美侍

食べれば出世できる!?まさに師走が旬の「鰤」の魅力とおすすめの食べ方

煮ても焼いても美味しく、赤身魚にしてはクセがないため、魚が苦手な人にも食べやすい「鰤」。実は師走がまさに旬の魚で、別名・出世魚(しゅっせうお)とも呼ばれているのです!今回は「あんまり魚は好きじゃないんだけど……鰤って美味しいの?」「鰤って出世魚って言うけど、何でなんだろう?」と気になっているあなたのために、鰤=出世魚の由来や魚としての魅力、美味しい食べ方などについてまとめてみました!ぜひご参考ください。

そもそも何で「出世魚」?鰤の二つ名の由来に迫る!

鰤は別名「出世魚(しゅっせうお)」と呼ばれ、非常におめでたい魚としてお祝いの席に使用されることが多いですよね。
なぜこのように言われるか?というと、鰤が「成長と共に名前が変わる」魚だからなのです。
スーパーに行くと鰤、ハマチ、メジロなど様々な名前の魚が並んでいますが、実はこれ全部同じ魚。
ハマチやメジロが最後まで成長すると「鰤」と呼ばれるようになるのですね。

この起源は江戸時代、武士たちが元服(大人になる儀式)したり身分が変わったりすると新たな名前に「改名」したという風習にあると言われています。
名前が変わる=出世した=出世魚ということで、縁起物として扱われるようになったというのですね。
一説には「成長途中で味も変わるので、漁師さんが販売(判別)しやすいように)」という理由も挙がっています。

ちなみにそれぞれの呼び名は地域によっても異なり、ハマチは関東地方では「ワラサ」と言われるそう。
成長過程に含まれる名前の数も違うということですから、ちょっと面白いですね。

鰤は「縁起がよい魚」!出世魚としてお祝いの席で使用されることが多い

「ブリ」は出世魚でも知られていますね。
出世魚は江戸時代の風習により縁起がいい魚だと言われ、
おめでたい席、お祝いの席で使用されることが多いです。

出典:http://haretoke.gift/blog/293/

出世魚=成長と共に名前が変わる魚!武士の時代の改名の習慣から来たと言われる

成長とともに名前を変える魚を出世魚(しゅっせうお)と呼びます。今月のレシピに登場している「わらさ」つまり「ブリ」は、その代表格です。

出典:http://www.maruichi.com/fish/kotsu/34.html

当時、武士や学者は今の成人にあたる元服を迎えると、名前を幼名から大人の名前に改め、着るものも替えて社会の仲間入りをすることを大いに祝いました。また出世の折々で身分に応じた改名をする風習もありました。そこから、名が変わる魚は「出世魚」と呼ばれて縁起物とされ、お祝の贈り物としても使われるようになったといわれています。

出典:http://www.maruichi.com/fish/kotsu/34.html

成長過程で味も変わるため、業者がややこしくないようにしたという説もある!

魚をさばいたり調理をする際に、同じ名前であまりにも大きさが違う魚とややこしくなる。そこで、出世魚として呼び名を変えた。という一説があります。

出典:http://nothing-serch.com/shusseuo-3853.html

地域によっても呼び名が変わる!「ワラサ」や「ハマチ」は鰤のこと

地域によっても呼び方が異なります。
一般に
関東では…ワカシ(ワカナゴ)→イナダ→ワラサ→ブリ
関西では…モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
「ハマチ」は関東でも使われることが多いですね。このほか紀州近海、瀬戸内海などでもそれぞれの呼び方があります。なお養殖ものを天然ブリと区別してハマチと呼ぶケースもあります。

出典:http://www.maruichi.com/fish/kotsu/34.html

スズキやボラも仲間!出世魚は意外と種類が多い

出世魚とされているのは鰤だけではなく、スズキやボラといった魚も含まれます。
マグロやサケ、ウナギなども成長に伴って名前が変わりますが、これは一般的には出世魚とは言われません。
ただし、地域によってはサケを出世魚に含める場合もあるとか。

成長にともない呼び名が変化する魚のうち、とくにスズキ、ブリ、ボラ、(コノシロ)を出世魚という。これら以外にも、クロマグロ、サケ、ウナギのように、成長につれて呼び名が変る魚は数多くいるが、出世魚とはいわない。

出典:http://www.osakana-center.com/q&a/042/shusseuo.htm

ただ「美味しい」だけじゃない!鰤の魅力って一体なに?

鰤の魅力は、ただ「縁起が良い」だけではありません!鰤は赤身魚の代表格とも言われ、脂がたっぷり乗っているのが特徴です。
マグロよりも比較的手に入りやすく、しかも脂がトロッとして美味しいことから「マグロより好き!」と言う人もいるほど。
特に旬の時期(12月~1月)は「寒鰤(かんぶり)」と呼ばれ、通常よりも脂肪分が更に多くなる上、身の締まりは良くなって絶品です。

鰤は栄養も満点。
赤身魚に含まれている「DHA(ドコサヘキサエン酸)」と「EPA(エイコサペンタエン酸)」は肥満防止や生活習慣病の予防、二日酔い予防などに効果があるとされています。
お酒のつまみとして鰤の刺身や煮つけを食べるのは、実は理にかなったことなのですね。

人によっては「マグロよりも好き」!?特に冬場は「寒鰤(かんぶり)」と呼ばれ、脂が乗って絶品

マグロと並ぶ、赤身魚の代表格『ブリ』。
脂がたっぷり乗っているから「マグロよりも好き」と答える人も多いかもしれない。
ブリの旬は、ご存知の通り12月~1月。
『寒ブリ』とも称され、通常は18%弱の脂肪分だが、旬の時期は25%と脂の乗りがよく、身の締まりもいい。

