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試される忘年会!若手社員が絶対に押さえておきたい6つの司会術
年末、忘年会の時期がやって来ました。忘年会の進行を代々新入社員、若手社員が担当している会社も多いはず。突然司会を任されてしまって「どうしよう!」と不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?ここでは若手社員が押さえておきたい司会術について紹介しています。事前に学んでおき、当日の緊張を解しましょう!
【1】進行表を作成する
忘年会などのイベント事には当日の進行表が必要不可欠です。
本番で慌てないように、司会者を含む運営メンバー全員がきちんと当日の進行を把握しておきましょう。
忘年会進行表の例
◆忘年会の流れ
◆司会者の言葉の例(台詞=セリフ)
1.開会宣言
それではこれより、株式会社サンプル食品◯◯支店、平成◯◯年の忘年会をはじめます。
本日司会進行を務めさせていただく高橋と申します。よろしくお願いします。
2.挨拶またはひとこと
まずはじめに加藤支店長より、一言お言葉を頂戴します。
3.乾杯
次に、鈴木代理に乾杯の音頭をお取りいただきます。皆様、お手元のグラスにお飲物のご用意をお願いします。…よろしいでしょうか?
それでは鈴木代理、よろしくお願いします。
4.食事・歓談
それではこれよりしばらくは食事とご歓談に移りたいと思います。
5.余興、ゲーム、表彰など
忘年会では、ゲームや余興、表彰などのイベントを盛り込むことが多いようです。
6.締めの一言、万歳三唱など
(万歳三唱、一本締め、三本締めなどは、やってもやらなくてもOK)
そろそろお時間となりましたので、ここで福島次長に締めの一本締めをお願いいたします。
7.閉会宣言
それではこれでお開きとしたいと思います。
皆さん、忘れ物がないようにご注意の上、気をつけて帰って下さい。
本日はつたない司会におつき合い頂きましてありがとうございました。
お疲れ様でした。
こちらにタイムスケジュールを付け足し、当日までに進行表を完成させます。
司会者は自己紹介や余興についての説明など必要な台詞を文字におこして練習しておきましょう。
上司による開会の挨拶や乾杯の音頭が待っているので、司会者の紹介は簡単なもので構いません。
以上のような挨拶文を参考に、短く済ませてください。
【2】会場の下調べをしておく
忘年会の参加者は会場について知らない人がほとんど。
どの席に座れば良いのか、荷物置き場やドリンクコーナーはどこにあるのかなど、司会者が誘導してあげなければなりません。
当日早めに来て会場を見ておくか、数日前に足を運んで下調べしておきましょう。
司会者の立ち位置、スクリーンや音響機器の使い方、テーブル配置などのチェックも欠かさずに。
時間が取れるようなら会場でリハーサルを行い、万全を期して当日に臨みましょう。
【3】役割分担を把握する
忘年会当日、司会者は他の運営メンバーとコンタクトを取りながら場を進行させていきます。
互いの役割分担についてしっかり確認しておきましょう。
役割の例
1. 司会者
2. 進行助手
3. 会場準備係、世話係
4. 受付係
5. 広報係
6. 会計係
上記の例のほか、映像や音楽を流す場合は特に係の人と進行のタイミングを合わせることが大切です。
新卒同士など気兼ねなく話せる同僚ならいざ知らず、外部や社内でもあまり親しくない人が運営メンバーに加わっている場合もありますよね。
会場によっては、店のスタッフが音響機器など扱うところも。
いずれにせよ、本番前にコミュニケーションを取ってスムーズな進行ができるよう備えておきましょう。
【4】当日スピーチする人を確認する
開会や閉会の挨拶、乾杯の音頭など、司会者は当日スピーチする人を把握しておかなければなりません。
本番になって突然呼び出すのは失礼なので、事前に「忘年会での挨拶をお願いします」と声をかけておきましょう。
スピーチする人の例
1. 挨拶・スピーチをする人、 代表して一言述べる人
2. 乾杯の音頭をとる人
3. 万歳三唱をする人
4. 手締めをする人、手締めの音頭をとる人
5. 余興、かくし芸をする人
6. ゲームなどの手伝いをする人
会場が混んでいてスピーチする人が前へ出てこられない、本人が出番を忘れていなくなってしまった…といった問題がないよう、スピーチする人をマイクがあるところまで誘導する係をつけておくと良いかもしれません。
その場でマイクを使ってスピーチしてもらう場合は、スムーズなマイクの受け渡しができるよう工夫が必要です。
【5】衣装を確認
司会者は忘年会の参加者から見て、最も目立つ役割を担っています。
当日の衣装には是非とも気をつけたいところ。
堅苦しくないオフィスカジュアルが好まれることもあるでしょうし、会社によってはきっちりとした衣装を求められる場合も。
忘年会のテーマ、会場の雰囲気、社風に合わせて慎重に衣装選びをしましょう。
【6】イレギュラーを想定
忘年会のようなイベントにトラブルはつきもの。
当日パニックにならないよう、あらかじめ起こりうるイレギュラーを想定しておきましょう。
スピーチするはずだった人が何らかの事情で来られなくなった、遅れてくるといったトラブルはよくあること。
会場の機材が壊れてしまって映像や音楽が流れないケースもあります。
予防策を打つのはもちろんのこと、起こってしまった際の代案を用意しておくようにしましょう。
参加者が不安にならないよう、場をつないでうまく落ち着かせることも司会者の務めです。
備えあれば憂いなし!
忘年会の司会術について紹介してきましたが、いかがでしたか?
慣れていて経験豊富な人なら問題ないかもしれませんが、上がり症で人前に出るのが苦手…という人も多いと思います。
当日、緊張しないためには準備あるのみ。
社風や会社の伝統を気にすることも大切なので、先輩社員にアドバイスをもらうと良いかもしれません。
準備を念入りに行い、不安をできるだけ取り除いておきましょう。
余談ですが、当日、司会者は何かと忙しくて食事にありつけないものです。
会場がビュッフェ形式だったりすると、料理を取りに行くことができませんよね。
余裕がある人は歓談タイムなどを狙って食事ができるよう、計画に入れておきましょう。
運営メンバーに頼んで、自分の料理を取り分けてもらっておくのも手。
司会役を任されて憂鬱になっている人も、自身の経験アップになると考えて頑張ってくださいね!