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どう作る?どう渡す?新社会人向け・「名刺」のビジネスマナー徹底まとめ!

社会人になると、大抵の方は必要になるのが「名刺」。多くの会社では既に作られたものが新入社員に支給されますが、中には自由に作成して良いと言われるところもありますよね。今回は「名刺を貰ったけど、渡し方ってどうするんだっけ?」「やっぱりケースに入れるべき?」「作る時ってどうするの?」など様々な疑問を持つあなたのために、名刺に関するビジネスマナーや、自分で作る場合の形式などを徹底的にまとめました!ぜひご参考ください。

収納する時にも注意!?「名刺ケース」に関するマナーとは

名刺のビジネスマナーというと渡し方、受け取り方が重要だと思いがちですが、実は収納する「名刺ケース」に関しても礼儀が存在します。
まず、取引先に会う時使用する名刺ケースは「革製」や「布製」のものを使い、「プラスチック」や「アルミ」のものは避けましょう。
機能としてはなるべくたくさんの枚数を収納でき、複数のポケットが付いている(自分と相手の名刺を分類するため)二つ折りタイプのものがおすすめです。

デザインはブラックやネイビー、ブラウンなどシックで落ち着いた色のものを選び、あからさまにブランドのロゴやプリントが入っているものはNG。
レッドやイエロー、グリーンなど華やかな色味のものも見た目には素敵ですが、ビジネスの場ではよく思わない人もいますので、ベーシックなカラーにした方が無難と言えるでしょう。

取引先から見える名刺ケースは「プラスチック」や「アルミ」以外の素材を!

就活生のうちならまだしも、社会人になって名刺交換をするようになったなら、きちんとした名刺入れを持っておく事もビジネスマナーの一つと言えるのです。
プラスチックやアルミ製の名刺入れを使っていると、取引先からの信用を失ってしまうかもしれません。

出典:https://careerpark.jp/3469

シンプルかつ機能的で、ブランドをアピールしすぎないものがおすすめ!

■「マチ」があり十分な枚数を収納できる
■自分の名刺と相手名刺を分けられる複数ポケット付き
■素材は柔らかすぎず、硬すぎず、程よい硬さで
■見てすぐわかるブランド柄、カジュアルなものはNG
■ブラック・ブラウン・ネイビーなどシックなカラーがベター
■ カードケースタイプより二つ折りタイプ

出典:https://careerpark.jp/3469

絶対選んではいけない5つ

⒈派手な色(レッド、イエロー、ブルー等のパステルカラー)
⒉ハイブランド
⒊安っぽさオーラ全開の名刺入れ(アルミやビニール、ステンレス素材のモノ)
⒋表面が滑る素材
⒌収納箇所が1箇所しかない

出典:http://www.novaconference.org/entry21.html

いよいよ本番!「名刺の渡し方」に関するビジネスマナーをマスターしよう

では、いよいよ名刺の渡し方に関するビジネスマナーです。
まず1対1で渡す場合ですが、この場合は「目下」から先に渡すことになります。

・軽くお辞儀して「○○株式会社の○○(フルネーム)と申します」と名乗りつつ、胸の高さ(相手から先に渡された時は、それより低い位置)で自分の名刺を差し出します。
・名刺の向きは相手にとって読みやすいよう、自分から見て逆向きにしましょう。
・この時、テーブル越しになったり折れ曲がった名刺を渡したりしていないか注意!

続いて受け取る側になった時ですが、

・「頂戴致します」と言って胸の高さで受け取りましょう。
・この時、相手の会社名やロゴに指がかかるのは失礼!注意してください。
・誰だったっけ?と後から不安にならないよう名刺にメモを書く人がいますが、これを相手の前で行うのは失礼にあたるので、貰ったそばからやらないよう気を付けて。
・目上と思っている方から先に名刺を貰ってしまった場合「お先に頂いて申し訳ありません」と謝るのは逆に失礼になる恐れがあるので、そこに関して深く考える必要はありません。

これが基本の名刺マナーです。
しかし、パーティーや商談などで複数同士で集まる場合もありますよね。
そういう時も基本的なビジネスマナーは一緒なのですが、交換する「順番」に気を付ける必要があります。
この時、取引先の方が目上になるのはもちろんなのですが、基本的にはあなたの「その場で一番上の役職に就いている上司」と「相手側で一番上の役職に就いている人」が最初に交換を行うのです。

そこからあなたの上司と取引先の担当者……と流れていき、最後にあなたと取引先の上司、あなたと担当者……という風になります。
例えば部長、課長と一緒に訪問した場合は、部長と課長が相手方と名刺交換を行ってからあなたの番が来ます。

ただ、あなたが先走らなければ上司たちが自然と先に交換を始めてくれるはずですから、気負わず自分の番を待ちましょう。
「上司に先に交換されてしまった!本当は自分からだったのに……」と思う必要はない、とだけ覚えておけば良いのです。

