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ただ話せるだけじゃない!大人が求められる「コミュニケーション能力」とは
コミュニケーション能力といえば、明るく誰とでも気さくに話すことができて、周りを盛り上げられて……というイメージ。しかし、実は社会人が求められるコミュ力は、ただ「話せる」だけではないのです!今回は「もっとコミュニケーション能力を付けたいけど、結局何をすればいいんだろう?」と悩むあなたのために、大人に必要なコミュニケーション能力とは何かについて詳しくまとめてみました!今後の仕事のため、ぜひご参考ください。
コミュニケーション能力は、主に3つの要素から構成される!
まずは、コミュニケーション能力の基本について見てみましょう。
コミュニケーション能力とは、主に3つの要素から成り立っています。
1つ目に親しみやすい、聞き上手で相手に気を配れる、空気が読める、協調性があるなど「他人との関係を築き上げる能力」、2つ目に相手の話を素早く飲み込み、それに応じて適切なコミュニケーションが取れるという「問題を理解し、相手が求める答えを導き出せる能力」、そして3つ目に自分の考えを効果的に伝え、大衆の興味を惹ける「表現力」です。
コミュニケーション能力と言われるととにかく物怖じせず話せる、発表やプレゼンなどが得意……などというイメージですが、まずは相手の気持ちや望みを理解し、その場の状況を読みつつ話を聞いたり発言したりするという能力も必要なのですね。
いくら明るくてもただ一方的に自分の話ばかりする、空気を読まず場の雰囲気を壊すなどの特徴が見られると、確かに信頼関係を築くのは難しいかもしれません。
その① 親しみやすく、聞き上手で共感力が高い!
関係を構築する能力
これはもっとも一般的に認知されている能力で、「愛嬌がある」「親しみやすい」「気配り上手」「人に対する興味が強い」「空気が読める」「協調性がある」というような言葉が当てはまる方が、この能力に優れる傾向が見られます。
●聞き上手で、相手がどんどん自分のことを話したくなってしまう
●相手の気持ちを察することができる
●共感することができる
●会話をスムーズに進めることができる
その② 相手の話を素早く飲み込み、適切なコミュニケーションがとれる!
問題を理解する能力
これは相手が何を求めているのか?という意図を理解する能力になります。「思慮深い」「安心して任せられる」「話が早い(飲み込みが早い)」と評される方はこの能力に優れていると言えます。
●状況や相手に合わせてコミュニケーションスキルを使うことができる
●的確な質問ができる
その③ 自分の考えを分かりやすく伝え、人の注目を集める!
表現する能力
これは自分の考えを相手に伝わるように適切に表現する能力。難しい話を素人にも分かるように説明できることが得意な人はこの能力に優れている可能性が高いです。
●わかりやすく伝えることができる
●人の気持ちを読み取ることができる
●その人の話をもっと聞きたいと思わせることができる
ビジネスマナーやノンバーバルコミュニケーションも、能力の中に含まれる!
続いてご紹介するコミュニケーション能力は「ビジネスマナーやノンバーバルコミュニケーション」。
ノンバーバルコミュニケーションとは、表情や身振り手振りなど言葉を発さず相手との距離を縮める行為のことです。
例えば挨拶ひとつ交わすにしても、笑顔かつハキハキとした声のトーンで行うのと、無表情でボソボソとした声の調子で行うのとでは随分印象が違いますよね。
特に挨拶に関しては第一印象の60%を占めるという話もありますので、義務的にこなすのではなく出来る限り親しみやすい表情を心がけましょう。
また、社会人にとって重要なコミュニケーション能力の指標となるのが「ビジネスマナー」です。
いかに人柄が良くてもタメ口、挨拶ナシなど礼儀を知らなければ上司や取引先に好印象を与えることはできませんし、常識を疑われて「社会人失格」のレッテルを貼られることもあるので、しっかり勉強しておかなければなりません。
仕事能力に関しては「報連相」を徹底しましょう。
これも非常に大事なコミュニケーション能力のひとつで、仕事の進捗や疑問点などをこまめに報告・連絡・相談することによって、上司や同僚たちからの信頼度や評価を高めることができます。
表情や身振り手振りなど「ノンバーバル」なコミュニケーション能力も重要!
