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東北と関東を結ぶ歴史都市!福島県の一人暮らしで気を付けたいこと

磐梯山や猪苗代湖など、福島県は魅力的な自然を活かした観光名所がたくさん存在する地域です。関東のすぐお隣の県ということもあり、様々な文化が混ざり合っているのも福島県の特徴です。今回は、そんな福島県で一人暮らしをする際に注意したい点について詳しく見ていきましょう。

福島県の気候

福島県で一人暮らしをする際に最初に注意したいのは、福島県の気候です。
東北だからとりあえず寒いのだろうというイメージをお持ちの方は改めてください。
福島県は東西に広いため、地元の人たちからは太平洋に近い地域(浜通り)、会津若松周辺の地域(会津)、その中間(中通り)という3つの区分で呼ばれています。
この地域ごとに気温や降水量の傾向に違いがあることを押さえておきましょう。

福島県は面積が広く、奥羽山脈と阿武隈高地の二つの山系が存在するため気候が東西で異なり、山系で隔てられた地域が、おおむね 会津・中通り・浜通りの区域に合致します。
それぞれの区域の気候は、会津は日本海側の気候、浜通りは太平洋側の気候、中通りはその中間的気候となっています。

出典:http://www.jma-net.go.jp/fukushima/kikou/kikou.html

日本海側気候とは

新潟県との県境に近い会津若松市周辺は、日本海側気候に分類されます。
日本海側気候の特徴は、冬に降雪量が多いという点です。
特に山の付近は豪雪になることも多いため、この地域に住む人は雪かきグッズや防寒具を用意しましょう。
基本的に夏はカラッとしていますが、梅雨になると長雨が降ることもあります。

太平洋側では夏に降水量が増え冬は乾燥する。日本海側では冬に降水量が増え夏は乾燥するという原則が分かりました。しかし、雨温図をよく見るとある疑問が生まれます。

日本海側の夏も降水量が多いと言うことに気づきます。

実は、日本海側でも夏の降水量はある程度あります。それは毎年6月に訪れる梅雨により降水量が増加します。さらに夏から秋にかけて日本付近を通過する台風の影響で大量の雨がもたらされます。

出典:http://chiri-tabi.com/category10/pacific.html

太平洋側気候とは

相馬市やいわき市などの都市は、太平洋側気候という気候区分に含まれます。
日本海側とは反対に、冬は乾燥しやすく梅雨から夏にかけて大雨になることも少なくありません。
雪が比較的少ないのは嬉しい点といえます。
朝晩の寒暖差が大きいのも特徴ですから、夏に薄着で寝てしまい風邪を引いたということが無いように気を付けましょう。
中通りに分類される地域は両方の特徴を少しずつ引き継いでいるため、毎日の天気予報をチェックしながら服装などに気を配ってください。

太平洋側那須火山帯山麓を除く東側(盆地)
 太平洋側気候と内陸性気候を併せ持つ地域で、夏は高温となる日と、曇天で気温が低い日と両方あります。冬も寒気団などの影響で雪が降る日がある一方、太平洋沿岸地域のように晴天になることもあります。

太平洋沿岸
 太平洋側気候と海洋性気候を併せ持つ地域で、夏はほとんど曇天のため気温が上がらず、やませの影響で、低温で悪天候の冷夏となる年もあります。一方、冬の天気は晴れが多く、空気が乾燥しています。積雪量も比較的少ないです。

出典:http://weather-ignorance.jp/02-nihon_3.html

福島県の方言

一人暮らしをしていてわからないことに出くわしたとき、周囲の人に相談事をすることがあると思います。
そんな場面で福島県の人たちと話していると、方言やアクセントのせいで上手く聞き取れないことも少なくありません。
福島県で使われている言葉の法則を知り、なるべく早く順応しましょう。
最初のポイントとしてご紹介したいのがアクセントです。
福島県の人たちは、アクセントをつけることなく「橋と箸」、「雨と飴」などの同音異義語を用います。
そのため、なるべく文脈やニュアンスを読み取るように心がけましょう。