その① 1対1で渡す時は「目下」から先に!相手より低い位置で差し出そう

⒈相手が差し出した名刺の高さより、低い位置で名刺を差し出す

⒉名刺をテーブル越しに渡さない

⒊ポケットやお財布から直接名刺を出さない

⒋よれよれの名刺、折れ曲がっている名刺、汚れている名刺を渡さない

出典:https://jp.sansan.com/netacho/%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E5%90%8D%E5%88%BA%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%83%BC/

受け取る側の時は相手の社名やロゴは避けて!目の前でメモを書くのもNG

⒈相手の会社のロゴや名前の上に指を置いて受け取らない

⒉同時に名刺を出してしまった場合、目上の相手より先に名刺を受け取らない

⒊受け取った名刺に、相手の目の前でメモを書き込んではいけない(相手の名刺を汚す)

⒋もし、目上の方から先に名刺を出していただいた場合、「お先に頂いて申し訳ありません」と言ってはいけない(通常は、まず目下から目上の方に名刺を渡す)

出典:https://jp.sansan.com/netacho/%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E5%90%8D%E5%88%BA%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%83%BC/

その② 複数で名刺交換をする時は「目上」から!順番が複雑なので注意しよう

自社 :あなた、課長、部長
訪問先:担当者、担当者の上司

という5人が名刺交換をする場合は、まず訪問先が目上となり、自社の中での目上・目下の順は役職で決まるため、順番としては、

⒈ 自社の部長と担当者の上司
⒉ 自社の部長と担当者
⒊ 自社の課長と担当者の上司
⒋ 自社の課長と担当者
⒌ あなたと担当者の上司
⒍ あなたと担当者

が正しいものになります。

出典:https://liginc.co.jp/life/useful-info/105811

その③ 名刺を渡す時はフルネームを名乗って!胸の高さで持って両手で渡そう

目下のほうから先に「○○社の△△と申します」と社名と名前を名乗り、軽くお辞儀をしてから名刺交換を始めましょう。

名刺は胸の高さで持ち、両手で手渡すようにします。名刺の向きは、文字が相手から見て読みやすい向きとしてください。

出典:https://liginc.co.jp/life/useful-info/105811

その④ 受け取る時は「頂戴致します」を忘れずに!こちらも胸の高さで持とう

名刺を受け取るときも、黙って受け取ってはいけません。「頂戴いたします」と言いながら、必ず両手で受け取ってください。相手の会社のロゴや氏名などに自分の指がかからないように注意も必要です。受け取った後は、胸の高さより下におろさないようにしてください。

出典:https://liginc.co.jp/life/useful-info/105811

その⑤ 同時に交換する時はお互いに「片手」で!名刺入れを活用しよう

しかし、昨今では目上や目下という関係性に疑問を唱える声も多く「同時に交換」する人々も増えてきたようです。
同時に名刺を交換する場合のビジネスマナーは

・まずは名刺入れを枕に両手で名刺を持ち、その後右手で自分の名刺を相手の名刺入れに乗せます。
・同時に左手で相手の名刺を自分の名刺入れに乗せてもらい、受け取ります。
・空いた右手を相手の名刺に添えれば、最終的には両手で持っている形に。
・そのまま胸の前に引き寄せ、名刺交換完了です。

となりますので、覚えておきましょう。

⒈ 胸の前で、名刺入れを枕にして、両手で名刺を持ちます。
⒉ 自分の名刺を右手で差し出し、相手の名刺入れにのせてください。同時に、左手で相手の名刺を、自分の名刺入れの上にのせて受け取ってください。(お互い右手で差し出し、左手で名刺入れの上で受けとる形になります。)
⒊ 相手が左手でこちらの名刺を持ったら、自分の空いた右手を相手の名刺に添えてください。これで相手の名刺を両手でいただいている形になります。そしてそのまま自分の胸の前に引き寄せてください。

出典:https://liginc.co.jp/life/useful-info/105811

受け取った後はすぐしまっていい?意外と知らない「名刺交換後」のビジネスマナー

名刺を受け取ったら終了!と言いたいところですが、受け取った後もビジネスマナーが存在します。
まず、名刺交換後は「テーブルの上に並べ」ましょう。
1枚の場合は名刺入れの上に重ね、自分から見て左側に置きます。
ただし、同行者にとって邪魔になる場合もありますから、臨機応変に変えても良いよう。

複数いる場合は役職が上の方の名刺を名刺入れの上に置き、それ以外はテーブルの上に並べる、という形になりますが、昨今では複雑な役職名が付いていて、誰が上の立場なのか分かりにくいこともあります。
そういう時は、全ての名刺をテーブルの上に並べても構いません。
自分から見て座席順にしておくとお名前や社名、役職名などが覚えやすいので効果的。

また、書類や資料をテーブルの上に乗せなければならず、名刺をテーブルの上に並べるのが難しい場合は「失礼致します」とひと声かければ名刺入れにしまい、ポケットに入れても構いません。
しかし上司が同行している場合は、隣を見てどのようにしているか確認した方が良いでしょう。

名刺交換後は「テーブルの上」に並べる!名刺入れの上に置き、自分から見て左側に

名刺交換をしたら、すぐに名刺入れへしまってはいけません。打合せなどの間は、テーブルの上に名刺を置いておきましょう。その際に問題になるのが、「どこに置くのか」その場所です。

出典:https://jp.corp-sansan.com/news/2014/140331_4181.html

相手が1人の場合、名刺は名刺入れの上に置きましょう。その際、自分から見て左側に置くのがマナーです。もし相手が複数の場合、役職者など立場が上の方の名刺を名刺入れに乗せ、他の名刺はテーブルの上へ。相手の人数が少なければ、自分から見た座席位置に沿って置くと良いでしょう。

出典:https://jp.corp-sansan.com/news/2014/140331_4181.html

ただし、同行者や相手の着席位置によってはこだわらなくてOK!

