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北海道の大自然を堪能!おすすめドライブコース3選
広い大地、突き抜けるように青い空。世界に誇れる自然の美しさを北海道は有しています。その自然を肌で感じるにはドライブが1番です。今回は、思わず愛車を走らせたくなるようなドライブコースを3つご紹介します。
1.幻想的な三階滝と支笏湖を巡る
最初のドライブコースでは、中山峠から支笏湖までを走り抜けます。
出発地点は札幌です。
ここから国道230号線を通ることで、なんてことのない道が、幻想的な山道を楽しめるドライブコースへと変貌するのです。
中山峠であげいもを食す
中山峠を走る際にぜひお立ち寄りいただきたいのが、「道の駅 望洋中山(ぼうようなかやま) 」です。
晴れているときは、羊蹄山の美しい景色を見ることが出来ます。
この道の駅で売られているあげいもは、北海道民であれば1度は食べたことがある定番のファーストフードです。
北海道産のジャガイモをそのまま揚げただけというシンプルな調理法は、素材の味を上手く引き出しています。
ジャガイモのサイズも大きいので、朝食代わりに食べるのも良いでしょう。
これが道民のファストフード「あげいも」!
喜茂別産男爵いもに衣をつけて揚げています。
1本に3個ついて300円。
ほのかな甘さと芳ばしさは道民のソウルフードです。
少なくとも約40年前にすでに人気がありました。
国道230号線で札幌から道南方面へ向かう際は必ず立ち寄ります。
中山峠はあげいもが有名ですが、最近はケチャップやマヨネーズなどの調味料が別途用意されていて、自分好みに味付けができます。
望羊館の方にあるお手洗いは、広くて綺麗でした。
峠からの眺めもいいので、天気が良ければ外でゆっくり休憩するのをおすすめします。
荘厳な三階滝(さんかいたき)を見学
道の駅で一休みしたら、そのまま国道230号線のドライブを続行です。
自然に囲まれた中山峠は、交通量が多いため整備が行き届いており快適なドライブを楽しむことが出来るでしょう。
1時間ほど車を走らせると、国道453号線に合流します。
南の方角へ少し進んだ先にあるのが、三階滝公園と呼ばれる絶景スポットです。
三階滝という名前の通り、階段のように落ちる滝はまさに荘厳というほかありません。
季節によって木々が違った表情を見せてくれます。
運転で疲れた身体をほぐすためにも、こちらの公園を散策してみましょう。
身体だけでなく、心までスッキリとした気分になること間違いなしです。
文字通り三段の層をなして落ちる三階滝は壮大で、流れ落ちる水量の多さに圧倒されます。岩肌に砕ける水しぶきは深緑に映え、紅葉の時期には素晴らしい景観が楽しめるなど、四季折々の美しさを見せてくれるのが魅力です。園内にはレストハウスがあり、バードウオッチングや散策も楽しめます。
美しい支笏湖の魅力を堪能
美しい滝でリフレッシュしたら、再び国道453号線を走り、276号線に合流してください。
山道を1時間ほどドライブしていると、支笏湖が見えてきます。
支笏湖は国内でも有数の透明度を誇る湖です。
太陽の光を美しい湖面が反射する幻想的な風景を横目に車を走らせましょう。
普段見ることの無い美しい風景は、都会の喧騒で疲れた身体を癒し、明日への活力を充填するのに打ってつけです。
支笏湖は千歳市にある日本で2番目に大きいカルデラ湖。4万年前に誕生しました。湖の周囲長は約40kmで、平均水深は265m。日本で2番目に深い水深です。日本最北の不凍湖で、冬でも凍りません。透明度が高いことでも有名です。摩周湖とバイカル湖に負けない透明度を持っています。
季節によっては、支笏湖をカヤックで探索するツアーも開催されています。
ドライブだけでは満足出来ないという人は、こうしたツアーに参加するのもいいでしょう。
水面から吹き上げる風の涼しさは、カヤックでしか味わえません。
午後の時間帯のツアーを予約しておけば、午前中にドライブをしてからそのままカヤック体験に乗り込むことが出来ます。
晴れている方が景色をより美しく感じられるので、しっかり天気予報をチェックしながらドライブを計画しましょう。
支笏湖ブルーと呼ばれるクリスタルクリアーな水中、原生林に囲まれた周囲40kmを囲む山々、その大自然を遊びつくすツアーです。
ツアーでは片道2.5km漕ぎ、支笏湖の絶景を満喫します。秘境に到着すると、上陸して自家製バナナ胡桃ケーキと麦茶で景色を楽しみながらリラックス。そして原始林が広がるニナル川を探検したり、スジエビやマスを見つけたり、夏には湖で泳いだり、季節に合わせて様々な楽しいアクティビティーを取り入れたツアーです。
2.日本海と津軽海峡、2つの海沿いを走る
続いてご紹介するのは、津軽海峡と日本海という2つの海を望むドライブコースです。
