- 住まい(279)
年末年始に増える空き巣対策!最低限抑えておきたいポイント5つ
イベントや飲み会に参加したり、仕事での残業が増えたりして、家を留守にすることが増える年末や年始。空き巣にとっては絶好のチャンス到来です。大切な財産を守るため、しっかり対策をとっておきましょう!
一人暮らしの部屋は空き巣に狙われている!
空き巣が最も嫌がるのは「人の目」。
近頃では家の中に誰かがいてもおかまいなしの凶悪なケースも増えていますが、それでもやはり留守宅が狙われやすいことに変わりはありません。
つまり、一人暮らしをしている人は、家族と一緒に暮らしている人に比べ、それだけ空き巣被害に遭う可能性も高いということ!
徹底した対策で、大切な財産を守りましょう。
見逃せないのが、Aさんは出張が多く、家を空ける時間が長いこと。
下見をする泥棒は、夜に電気がついていない家を探します。
出張でたびたび家を空けるAさんのマンションはまさに「狙い目」だったのです。
近所づきあいの多い地域では見知らぬ顔がいると、自然と注意が払われるため、被害が未然に防げることも増えますが、一人暮らし向けの賃貸住宅ではそういった機能が働きにくくなっています。
空き巣対策で押さえておきたいポイント
部屋の電気はつけっぱなしにしておく
「そんな、もったいない!」と思うかもしれませんが、空き巣は電気のついていない部屋を見て留守かどうかを判断することが多いので、夜になっても部屋が真っ暗というのは危険です。
電気代が気になる場合は、タイマーで点灯するタイプの照明を使う方法もあるので、在宅かどうかを分かりにくくするための対策として取り入れてみましょう。
また、玄関の外の電気だけ夜中はつけっぱなしにしておいたり、未使用の部屋の電気を豆電気にしておくなど暗闇にさせない工夫も効果的です。
全ての窓に補助錠を取り付ける
空き巣は侵入に時間がかかる家を避ける傾向があるので、全ての窓に補助錠を取り付けておきましょう。
格子のはまっている窓などは「ここなら大丈夫だろう」と安心してしまいますが、空き巣は格子ぐらいなら簡単に破壊してしまうので、窓そのものを開けにくくする工夫が非常に重要です。
また、玄関ドアにも防犯対策を施しておく必要があります。
賃貸住宅の玄関ドアに使われている鍵は開けやすいものが多いので、傷をつけずに設置できるタイプの補助錠を使って二重の対策をしましょう。
在宅時は、チェーンをかけておくのも忘れずに!
侵入に時間がかかるだけでなく、補助錠で防犯意識の高さをアピールすることで、犯行を諦めさせるという効果が期待できます。
家の周りをキレイに掃除しておく
玄関ドアの前に私物がごちゃごちゃと置かれていたり、ベランダが雑然としていたりすると「だらしなくて防犯意識の薄い家」だと思われて空き巣に狙われます。
「少しの変化にも気づく可能性がある」家は空き巣に警戒されるので、常にキレイに掃除しておくようにしましょう。
また、侵入されるケースが多いベランダへの防犯対策として、センサーライトを設置するのもオススメです。
普段は真っ暗でも人が近づいたとたんパッと明るく点灯するので、人目につくことを嫌がる空き巣が避ける可能性が高くなりますよ。
空き巣対策のためだけでなく、当たり前のことかも知れないが、家の周りはきれいにしておくようにする。
家の周りがちらかっていると、空き巣に「ここの住人はだらしない=スキがある」と思わせる結果になってしまうからです。
マーキングはこまめにチェック!
「マーキング」は、空き巣やセールスマンが玄関ドアの表札などに残していく印。
玄関ドアの周りをよく点検し、見知らぬ数字や記号などが書き込んであればすぐに消すようにしましょう。
以下によく使われる例を挙げておきます。
また、丸いシールが貼られているケースもあるので、そうしたものも見つけ次第すぐに剥がしてください。
【SM301021】
S→Singleシングル M→man男 30→30代 1021→不在時間10時から21時
郵便物や洗濯物は早めに室内へ入れる
何日分も郵便物や新聞が溜まったポスト。
夕方以降も外に干しっぱなしの洗濯物。
こういったものも、空き巣にだらしない印象を与えたり、留守の目印になったりするので注意が必要です。
男性の一人暮らしの場合は、夜仕事から帰って洗濯をすることもあると思いますが、除湿機や布団乾燥機などを利用して、できるだけ室内へ干すようにしましょう。
普段は小まめに郵便受けを確認し、長期不在のときには新聞配達の休止や郵便物は局留めにすることで郵便受けにたまらないようにしましょう。
空き巣に狙われにくい部屋選びのコツ
人目につきやすいかどうか?