出典:https://iki-toki.jp/1631/

ブリは12月から1月にかけて漁獲の最盛期を迎え、この期間に漁獲されたブリを「寒ブリ」と呼びます。寒ブリは「一生に1度は食べるべき!」と言われており、特に氷見漁港に水揚げされる寒ブリは世界一美味いと絶賛されています。

出典:http://tabemono-news.com/1413.htm

栄養も満点!肥満防止や生活習慣病予防、二日酔い予防などに効果アリ

マグロと同じく赤身魚であるブリ。
『DHA(ドコサヘキサエン酸)』と『EPA(エイコサペンタエン酸)』が多く含まれており、悪玉コレステロール・中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きがある。
牛肉・豚肉を食べ過ぎて肥満に悩むなら、あっさりとした脂身が美味のブリを食べたほうがいい。
動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など、生活習慣病(成人病)への予防効果もあるとされている。

出典:https://iki-toki.jp/1631/

また、アルコール分解酵素を活発にさせる『ナイアシン』が多く含まれているので、二日酔い予防にも活躍。
お酒の当てに、ブリの刺身はピッタリなのだ。

出典:https://iki-toki.jp/1631/

冬の楽しみにする人も!刺身にしても鍋にしても、焼き魚にしても美味しい鰤

自宅で!お店で!おすすめの絶品「鰤の食べ方」を見てみよう

最後に、どうせなら鰤を一番美味しい方法で食べたい!という人のため、おすすめの「鰤の食べ方」をまとめてみました。
まず、新鮮な寒鰤が手に入ったら、もちろん生で食べたいと思いますよね。
確かに刺身も良いのですが、昨今流行している「鰤しゃぶ」で食べれば、生の食感&加熱したふっくら感の両方を味わえる上に身体も暖まり、一石二鳥と言えるでしょう。

鰤しゃぶは各地に有名店が存在しますが、自宅でやりたいという方には「お取り寄せ」がおすすめ。
5000円前後からと少々値は張るものの、年末年始のお祝いにもピッタリの料理なのではないでしょうか?

その① 新鮮な寒鰤が手に入ったら!お取り寄せもできる「鰤しゃぶ」がおすすめ

魚介類の宝庫、天然いけす「富山湾沖」で水揚げされた天然の寒ぶりは、
全国に知られるまさにブランド食材。
鮮度抜群の寒ぶりを薄作りにし、急速冷凍してお届けします。
解凍して、昆布でだしをとったお湯にサッとくぐらせお召し上がりください。
※賞味期限:冷凍1ヶ月 ※野菜等はついていませんのでご用意ください

出典:http://www.g-call.com/shopping/himi/index.php?menu=1

【 商品内容 】 3人前
・寒ぶり しゃぶしゃぶ用(富山湾沖)100g×2
・だし昆布30g×1
・ポン酢たれ15g×3、ゆずポン酢たれ10g×3


4,762円 (送料無料)各税抜

出典:http://www.g-call.com/shopping/himi/index.php?menu=1

その② 塩で焼く?照り焼きにする?ご飯のおかずには「焼き魚」がおすすめ!

続いてご紹介するのは、ご飯と一緒に食べたい方におすすめの「焼き魚」。
シンプルに塩焼きにすれば脂の乗った鰤もサッパリといただけますし、照り焼きにすればタレの甘辛さと相まって、ご飯がいくらでもいけちゃう絶品おかずに。
照り焼きにする時は、タレにショウガを加えるのもこれからの季節、身体が暖まって良いかもしれませんね。

フライパンで簡単にできる、鰤の塩焼きレシピです。
大根おろしを添えれば、脂の乗った鰤もサッパリといただけます。

基本の「鰤の照り焼き」レシピです。
寒い時期はショウガを加えると、更に風味が増して美味しいかも?

その③ おつまみに最適!「鰤大根(ぶりだいこん)」

最後にご紹介するのは、自宅で作るもよし!外で食べるもよし!な「ぶり大根」。
ご飯と一緒に食べるのはもちろん、お酒のおつまみに最適な逸品です。
ふっくら、さっぱりした大根と、柔らかくジューシーな鰤が合わされば、焼酎にも日本酒にも、白ワインにもピッタリの絶品おつまみのできあがり。

自宅で作るのは大変……という方は、居酒屋でも定番メニューなのでぜひ頼んでみてください。
参考までに、東京新橋の「ととや」をご紹介しておきます。
こちらは煮魚や焼き魚など魚料理が評判のお店で、中でも人気ナンバーワンのぶり大根は「究極!」と言われているとか。

自宅で作る、鰤大根のレシピです。

鰤大根は居酒屋でも定番!中でも「究極」と言われているのが新橋・ととや

人気ナンバーワンの鰤大根定食をはじめ、焼き魚や煮魚など新鮮な魚料理で評判のお店です。

トロッとしているけど歯ごたえもある!絶品な旬の味覚「寒鰤」を楽しもう

いかがでしょうか?鰤といえば何となく照り焼きで食べたことがあるような……という認識の方もいたかもしれませんが、実はマグロに引けを取らない魅力的な魚なのですね。
特に冬場の「寒鰤」は絶対に食べるべき!とされる旬の食材ですから、お近くの料理屋さんやスーパーなどで見つけたら、ぜひ手を伸ばしてみてください。

トロッとした脂とシコシコとした身のハーモニーを楽しめば、きっとたちまち幸せな気分に浸れてしまうはずですよ!