美侍

新潟での一人暮らしで快適に過ごしたい方へ!注意するポイントとは

今まで住んでいた土地から離れて一人暮らしをする際、不安を感じる方も多いと思います。大切なのは、自分が住む地方の風土について詳しく知っておくことです。今回は、車社会・降雪量・地震の3点に焦点を当て、日本海側にある都道府県の中でも随一の広さを誇る新潟県で快適に暮らすためのコツをご紹介します。

①車社会です!新潟県で暮らすなら、自動車は必須

人々の暮らしは、風土によって大きく左右されます。
赤道付近に住む方々と私たちのライフスタイルが全く違うように、同じ日本国内であっても気候や風土の違いによって快適な生活を送る方法は変わってきます。
新潟県での一人暮らしを満喫したいなら、その土地に合わせた生活スタイルを知る必要があるでしょう。
新潟県の大きな特徴は、県内を縦断するように高速道路が通っていることです。
新潟県は自動車の交通量が非常に多く、人々の生活に欠かせない足として定着しているのです。

どのくらい車が走っているのかというと日本で2位です。新新バイパスという高速道路みたいな自動車専用道路があるのですが、平成22年の交通量は全国で2位でした。1位は横浜新道の保土ヶ谷あたりで、横浜と新潟の人口を考えたら車に乗り過ぎなのは明らかです。

出典:http://360.hatenadiary.jp/entry/2015/12/21/212338

このような高速道路は、一般的にバイパスと呼ばれています。
他の都道府県にもバイパスはあるかもしれませんが、新潟県においてはその名の通り県民生活の動脈のような役割を果たしているのです。
車の交通量が非常に多いことから見てもそれは明らかでしょう。
バイパスの一部は無料となっており、有料高速道路と一般道へのアクセスも非常に良好です。
新潟県で暮らしていくのであれば、バイパスを使わない手はありません。
免許をいち早く取得し、車を使うことで行動範囲が広がるのです。

 このバイパスのいいところは、沿道にロードサイド店舗が張り付くことがないので、非常に流れが良い点。

もちろん、接続する一般道にそれらの店は発達しているのだが、道路本来の機能が保たれているところがうらやましい。

出典:http://sendai-watcher.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_4d31.html

②降雪量をチェック!「新潟市」はあまり積もらない/上越に行くほど雪は多い

累積積雪量を比較!新潟市内 vs 山沿いの津南町

新潟県といえば豪雪地帯というイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
冬のニュースなどで取り上げられるのは、新潟県南部にある上越から中越地方にかけてです。
気象庁による新潟県の累積降雪量をご参照ください。
同じ新潟県でも、新潟市と津南町では累積降雪量にかなりの差があることがお分かりいただけます。

累積降雪量 2015年11月1日 - 2016年5月9日
都道府県     地点    累積降雪量(cm)
新潟県     新潟*        115
新潟県     津南        788

出典:http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/snc_rct/alltable/smsnd_sm00.html#a54

年最深積雪をチェック!全体的に積雪は減少傾向

県内の年最深積雪でみると、海岸部で100cm未満、上中越の平野部で100~150cm、山沿いでは200~250cmとなっています。
なお、新潟市周辺が特に少なくなっています。これは北西季節風時には佐渡島の風下に入り、雨や雪が降りにくくなることが関係しています。
近年は雪が少なくなっており、高田では1986年以前は数年に1回は200cmを越えていましたが、1987年以降は150cmを超えた年は少なくなっています。平成18年(2006年)の冬は山沿いで大雪となり、津南で積雪が400cmを越えました。しかし、山沿いの津南でも高田ほど顕著ではありませんが、1987年頃を境に積雪が少なくなっています。

出典:http://www.jma-net.go.jp/niigata/menu/bousai/met_character.shtml

新潟市は結構快適!/上中越の方は、雪支度はお早めに!