同じ単身者向けの物件でも、人通りが多かったり、住人同士のコミュニケーションがしっかりとれていたりするところは空き巣に狙われにくい傾向があります。
道路から死角になりにくい物件を選び、他の部屋の住人や近所の人にはできるだけ挨拶をするようにしましょう。
高階層であるほど、ベランダや窓が死角になりやすいので、注意が必要です。
マンションの外から、見上げてみて、侵入者がいた場合に人目につきやすいかを確認しましょう。
近くにコンビニや公園などがないか?
コンビニや公園のような、誰もが自由に出入りできて、下見のために駐車場に車を停めていても不自然じゃない施設が近くにある物件は危険!
また、コンビニにはATMが置いてあるので、盗んだキャッシュカードですぐに現金を引き出すことができるという点でも狙われる可能性が高くなります。
一人暮らしをしているとコンビニが近くにあるのはとても助かりますが、防犯のためには少し離れた場所に部屋を借りたほうが良いかもしれませんね。
「コンビニでは、『24時間現金が引き出せる』というサービスがあります。同時にそれは、窃盗や強盗犯にとっても同じことです。ひったくりや強盗で手にしたキャッシュカードやクレジットカードですぐに現金を引き出すことができるのです。
侵入しやすい条件が揃っていないか?
空き巣被害の多くは窓からの侵入によるものですが、窓を破る際には音がするので、駅や線路のそばにある物件は狙われやすくなります。
また、侵入しやすく、すぐに走って逃げられる1階が危険なのはもちろんですが、意外と高層階にある部屋も多く狙われています。
なぜなら、屋上からスルスルと下りてくる「下り蜘蛛」という手段が使えるから。
また、高い位置にあるからと油断して窓の鍵をかけていないケースも多く、そうしたことも空き巣に侵入される原因になります。
警視庁の調査によると、やはり窓からの侵入が多いようです。上層階が狙われやすいのは、いったん外階段などで屋上に上がり、最上階の住戸のベランダから侵入するとみられています。
万が一、被害に遭ってしまった時の対処法
空き巣被害は外へ出て通報する
帰宅して部屋の様子が変わっていることに気付いたら、現場検証をしてもらう必要があるので、そのまま「何も触らず」速やかに外へ出てください。
そして、被害に気付いた時刻や部屋の状況などをメモし、すぐに警察へ通報しましょう。
わざわざ外へ出るのは、犯人がまだ室内に潜んでいると危険だから。
刃物を持っている可能性もあるので、絶対に室内を探さないでください。
警察が到着したら一緒に室内へ入って状況を確認し「盗難届」を書いてその場で受理してもらいましょう。
この時「受理番号」が発行されますが、後で保険を請求する際などに必要となるので大切にとっておいてください。
また、犯人と遭遇してしまうと襲撃されて傷害や殺されるといった目にあう恐れがあります。犯人は人相や服装を見られたりすることを一番恐れていますので、さらなる被害に遭わないとも限りません。通報は外で、なるべく人通りの多い場所で警察を待つようにしましょう。
被害を最小限に食い止めるための対策をとる
もし、次のようなものが盗まれていた場合、現金を引き出したり、悪用をされたりする可能性が高くなります。
すぐにカスタマーセンターや役所へ連絡を入れ、使用できないようにしましょう。
万が一の時のため、連絡先を一覧表にしておくと安心です。
・キャッシュカード
・クレジットカード
・預金通帳
・印鑑
・印鑑証明
・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・スマホや携帯電話
このときおすすめなのが、通帳の横にダミーの印鑑を置いておくことです。空き巣は通帳の横に印鑑がなければ、さらに印鑑をあちこち探すかもしれませんが、通帳とともに印鑑が見つかれば、多分迷わずそちらも一緒にお持ち帰りです。
徹底した防犯対策で空き巣被害を防ごう!
空き巣を寄せ付けないためには、防犯意識を高く持ち、徹底した対策をとることが大切です。
「この家を狙うのは面倒くさそうだ」と思えばターゲットから外れるので、できる限りの対処をしておきましょう。
特に年末は空き巣犯罪が活発になる時期なので要注意!
留守だと悟られないための工夫や、安全な物件探しで、大切な命と財産を守ってくださいね。