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シングルモルトウイスキーを美味しく飲もう!代表的な銘柄は?

「シングルモルト」ウイスキーといえば、何となく格式の高いイメージ。バーやレストランで頼んでみたいけれど、勇気が出ない……という方も多いのではないでしょうか?今回は、シングルモルトの意味をはじめ「初心者でも美味しく飲める方法は?」「おすすめの銘柄はある?」など、気になる疑問にお答えします!ぜひこれを参考に、お店やご家庭でシングルモルトウイスキーをお楽しみください。

ウイスキーの「シングルモルト」ってどんな意味?

そもそも、「シングルモルト」とはどのような意味なのかといえば、大麦の麦芽のみを原料にした「モルトウイスキー」の中でも、1つの蒸留所で作られた原酒だけがブレンドされたものが「シングルモルトウイスキー」と呼ばれます。
逆に2つ以上の蒸留所で作られた原酒(モルト以外が原料のものも含む)を混ぜ合わせたウイスキーを「ブレンデッドウイスキー」と呼び、世界に流通しているウイスキーの9割近くを占めていると言われています。

ウイスキーは蒸留所の風土や気候によって個性が出やすいため、シングルモルトウイスキーの方がより一層奥深く、特徴のある味わいになるようです。
シングルモルトウイスキーの方が格が高いと思われがちですが、ブレンデッドウイスキーの方がまろやかで飲みやすいので、好みによってはブレンデッドの方が美味しいという人もいます。

「シングル」は「ひとつの蒸留所」という意味!

シングル・モルト・ウィスキーの「シングル」は「ひとつの蒸留所」を意味する。手に取ったそのひと瓶の中身が、ひとつの蒸留所から生まれたものならば、それはシングル・モルト・ウィスキーだ。

出典:http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/06/blend.html

複数の蒸留所が関わると「ブレンデッド」になる!

対してブレンデッド・ウィスキーは、ふたつ以上の蒸留所が関わっている。いろんな蒸留所のウィスキーを混ぜ合わせ、ブレンドしたものだ。手に取ったひと瓶の、その中身をつくり上げるのに、数十の蒸留所が関わっている場合もある。つまり、複数の蒸留所のウィスキーをブレンドすれば、ブレンデッド・ウィスキーとよばれる。

出典:http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/06/blend.html

モルトは「大麦麦芽」のこと!

モルトとは、大麦麦芽(おおむぎばくが)のこと。これがモルト・ウィスキーの原料。モルトを原料としたウィスキーだから、モルト・ウィスキー。地域でいえば、日本やイギリス(スコッチ)、そしてアイルランドでは、ウィスキーといえば、モルト・ウィスキーのことを差している。

出典:http://onemore-glass-of-whisky.blogspot.jp/2013/06/blend.html

シングルモルトウイスキーは、風土によって味が変わる

シングルモルトウイスキーは、味わいや香りの個性がはっきりしているという理由で人気がありますが、なぜ蒸溜所によってウイスキーの個性が違うのでしょうか。それは、蒸溜所がある場所の風土や、つくり手のこだわりの違いによって育まれるんです。

出典:http://yamazaki-d.blog.suntory.co.jp/002696.html

まさに、蒸溜所の風土やつくり手のこだわりによって、個性が生み出されるのがシングルモルトウイスキーの魅力になっているんですよ。

出典:http://yamazaki-d.blog.suntory.co.jp/002696.html

シングルモルトウイスキーの愛好家も多い!

前述の通り、シングルモルトの方がブレンデッドよりも格が高いのかといえば、そうではありません。
同じ年数熟成されたもので比べると、やはり出荷される数が少ないことと、モルト以外の原料が含まれていないなどの問題でシングルモルトの方が価格が上がりがちですが、熟成年数によってはブレンデッドの方が高くなります。

シングルモルトとブレンデッドはどちらも魅力のあるウイスキーですが、個性が強いからこそ、それぞれに愛好家が多いよう。
お店で1杯ずつ頼んで飲み比べてみれば、自分の好みが分かるかもしれませんね。

シングルモルトの産地やおつまみにこだわりを見せる方も。
最初は何が良いのか分からなくても、そのうちきっと自分好みのスタイルが見つかることでしょう。

どうすれば無理なく美味しく飲める?

シングルモルトウイスキーは、ブレンデッドに比べて個性が強く、風味が奥深いのが特徴です。
その分ウイスキー本来の香りや口当たりが色濃くなりますので、そもそもウイスキーをあまり飲んだことがない、という方には苦手に思われることもあります。

しかし、そんな方でもすっきりとした飲み口で楽しめるのが「トワイスアップ」です。
トワイスアップはウイスキーと水を1対1で割る方法で、アルコールの強い刺激を感じることなく、シングルモルトの風味や魅力を味わうことができます。

トワイスアップは香りと味を楽しむのに最適!