上越から中越にかけては雪が多く、新潟市や村上市といった下越地方は雪が少ない傾向にあります。
新潟県に住むからといって、すべての土地で雪が大量に降るわけではないのです。

上越地方や山林の近くでは、冬の季節風が気流に乗って上昇し、積雪量が非常に多くなります。
上越から中越地方にお住いの方は、11月半ば以前から雪への対策をしておくことをおすすめします。
冬タイヤへの交換や暖房器具の準備などは、早めに始めておいて損はないからです。

一方で、新潟市を含む過越地方では、冬になってもそこまで雪は積もりません。
弥彦山や角田山が季節風によって発生した雪雲をせき止めてくれるからです。
新潟市で一人暮らしをしているという人は、自宅の周辺の雪を軽くかける程度の道具を準備していれば充分といえます。
同じ新潟県内でも、住む場所ごとの積雪の違いを知っておけば冬になってから困ることは無くなるのです。

新潟=雪国
というイメージをお持ちではありませんか?
新潟県内の積雪事情も地域によって違いがあり、県内全域が豪雪地帯というわけではありません。豪雪地帯と言われスキー場などが多数立地する中越地域の山間部などは3~4メートルも積もることもありますが、日本海沿岸部の平野に広がる新潟市では、雪は降りますがあまり積もりません。
積雪が市民の生活や都市機能・経済活動に影響を及ぼすことはほとんどありません。
平成20年の冬場には、10センチメートル以上の積雪がわずか3日のみ。同じ北陸の他都市や東北地方の都市と比べると雪が少ないことが分かります。東北の政令指定都市仙台市と比較しても、最深積雪がほとんど変わりません。

出典:https://www.city.niigata.lg.jp/business/kigyo/profiletop/profilelivingtop/profilelivingkikou.html

全国の累積積雪量と平年比のデータが確認出来るサイト。
※「雪の状況」ページは11月頃から5月上旬の期間に運用されています。

新潟県で雪が降る仕組みを詳しく解説。

地震が起きたときに備えておく

最後にご紹介したいのが、地震対策です。
新潟県では21世紀に入ってからも大きな地震が何度か発生しています。
例えば、2004年の新潟県中越地震や2007年の新潟県中越沖地震などです。
前者については、大きな揺れによって自動車道路や家屋が破壊され、県民の暮らしを脅かしました。
さらには、余震や雪解けの際に起こる雪崩が発生し、なかなか復興への足掛かりが掴めなかったということがありました。

新潟県内では、隣接する県で発生する浅い地震によっても被害を受ける場合があります。例えば、1847年の善光寺地震(M7.4)では県西部、特に上越市付近を中心に家屋倒壊などの被害が生じました。
 歴史の資料によると、新潟県付近の日本海東縁部で発生した地震としては、1762年の地震(M7.0)や1802年の地震(M6.5~7.0)が知られています。いずれも、佐渡島付近の海域で発生し、1762年の地震では佐渡島において強い揺れによる被害のほかに津波被害も生じました。明治以降では、1964年の「新潟地震」(M7.5)が日本海東縁部で発生した被害地震です。1833年の山形県沖の地震(M7 1/2)や「昭和58年(1983年)日本海中部地震」(M7.7)などでは、新潟県の沿岸地域に津波被害が出ており、新潟県沖合以外の日本海東縁部で規模の大きな地震が発生した場合でも津波被害を受けることがあります。

出典:http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chubu/p15_niigata.htm

新潟県中越地震(2004年:平成16年)

 この地震により、新潟県の川口町で震度7を観測するなど、新潟県中越地方を中心に強い揺れに見舞われ、大きな被害をもたらしました。
 また、走行中の上越新幹線が脱線するなど、交通網をはじめライフラインにも多くの被害が生じました。さらに、強震動や降雨・融雪などの二次的要因により、崖崩れや小河川のせき止め等の被害も多数発生しました。

出典:http://www.jma-net.go.jp/niigata/menu/bousai/seis_disaster.shtml

新潟県中越沖地震(2007年:平成19年)

新潟県中越沖地震は、2004年の地震からようやく立ち直りかけた新潟県に襲い掛かりました。
震度や地震の規模は2004年よりは弱かったものの、商業施設やインフラの破壊など、市民生活を不安定にさせるには充分すぎるほどの大きさです。
特に、復興の最中だった中越地方の被害は大きく、新潟県に住む人々の心に傷跡を残したのです。