北部と南部の違い

福島県の北部で一人暮らしをする人は、「し」や「え」に耳を澄ませてください。
あまり口を大きく開けて喋ることが多くない福島県北部の人たちは、こうした母音が前の音節の母音に釣られやすいという特徴があるのです。
「ふくしま」であれば「く」に釣られて「し」が「す」に、つまり「ふくすま」と発音されます。
「また、前の母音に関係なく「し」が「す」に、「え」が「い」と発音されることもあります。
この法則を知っておくだけで、ずいぶん会話が楽になることでしょう。

口をあまり開けず、モゴモゴ喋るからか、「し」が「す」に、「え」が「い」に聞こえる。

「福島」はまさしく「ふぐすま」と聞こえる。
「寿司」は「すす」だし、「高橋」は「たがはす」。
「鉛筆」は「いんぴづ」、「えのき」は「いのぎ」。
聞き慣れないと理解できないレベル。

「そ」は、名詞(?)でなければ「ほ」と発音される。
「そこ」は「ほご」、「そうだ」は縮まって「ほだ」。
「外」は「そど」、「底」は「そご」。

出典:http://fukukoto.seesaa.net/category/19820118-1.html

福島県南部の人たちは、古くから茨城県と交流があったため茨城県の方言が混ざっていることがあります。
そのため、福島県南部で使っていた方言を北部で話すと通じないなんていう場面もよく見受けられるのです。

平県・磐前県を経て最終的に1876年に福島県に組み込まれたものの
歴史的には陸前浜街道を介して茨城県との繋がりが深かったため
方言や習慣は、福島県より茨城県に近いようです
明治維新以後も、常磐線や常磐自動車道の交通網が茨城側から
順に整備されたため、険しい阿武隈高地を越えた中通りよりも
茨城県との交流が近密でした

出典:http://echoes812.blog.jp/archives/7683615.html

福島県の方言についてさらに詳しく知りたいという人は、以下のリンクを参考にしてみましょう。
一人暮らしをしていくうえで方言というツールは理解しておいて損はありません。
「あやまった」や「ぶっかかる」の意味は分かりますか?
興味深い方言がたくさん載っているので、ぜひ一度ご参照ください。

福島弁が50音順で載っているサイト。

福島県のあるあるネタ

福島郡山論争

一人暮らしをしていると、その地域では当たり前に行われている習慣にカルチャーショックを受けることがあります。
事前にそれを知っておけば、そこまで驚くこともありませんし、地元の人ともすぐに馴染めることでしょう。
福島県でよく耳にするのが「福島郡山論争」というものです。
地元の人たちは、どちらの街が優れているかという話題で盛り上がるといわれています。
もし知り合いの福島県民がこうした話題で盛り上がっていたら、2つの街のいいところを知るチャンスだと思って聞き耳を当てておきましょう。

あるあるかどうかはわからんのですが。
福島市VS郡山市の、県庁所在地論争(なにそれ・・・)
郡山市では所どころに、「県庁所在地を郡山市に!」みたいな看板をよく見かけます。
どんな方々が活動されているのかよう分かりません。
(ちっちゃな争い)
でも実は、いちばん人口が多いのはいわき市ですっ
(次点が郡山市。福島市は人口の多さは3位だったかな・・・)

出典:http://ameblo.jp/solitary51/entry-12186403351.html

ラジウム卵=温泉卵

福島県では温泉卵のことをラジウム卵と呼びます。
飯坂温泉という福島県で有名な温泉地が、その土地のラジウムを活かした名物として温泉卵を売り出したのです。
ラジウムというとケミカルな響きに聞こえますが、通常の温泉卵と変わらない美味しさなのでご安心ください。

福島市民は温泉卵のことを「ラジウム玉子」と呼びます。

元素の「ラジウム」が日本で初めて確認された土地で、飯坂温泉が「ラジウム玉子」として温泉卵を売りだしたことからこの呼び方が浸透しているそうです。

他県民と話すときは「ラジウム玉子」が通じないので「温泉卵」として話した方がいいでしょう。

出典:http://xn--l8ja2tb.xyz/fukushima

冷やし中華にマヨネーズ

福島県で一人暮らしをしていると、知らないうちにマヨネーズの消費量が増えているかもしれません。
なぜかというと、福島県民にとって、マヨネーズは冷やし中華につけるほど身近な調味料として県民に愛されているからです。
冷やし中華をはじめとする様々な料理に当たり前のようにマヨネーズを付けている福島県の人々を見ていると、最初は不自然に思えるかもしれませんが、試してみると意外なほど美味しいのです。
郷に入り手は郷に従え。
マヨネーズが苦手という人も、福島県での一人暮らしをきっかけにマヨネーズ嫌いを克服してみましょう。

