な眠りのために…羽毛布団の正しい手入れ方法&保存方法
一般的に普通の布団と比べて、手入れはあまり必要がないとわれる羽毛布団。しかし定期的な手入れをすることで、もっと清潔に・快適に使えるようになります。今回は、羽毛布団の手入れや保存のコツについて紹介します。
羽毛布団にどうして手入れが必要性か?
羽毛は放湿発散性に富み、湿気が中に溜まりにくい素材です。また、弾性回復率に富んでいるため、他の布団のように頻繁に干す必要がありません。しかし、羽毛布団は非常にデリケートです。
普通の布団と比べて、こまめなお手入れの必要がない羽毛布団。
しかしいくつかの点に注意することで、羽毛布団を清潔に保ち、もっと快適な眠りにすることができます。
また時々手入れを行うことで、羽毛布団はもっと長持ちして、頻繁な買い替えも必要なくなります。
毎日使うものだからこそ、もっと快適に使えるようにしましょう。
正しい手入れ方法
①「陰干し」&「風通しのいい場所」で、正しく干して乾燥させよう
中わたを乾燥させることは、羽毛や羊毛などの繊維同士の間に空気の層を生み出し、かさ高が回復するので保温性を回復し、フワッとした肌ざわりをとり戻します。湿気をたくわえたおふとんは、ダニやカビの格好の温床となってしまいます。
羽毛布団を干すときは、日当たりのいいところに干す必要はありません。
「陰干し」でなおかつ「風通しのいいところ」を選びましょう。
ただし毎月1回くらいは2時間程度でいいので、日光のもとに日干しするといいでしょう。
ただし側生地の痛みを防ぐため、布団カバーをかけた状態で干すのがおすすめです。
また干すとき専用のカバーとして、「布団干し袋」もあるのでそちらを利用してもいいでしょう。
②布団叩きで強く叩かない
布団叩きを使ってパンパン叩くと、羽毛が痛んだり、最悪の場合は大事な羽毛が飛び出してきてしまうこともあります。
ホコリがどうしても気になる場合は、掃除機を弱めにかけるか、布団専用ヘッドをつけてホコリを吸引しましょう。
強めに吸引すると、布団の痛みの原因となります。
キルティング部分も掃除機をかけるか、ブラシでホコリを取り除くといいでしょう。
③カバーをかける
布団側生地の汚れや擦り切れを防止するためにもカバーを付けましょう。 カバーやシーツなら日頃のお洗濯もラクにできます。
普段からカバーをかけて使うことで、直接汚れや汗などがつくのを防いで、羽毛布団をもっと長持ちさせることができます。
普通は家庭で丸洗いできない羽毛布団ですが、カバーをかけておくことで、カバーだけをはずして洗濯することができるため、誰でも手軽に定期的なお手入れができるようになります。
夏は涼しげなカバーを、冬は暖かいカバーをつけるようにすると、季節感も出るし寝心地も大きく変わります。
④凹凸をならす
羽毛のふくらみが少ないように感じる部分があったら、周囲の羽毛を軽くたたいて空気を含ませ羽毛を平均にならします。
羽毛布団を使っているうちに、ふくらみ具合のバランスが悪くなることがあります。
軽く叩いたりして、凹凸をならしましょう。
正しい保管方法は?
季節の変わり目などは、羽毛布団を長期間保存することになります。
基本は、保存前に乾燥させることです。
できれば、クリーニングに出してから保存したほうがいいでしょう。
クリーニング後は、袋から出した状態で保存しましょう。
防虫剤を製品にはさみ、木綿の風呂敷など通気性のよいものに包みます。ビニール、ポリエチレンの袋等、通気性の無いものに入れておくと蒸れて臭いが強くなったり、品質を損なったりすることがあります。
ビニール袋などには入れないほうがいいようです。
保存場所は、湿気の少ない場所(押入れの上の段など)を選びましょう。
ただし保存中の布団の上に、重いものなどを乗せるのはNGです。
正しい手入れでもっと快適!
布団全般に言えることですが、共通しているのは特に「湿気に注意すること」です。
なるべく乾燥した状態を保つことが大切です。
そして布団叩きが実はNGというのは、知らなかった方もいるのではないでしょうか?
干し方にも十分な注意が必要です。
またしばらく使わないからといって雑な保管をしていては、痛みが早くなってしまいますので正しく保管しましょう。