・基本的には名刺を出しておく位置は左手前が多いのですが、相手や、同行者の着席位置との関係により、臨機応変に変えてかまいません。相手の名刺を左手前に置くのは、お茶が右奥に出される際に邪魔にならず、汚す心配も少ないからと考えられています。

出典:http://www.jp-guide.net/businessmanner/business/business_card.html

並べる時は「役職順」!しかし、分からない場合は座席位置に沿って全てテーブルに

「どの役職が上なの?」
と悩んでしまうことも...。
そんなときは名刺入れに名刺を置かず、すべての名刺をテーブルに置きましょう。置く順番は、自分から見た相手の座席位置に沿います。ここでの注意点として、名刺交換の際に相手の顔と名前を一致させておくことが大切です。名刺を置く場所を誤り、相手の名前を間違えて呼んでしまうことは、とても失礼に当たります。

出典:https://jp.corp-sansan.com/news/2014/140331_4181.html

書類や資料が多くて邪魔になる場合、ひと声かければ名刺入れをポケットにしまってもOK!

・書類や資料が多くて、名刺を並べると邪魔になってしまうようなときには、「失礼します」と声をかけ、名刺入れに入れてポケットに入れてしまっても構いません。

出典:http://www.jp-guide.net/businessmanner/business/business_card.html

自分で作る場合はどうする?「名刺作成」のビジネスマナーもチェック!

名刺といえば会社から支給されるところも多いですが、中には自由に作成して良い場合も。
しかし、だからといってデザインやサイズも好きにして構わないとは限りません。

まず、サイズは「55㎜×91㎜」が基本です。
これ以上になると相手の名刺入れに入らない恐れも出てきますので、基準からはみ出ないように気を付けましょう。

項目に関しては

・氏名
・会社名
・所属部署
・役職
・電話番号
・メールアドレス

を最低限として、他に必要だと思ったものがあれば入れて行きます。
FAX番号があればそれも入れると良いですし、昨今ではSNSのアカウントやIDを入れる方もいますね。

形式に関してはフォントが小さすぎないよう気を付け(5.5pt以上)、どうしても小さくなる場合は項目に不必要なものがないか見直します。
行間やラインにも統一感を持たせ、パッと見てスッキリと綺麗な名刺を心がけましょう。

その① サイズは「55㎜×91㎜」が基本!相手の名刺ケースに入るようにしよう

あまりにも大きなサイズの名刺を相手に渡すと、ケースの中に入らないので確実に困ってしまうはずです。

55mm×91mmというサイズを守るのが作り方のマナーの一つなので、きちんと統一させるようにしましょう。

出典:http://xn--nbku14g54bm9bnw3b.com/manners/

その② 最低限の項目は必須!あとは必要に応じてプラスしていこう

 名刺は自己紹介として、まず会った時に交換をするものですが、記載漏れは良くないです。 氏名や会社名、所属部署、役職、電話番号、FAX、メールアドレスがある場合にはしっかりと記載しておく事がマナーです。

出典:http://u-note.me/note/47489822

その③ フォントが小さすぎるのはNG!5.5pt以上を心がけよう

フォントが小さい方が綺麗に見えるとも言われておりますが、あまりにも小さすぎると文字を濃くしても読みにくくなるのです。

自分では5.5pt以下でも読めたとしても、中高年の方にとっては見えにくくなる可能性があるため、ある程度の大きさのフォントサイズを使って名刺デザインを行った方が良いでしょう。

出典:http://xn--eck9awc8j315nbkc.biz/chuuiten/rule.html

その④ ラインに統一感を持たせて、スッキリと見やすい名刺にしよう!

具体的には「左揃え」「右揃え」「中央揃え」という感じで、ラインに統一感を持たせることが意外と重要な要素の一つなのです。

グリッド線が名刺の中に入っていないとしても、ラインを整えていればそれだけでスッキリとした印象を与えられますし、清潔感のあるイメージを植えつけることができます。

出典:http://xn--eck9awc8j315nbkc.biz/chuuiten/rule.html

まずはケースを買いに行くべし!ポイントを押さえて、正しい名刺交換をしよう

いかがでしょうか?名刺のビジネスマナーは渡し方だけでなく、名刺ケースやその後の置き方、作り方などにもそれぞれ注意点が存在するのですね。
名刺には自分の会社員としての情報が盛り込まれているわけですから、そう考えると非常に奥深いものだと言えるかもしれません。

一気に覚えるのは大変ですが、取引先との商談やパーティーなどに出る可能性がある方は、ぜひバッチリ押さえて正しい名刺交換をしてくださいね。