福島県で食べたいご当地グルメ

会津ソースカツ丼

せっかく福島県で一人暮らしをするのであれば、ぜひご当地グルメを食べておきたいところですよね。
最後に、福島県のご当地グルメの中でも特に最近注目を集めているものをご紹介します。
会津若松市のご当地グルメとして有名なのが「会津ソースカツ丼」です。
上の動画を見ていただいても分かるように、丼からはみ出るほどのトンカツとキャベツにたっぷりのソースがかかったボリューム満点のグルメになっています。
柔らかいお肉とサクサクの頃も、キャベツのシャキシャキとした食感。
全てがお口の中で一つになった感動は言葉に出来ません。
最近では、馬肉を使った会津ソースカツ丼も人気を集めているのでぜひ一度食べてみてください。

会津のご当地グルメの代表格「ソースカツ丼」の新たなメニューに、会津特産の馬肉を取り入れた「馬肉ソースカツ丼」=写真=を加えようと取り組んでいる「伝統会津ソースカツ丼の会」(中島重治会長)の複数の店舗で、馬肉のソースカツ丼がお目見えし、女性客を中心に人気を集めている。
 このうち、馬肉ソースカツ丼にひときわ熱い思いを持ってきた内藤信昭さんが店主を務める「白孔雀食堂」でも提供を開始。豚肉に比べカロリーも低く、さっぱりとしていることなどから、内藤さんによると「女性からの注文が多い」という。

出典:http://www.minyu-net.com/gourmet/local.php

なみえ焼きそば

福島県のご当地グルメとして長い歴史を誇るのが「なみえ焼そば」です。
豚肉ともやしというこれ以上ないほどシンプルな具材に太めの麺を絡めているため、食べ応えは抜群です。
一人暮らしは何かと入用ですから、月末になって食費を削らなくてはいけないこともありますよね。
そんなときには、お腹にしっかり溜まるなみえ焼そばが救世主となってくれることでしょう。

福島県双葉郡浪江町の安くておいしい、昔から親しまれる極太麺の『なみえ焼そば』。約50年前、労働者のために食べ応えと腹持ちをよくするために考案されたとされています。通常の約3倍のもある太い麺と、うまみたっぷり濃厚ソース、豚肉とモヤシだけのシンプルな具が特徴です。一味唐辛子を振りかけて食べるのが通な食べ方とされる。
なみえ焼そばの定義
その1  中華麺の太麺を使う
その2  具材はモヤシと豚肉を基本とする
その3  ソース味であること

出典:http://namieyakisoba.com/namieyakisoba.html

いかにんじん

ご当地グルメというよりも郷土料理という言葉の方が似合う「いかにんじん」は、まさに福島県民のソウルフードといえます。
醤油やみりんを混ぜた煮汁にニンジンとイカ、コンビを食べやすい大きさに切って漬けこむ。
たったこれだけの料理ですが、お酒のおつまみからおかずまで幅広い活躍をしてくれます。
居酒屋などの飲食店はもちろんのこと、自分でも簡単に作れる料理ですから、ぜひ一度ご賞味ください。

福島県の郷土料理で、とくに年末年始に食べられることが多いといういかにんじん。漬け込むことでするめいかのうまみが出て、昆布やかつおのだしとも違った、風味のある味わいと歯ごたえがあとをひきます。酒のつまみはもちろん、ご飯のお供にもぴったりです。

出典:http://www.sapporobeer.jp/recipe/0000000838/index.html

福島県の魅力を知って一人暮らしを満喫

福島県での暮らしを充実させるには、その地域の魅力を知り、溶け込む努力をしていく必要があります。
今回ご紹介したような知識を参考にしながら、福島県での一人暮らしを楽しみましょう。