道南地方の特産品といえば海産物ですよね。
豊かな魚介を育む海は、それぞれ違った特徴を持っています。
ドライブをしながら、潮風や海の香りを感じましょう。
松前城
ドライブのスタート地点としておすすめしたいのが、松前城です。
松前城は日本で最後に建てられたお城として知られています。
桜の名所としても有名で、春になると毎年全国から観光客が訪れるスポットです。
2006年に選定された、日本の100名城にも選ばれています。
お城とその周辺の松前公園には、8000本にもなる桜が植えられていて、桜の名所としても有名ですね。
毎年春には「松前さくらまつり」が開催され、北海道の遅咲きの桜見物に、20万人もの人が訪れます。
城郭や城門、天守など当時の歴史を感じさせるような建築物が数多く並んでおり、歴史好きの方はもちろんのこと、そうでない方でも楽しく散策できるでしょう。
松前城の内部では北海道の歴史を語るうえでは欠かせない松前藩の隆盛や、石川啄木に関する資料などが展示されています。
昔ながらの街並みの中に松前城が見えて
きます。
一度焼けて、今あるお城は中は、コンクリート
製でちょっとがっかりしましたが
松前藩主の資料やアイヌの猛将の資料が
があったりとで見入ってきました。
あとは、啄木や有名な書家の作品が展示
されてました。
国道228号線に乗って五勝手屋本舗へ
松前城を見学した後は、愛車とともに国道228号線のドライブへと走り出しましょう。
日本海の香りを感じながら走るシーロードは、気持ちよく車を走らせるのにピッタリです。
この道路は通称、追分ソーランラインと呼ばれています。
日本海は天候が悪化すると大きく荒れてしまいますが、晴れている日は穏やかで水面が美しく輝くのが特徴です。
信号も少ないのでストレスを感じることもありません。
海と山を眺めながらのんびりドライブを楽しみましょう。
まず函館から日本海沿岸へ。函館から道央へのルートとしては遠回り、メインルートの噴火湾側からのアクセスは山越えが必要、海中から直接岩山が立ち上がるような場所が極端に多いことも手伝い、現在は人口密度は低く鉄道もありません。そのため、なかなか訪れにくい道と言えます。
しかし、日本海、立ち上がる岩山と駆け上がる緑、小さな漁村、それらの全てが美しく、一度訪れるとその景色は忘れられなくなってしまうでしょう。
90分ほど車を走らせたら、江差町(えさしちょう)という海沿いの町に到着します。
この情緒あふれる港町でぜひ召し上がっていただきたいのが、五勝手屋羊羹です。
北海道の銘菓として名高いこちらの羊羹は、筒状の容器に入っているのが特徴的です。
そのままかぶりつくのも良いですし、容器についている糸で羊羹を切って食べても美味しいのでぜひお試しください。
口当たりが柔らかく、スッキリとした甘みはしつこさを感じさせません。
運転に集中していた方も、五勝手屋羊羹で糖分を補給して再びドライブを楽しみましょう。
食べてみると、うん、こりゃ旨いなー。あずき系ようかんとは一味違う味わいだ。そうか、金時豆の味なんだな~。こりゃ意外といける。
二本目を正式に、いや、やっぱり勝手に食べてみる。まず上フタを開けるとザラメがこぼれるので、皿の上にこぼす。次にニョキニョキッと押し出して、糸で切って皿に落とす。これで皿のザラメが羊羹にくっ付いて、いい感じになる。なかなか楽しくておいしい。
国道227号線からトラピスト大修道院へ
江差町を出発したら、国道228号線から227号線に合流してください。
大野国道という山道を走ることになります。
今まで海ばかり眺めていたので、緑の美しさがより映えることでしょう。
渡島半島の西側、いわゆる松前半島を横断しているのです。
そこから1時間ほど経つと、北斗市に入ります。
国道96号線に合流し、そのまま南に走っていると再び国道228号線へ戻ります。
228号線に戻ったら、海沿いの景色を眺めてみてください。
津軽海峡が美しく輝いていることでしょう。
先ほど通った日本海の景色と比べながら走ると、海の表情の違いにお気づきいただけると思います。
美しい自然を楽しんだら、トラピスト大修道院に寄ってみてください。
並木道の奥にたたずむ赤煉瓦の建物は、不思議な雰囲気を醸し出しています。
季節ごとに異なる花を咲かせる庭園は、手入れが行き届いており自然と人間の調和を感じさせます。
トラピスト修道院に植えられている桜は、通常よりも遅く咲く桜の種類です。市内の桜の名所が全て、終わったときに咲き始めます。南殿(なでん)や、普賢象(ふげんそう)や、雨宿(あまやどり)等の桜が咲きます。
売店で販売されているトラピストバターやクッキーは隠れた名物なので1度ご賞味ください。
予約を入れておけば、建物内にある資料館も見学することが出来ます。
美しい海を堪能するドライブの締めくくりとして、静かな雰囲気の修道院で心を浄化してみてはいかがでしょうか?