◆氷は入れずに常温のウイスキー1:1水で割る飲み方です。テイスティングには最適な飲み方です。
ウイスキーの香りと味を楽しむための最良の飲み方だといわれていて、実際に、プロのブレンダーもこの方法で香りを確かめている
飲み方です。

出典:http://clubtower.jp/what/drinking

『1.グラスに臭いが付着していないことを確認する⇒2.ウイスキーを注ぐ⇒3.(ノージングで)嗅覚で香りを分析する
⇒4.水で1対1に割る(アルコール20%程度が調度良い)⇒5.舌、口中で味覚を分析(テイスティング)する
⇒6.のどごしや後味(アフター・テイスト)を分析する、空のグラスの香りもご一緒に。』

出典:http://clubtower.jp/what/drinking

シングルモルトや上質の風味を持つウイスキーを飲む際には、私はいつもこの飲み方をしています。

出典:http://clubtower.jp/what/drinking

どうしても無理!という人は「ハイボール」を作ろう

①しっかり洗ったレモンを1/16〜1/8にカットし、グラスに絞り入れる(皮はそのまま放り込む)
②グラスに氷を半分〜2/3まで入れる
③ウイスキーをグラスの1/3まで入れる
④スプーンを使い、グラスが満たされるまでソーダをそっと流し込む
⑤スプーンを使い、上下に1回だけかき混ぜる

出典:http://01.shittoku-navi.jp/?p=5896

ハイボールは、銘柄によってはレモンや炭酸によって個性が殺されてしまうということで、風味を心底楽しみたい方には不向きな方法とされています。

しかし、アルコールを和らげ、ウイスキーの香りを程よく伝えてくれますから、初心者の方にとっては一番無理のない飲み方だと言えるでしょう。
シングルモルトをハイボールで試す時は、ぜひ鼻に抜ける香りや風味に注目してみてくださいね。

初心者におすすめのシングルモルト4つ!

シングルモルトウイスキーの魅力や飲み方は分かったけど、一体何を飲めばいいのか分からない!と思う方もいるでしょう。
前述した通り、シングルモルトは風土や気候によって個性がはっきり出ますから、頼んだウイスキーが上級者向けだったら……なんて緊張してしまいますよね。

そんなあなたのために、初めてのシングルモルトウイスキーに相応しい銘柄を4つご紹介します!

ザ・マッカラン12年

最初にご紹介するのは、「ザ・マッカラン」。
「シングルモルトのロールスロイス」と称されている質の高いウイスキーで、世界中のシングルモルトのなかでもやはりこれを真っ先に紹介しなくてはいけないだろうと思えてしまう、超おすすめ銘柄です。
まあその称号にふさわしくお値段は少々お高めですが、口当たりはワインのように優しくなめらか。
シェリー樽(シェリー酒の古樽)で造られることに由来する、華やかな香りと甘みが口のなかにひろがります。
ハイボールにしても風味が活かされますので、ご家庭で飲む場合はぜひソーダ水とレモンを用意するのがおすすめです。

クラガンモア12年

続いては、紅茶に似た芳醇な香りが特徴の「クラガンモア」。
モルトウイスキーの名産地のひとつとされるスコットランド北東部スペイサイド地方で造られる銘柄です。
すっきりと軽やかな飲みくちで、口の中に果実やバニラ、花の香りと爽やかな甘みが広がる
のが特徴。
その味わいは、モーツァルトのシンフォニーにも例えられることがあります。
初心者には非常に味わいやすいウイスキーのひとつだと言えるでしょう。
こちらもハイボールや水割りにしても風味が損なわれないとのこと。

ボウモア12年

「ボウモア」は、“モルトウイスキーの聖地”として世界的に知られるスコットランド・アイラ島産の代表的銘柄。
特徴は、磯の香り漂う独特のスモーキーさ(燻香)。
それでいて初心者にも親しみやすいやさしさをもっているのがおすすめの理由です。
作家の村上春樹さんもこのウイスキーのファンで、著作のなかで「ボウモアを生牡蠣に垂らして食べる食べ方」について語っていることは通の間で知られています。
バー等でこの銘柄の名前と「アイラ」という言葉をだせば「お、ちょっと知ってるな」と一目置かれること請け合いです。

オーヘントッシャン クラシック

最後にご紹介するのは、スコットランド中部・ローランド地方の伝統的蒸留所で造られる「オーヘントッシャン」のクラシック。
こちらもシングルモルトの中ではリーズナブルながら、バニラやココナッツを思わせる甘い香りと、爽やかなフルーツのような軽い飲み口で人気が高いウイスキーです。
ハイボールは勿論ですが、この軽やかなあじわいはショットグラスに注いだストレートで楽しんでいただくのもおすすめですよ。

怖がらずに挑戦して、シングルモルトの奥深さを味わおう!

いかがでしょうか?近寄りがたいイメージのあるシングルモルトですが、飲み方や銘柄を覚えれば一気に親しみやすくなりますね。
居酒屋やバーなどでシングルモルトウイスキーを見かけたら、ぜひ思い思いの飲み方で挑戦してみてください。

お店で飲むのも良いですが、慣れたら気に入ったものを1本購入してみると、おうちで様々な飲み方を試しつつ、シングルモルト「通」に一歩近づけることでしょう。
お気に入りの銘柄やおつまみを用意し、自分好みのシングルモルト・スタイルを楽しんでくださいね。


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