液状化の影響で住宅・宅地に甚大な被害が発生し、商業、製造業、農林水産業にも被害が発生しました。
 「平成16年(2004年)新潟県中越地震」の被害からの復興途上であり、再び大きな災害を受けました。

出典:http://www.jma-net.go.jp/niigata/menu/bousai/seis_disaster.shtml

新潟県では、近隣県で起きた地震でも大きな揺れを観測することがあります。
先の東日本大震災も、その最たる例です。
新潟県に長く住んでいる人たちは、地震の恐ろしさを体感しています。
その教訓を生かし、地震に対して万全に備えている人が少なくありません。

新潟県に移り住んできた皆さんはどうでしょうか?
歴史的に見て地震が多い土地だからこそ、いざというときの備えを万全にしておくことが安心感を生みます。
地震が来ても焦らないような準備をすることが、新潟での快適な暮らしを支えます。

避難場所を確認

地震が来てしまったとき、皆さんはまず机や椅子の下に身を隠すことでしょう。
問題はその次です。
さらに大きな地震が来た場合に備えて、より安全なエリアに避難する必要があります。
災害が起きたとき一時的に避難する施設を「避難場所」といいます。
自宅が損壊してしまった人たちなどが一時的に暮らす「避難所」と間違えやすいので注意してください。
こちらは、各市町村によって場所が決められているため、きちんと確認しておきましょう。
避難場所へのルートがあらかじめわかっているだけでも、いざというときに迅速な行動がとれるのです。

避難場所とは、災害が起こったときに一時的に避難する公園などの場所を指します。 避難生活が出来る避難所とは違うので区別して覚えておきましょう。 避難場所は広域避難場所ともいわれます。 広域避難場所と記載された案内板や 避難場所までの誘導標識などを見かけたら覚えておくといいですね。

出典:http://mylet.jp/jissekiblog/bousai/%E9%81%BF%E9%9B%A3%E6%89%80%E3%81%A8%E9%81%BF%E9%9B%A3%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%EF%BC%9F%E7%81%BD%E5%AE%B3%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%99%82%E3%80%81/

地震に備えるためのグッズ

地震が起きてしまったときに備えて、防災グッズを準備しておくとより安心です。
災害時のシチュエーションとしてパニックに陥りやすいのが暗闇です。
慣れている町でも、電気が止まってしまうと道の世界へと変貌します。
懐中電灯やラジオなど、電気の供給が止まってしまっても使える明かりや情報源を確保しておきましょう。
自動車から携帯電話などを充電出来る装置も、災害時には重宝します。

ライフラインがストップすると、夜は真っ暗で明かりはありません。ライトはもちろん、情報の収集をするためのラジオも欠かせません。電池が要らない太陽電池式のものや、手動で充電できるものが便利です。

出典:http://korobehashire.blog86.fc2.com/blog-entry-292.html

災害時になんらかのアクシデントが発生して避難場所や避難所にたどり着けないことも想定しておきましょう。
食料や水を数日分準備しておけば、救助を待つことが出来ます。
非常用のグッズは鞄の中にまとめておき、お家の中のいつでも取り出せる場所に置いておきましょう。
備えあれば憂いなし。
日常生活を安心して送るには、いざというときの備えが大切なのです。

食料三日分

食料は三日分を目安に用意しておきましょう。カンパンや氷砂糖など軽くてカロリーが確保できるものが便利です。チョコレートなどのお菓子類を利用するのも良いと思います。

賞味期限切れがないように、入れ替えがきく食品を選ぶのも手だと思います。



長期保存用の缶入りの水を入れて置くと便利です。折りたたみのポリタンクなど、水を貰いに行くときの道具を持っているのも良いと思います。

水は一人あたり1日3リットル必要と言われています。「災害用長期保存水」などの高純度の精製水もあります。

出典:https://nanapi.jp/6757

これまで新潟県が遭遇した大規模な地震について解説したサイト。

全国の避難場所を確認するのに役立つ、市町村のホームページが集められたサイト。

知っておけば快適に暮らせる新潟の知識

新潟県で快適に暮らすためには、風土や人々の生活スタイルを学ぶことが重要です。
自分より長く新潟に住む人たちと積極的に交流しながら、快適に暮らすための知恵を獲得していきましょう。