修道院への道は広大な草原地帯にある直線道路で、山のほうに向かって延びる並木道。この道路は有名で修道院を遠くに望んで進んでいく光景にはファンが多い。直線の並木道が途切れるところが駐車場になっている。
並木道の直線の続きは歩きで登っていくことになる。少しきついので注意。登りきったところにトラピスト修道院入口があり、横には小さな部屋があり、資料展示室がある。
3.世界遺産知床の自然を走る
知床横断道路を西から東へひた走る
最後にご紹介するのは、世界自然遺産にも登録された知床半島を横断するドライブコースです。
知床の雄大な自然を走る抜ける国道334号線は、知床横断道路とも呼ばれています。
別世界に来たかのような緑あふれるコースは、まさに圧巻の一言です。
ただし、知床は降雪量が多いため、冬期間中は知床横断道路が封鎖されている点にご注意ください。
期間限定だからこそ、春から秋にかけてぜひ行っておきたいドライブコースなのです。
知床横断道路は景色がとても良く、ドライブルートに最適。冬期閉鎖されるため、行くことができるのは除雪が終わった4月下旬~降雪が始まる10月下旬。開通期間中も時間制限があったり、気象状況によっては閉鎖されてしまいます。
1年のうち行けるチャンスは約半年間だけ。行かなきゃ損!
知床峠でゆったりと景色を楽しむ
知床横断道路の丁度真ん中あたりには、知床峠と呼ばれる絶景スポットが存在します。
斜里町と羅臼町に広がる大地の美しさは、実際に見た人にしかわからない感動を届けてくれます。
知床峠にある展望台で、ぜひ記念に1枚写真を撮っておきましょう。
峠を境にウトロ側と羅臼側の天気がガラリと変わり、片方は青空なのに片方は霧で真っ白、ということもよくあるので、いつも両側の景色が見られるわけではありません。
森林限界(寒冷で森林となる樹木が生育できなくなる限界点)を超えているため高い木がなく、背丈の低いハイマツなどの木々が広がります。霧さえなければ見通しがよく、富士山や日本アルプスなどの2,000~3,000メートル級の高地で見られるような景観を、登山せずに車で眺めに行くような気分です。
羅臼国後展望塔
知床横断道路を抜けて南に走ったところには、羅臼国後展望塔という場所があります。
天気の良い日は彼方の国後島を見られるので、ぜひ立ち寄っておきたいスポットです。
水平線の奥にそびえる国後島と羅臼町の街並みが眼下に広がる景色は、北海道の持つ自然の美しさを象徴しています。
絶景の朝日を見られるポイントとしても有名なので、時間に都合のつく方はぜひ1度ご覧になってください。
道の駅「知床・らうす」の裏の道を山の方にかなり登っていった先に知床望郷展望台と呼ばれる展望台があり、そこに羅臼国後展望塔がある。ここは目の前に広がる国後と展示資料によって北方領土問題の問題の解決に向け理解を深めてもらうことを目的に2000年に建設された。海抜167mの羅臼国後展望塔の屋上からは国後島の雄大な姿や羅臼の町並みを一望することができ、羅臼でも有数の展望スポットとなっている。
斜里町ウトロ側が夕陽の名所なら、半島の反対側に位置する羅臼は朝日の名所といえるかもしれない。その最も有名な朝日の名所がココ。山道を登っていくのだが、かなり急である。そして看板もあまりないのでわかりづらいかもしれない。上っていく道路の左手にある。
クジラの見える丘公園
羅臼国後展望塔から国道87号線に乗り、そのまま北へ20分ほど走ると「クジラの見える丘公園」に到着します。
こちらは、自然に生息するクジラを見られる数少ないスポットです。
根室海峡にはクジラの餌となる魚介が豊富に生息しているため、双眼鏡で見られる程度の近さまでクジラがやってくるのです。
ここは日本でも数少ない、マッコウクジラをじっくり観察できる展望デッキである。双眼鏡を携帯してクジラの噴気だけでなく、定置網や北方領土も見えるこの公園に是非行ってみよう。なお、冬期間は道道87号線から公園までの急な坂道が、車で上れない可能性があるので確認して訪れるとよいだろう。
運が良ければ、クジラが泳いでいる姿だけではなく噴気している様子まで観察出来ます。
人と自然が共生している北海道の大地だからこそ見られる珍しい光景なので、知床半島をドライブするときはぜひ立ち寄っておきましょう。
これに加えて知床半島羅臼側(根室海峡)ではザトウクジラ、マッコウクジラが観察されています。
マッコウクジラが観察できるのも、「根室海峡は知床半島を逆さにしたような深海」(アルラン3世号の高橋船長の話)だからです。
しかも陸に向かって凹地のような場所があるので、ここにマッコウクジラが潜れば、噴気がかなり陸近くで視認できるわけなのです。
広い大地を気持ちよく駆け抜ける
自然と触れ合いながら車やバイクを走らせる快感は、一度味わうとやみつきになります。
北海道には、そうしたドライブに最適なポイントがいくつもあるので、ぜひ愛車とともにドライブを楽しんでください。