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めっちゃウマイお好み焼!たこ焼き!大阪民の粉もん愛を徹底解明
大阪名物と聞けばお好み焼きやたこ焼きを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ここでは大阪の食文化である粉もんを徹底解明。粉もんはどのようにして普及したのか、大阪民はなぜ粉もんを愛しているのか。そのナゾに迫ります!
粉もんって何?
粉もんとはズバリ、小麦粉を使った料理のこと。
小麦粉を水で溶いた生地を焼いて作る料理を主としますが、うどんやパスタ等の麺類、餃子や肉まん、またケーキ等の洋菓子も含まれます。
粉もんを愛する会員で構成された民間団体「日本コナモン協会」によると、小麦粉だけでなく、粉を主原料にした料理は全て粉もんに入るとのこと。
米粉、とうもろし粉、蕎麦粉…と挙げていくと、私達が普段食べている料理にいかに粉もんが多いかが分かりますね。
日本コナモン協会
「日本コナモン協会」公式サイト。
「お好み焼き」から見る粉もんの歴史
お好み焼きと言えば、誰もが頷く大阪名物。
たこ焼きと並び、大阪の粉もんを代表する料理でもあります。
お好み焼きのルーツは安土桃山時代にあの千利休が作らせていた「麩の焼き」が始まりと言われています。
「麩の焼き」とは小麦粉を水で溶かして薄い生地を作り、芥子の実や味噌、砂糖を丸めて食べる和菓子のこと。
小麦粉を主原料にした料理、と言う点でお好み焼きに近いものを感じますね。
その後、江戸時代にはもんじゃ焼きの前身と言われる「文字焼き」が流行し、明治に入ってソースが普及してからは小麦粉に肉や魚介類を混ぜて作る「どんどん焼き」が全国的に広まりました。
一方、大阪では戦後の貧しい時代に空腹を満たすため小麦粉にキャベツを混ぜ、カサを増やして食べるようになりました。
それが大阪におけるお好み焼きの始まりと言われています。
当時、お好み焼き店が爆発的に増えた大阪では家庭でお好み焼きを作る習慣はありませんでした。
それが時代を経て、現在では大阪のどの家庭でも一般的に食べられる料理となっています。
大阪民が粉もんを愛するワケ
大阪の人は何故、粉もんを愛するのか。
それはやはり、先に紹介したお好み焼きの存在が大きいように思われます。
もう一つ、大阪の粉もん文化の立役者として欠かせないのがたこ焼き。
たこ焼きの創始者は大阪西成の食品会社「会津屋」の初代・遠藤留吉と言われています。
コンニャクを入れていたラジオ焼きを明石焼きからヒントを得て改良したのがきっかけで、今ではたこ焼きが大阪を代表する名物に。
また、大阪はダシ文化の土地でもあります。
旨いダシを合わせることで美味しい粉もん料理を作ることができた…だから大阪名物になったとも考えられるかもしれません。
大阪で粉もん料理を!
大阪の粉もん文化について紹介してきましたが、いかがでしたか?
大阪の街を歩けば、都会でも田舎でも至るところにたこ焼き店を見かけます。
お好み焼きの店舗数も全国一位を誇り、その数はなんと3000件超え。
パスタやケーキといった粉もんはさておき、大阪名物の粉もんはB級グルメとしての印象が強いですよね。
美味しいだけでなく庶民的で手軽に食べられる…そんなところも大阪民に愛される所以なのかもしれません。
鍋料理や串カツといった名物も外せない大阪ですが、旅行の際には是非粉もん料理を食べてみてください。
本場の粉もんで大阪の味を楽しんでくださいね!