言葉以外のコミュニケーション。非言語コミュニケーションのことをノン(非)・バーバル(言語)・コミュニケーションといいます。
コミュニケーションに悩んでいる人は、「どのタイミングで何を言う」「このタイミングでこの言葉をかけよう」と上手に話すスキル・テクニックを磨こうとしがちですが、挨拶をしなかったり、第一印象が凄く根暗な印象の人が多いです。これでは元も子もない。
挨拶は印象の60%を占める!?笑顔でハキハキを心がけよう
挨拶はコミュニケーションにおいて非常に重要な部分です。人間性の判断では第一印象でほぼ60%程度が決まってしまうといわれていますが、それは一体どの部分かというと、挨拶なのです。
「報連相」を忘れずに!ビジネスマナーを心得た上でのコミュ力が求められる
ビジネスマナーができないだけで社会人失格の烙印を押されるところもあるので、注意してください。
「報連相は仕事におけるコミュニケーションの基本」とよく言われています。
初めて聞いた人のためにちょっと補足します。「報連相」とは「報告・連絡・相談」の頭文字をとったものです。一般的に以下のように解説されています。
〔報告〕仕事の経過や結果を発注者に知らせること。報告までが仕事。
〔連絡〕関係者に仕事上の事実や情報を伝えること。適切に、確実に。
〔相談〕困ったときにアドバイスを得ること。一人で悩まずに早く相談する。
仕事では「異文化コミュニケーション能力」も必要!相手の立場になって考えよう
職場における人間関係は、ある意味「異文化コミュニケーション」と言えます。
これは何も外国人との交流を表すだけのものではなく、性別や出身地、年齢などが異なる相手とコミュニケーションを取るということです。
異文化コミュニケーション能力において重要なのは、「自分と異なる考え方ややり方を認めること」「その行動の背景を考える」こと。
「あの上司、考え方が古いんだよな!」「同僚は女だから分からないんだ……」と殻に閉じこもってしまわず、自分と別の生き方をしてきた人の内面や常識などをある程度理解、許容する努力をするということですね。
そうか、そういう考え方もあるんだ!と共感した上で自分の意見を述べれば、きっと相手もあなたの言うことを親身に聞いてくれるはずですよ。
また、グローバル化が進む昨今、海外出張や赴任などの機会も訪れるかもしれませんが、外国人との異文化コミュニケーションに必要なのは「言語」だけではありません。
上記のように現地の文化や生活の仕方などを受け容れ、「郷に入っては郷に従う」という態度が求められるのです。
日本人の考え方や常識が絶対的に正しい!という価値観は捨てましょう。
驚くようなことがあっても嫌な顔はせず、積極的に現地の文化を学んでくださいね。
異文化=世代差でもある!相手の立場を配慮し、背景を理解しようとする姿勢が大事
自分より20歳年上の他人、もしくは20歳年下の他人と交友できますか?Yesと答えた方は、異文化コミュニケーション能力に長けているかもしれません。異文化とは、性別をはじめ、年齢や職業、出身地や社会的地位などあらゆる違いを指します。
異なる国の人とでも,日本人どうしでも,コミュニケーションをするときには,「自分とは異なるやり方がある」ということを感じる感性と,互いの行動の背景にある考え方を理解しようとする姿勢が必要です。また,そのことは,私たち自身のコミュニケーションのあり方を客観的に見つめることにもつながります。
海外で重要なのは「言語」だけではない!異文化を理解し、適切なコミュニケーションを
日本の常識が必ずしも通用しない海外で成果を上げるためには、異文化への理解を深め、その国の文化に即したコミュニケーションが求められます。
1. 以心伝心という概念が日本特有のことと理解できる
2. 相手への関心や質問がコミュニケーションの潤滑油だと認識できる
3. 言語のほかのコミュニケーション法を習得できる
一度に全部は身に付かない!日々意識し、徐々にコミュニケーション能力を高めよう
いかがでしょうか?社会人に求められるコミュニケーション能力は、話す、聞く、察するという基本的なこと以外にも様々に存在するのですね。
しかし、マナーや報連相、外国語といったものはコミュニケーション能力というよりも「ビジネススキル」に該当する部分もありますから、まずは気持ちの良い挨拶から心がけていきましょう。
コミュニケーション能力において重要なのは、他者の考え方を認め、他者の気持ちに寄り添うこと。
自分の価値観が凝り固まらないよう、様々な人と意見を交換して視野を広げてくださいね。