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「どんど焼き」徹底解説!「どんど焼き」までがお正月です

若返りの効果もある?たくさんの呼び名がある?…よく分からないことの多い「どんど焼き」。「どんど焼き」とは、お正月が終わってから行われる伝統行事です。今回は「どんど焼き」の謎に迫りました。

「どんど焼き」って何?

出典:http://www.yokohama-kanazawakanko.com/event/event004.html

「どんど焼き」は火のお祭り

「どんど焼き」とは、お正月のあとに来る小正月(こしょうがつ、1月15日に行われる伝統行事)のこと。
お正月の松飾りや注連縄(しめなわ)などを各家庭から持ち寄ります。
それを積み上げ火で燃やすという、いわば「火のお祭り」。
書き初めや破魔矢など、お正月に特別にあつらえたものが燃やされます。

スタンダードな「どんど焼き」は、田んぼや空き地で行われます。
やぐらを木や藁、長い竹、杉の葉などで組み立て、燃やすのです。
お楽しみは残り火で焼いて食べるお団子。細い竹、柳の木なんかに挿してみんなで食べて、おなかいっぱい。

時期はいつ頃?

「どんど焼き」は小正月の行事。
で、小正月って何?

小正月とは、旧暦でいう「正月」です。
旧暦では1年のうち最初に満月がくる1月15日を「正月」と呼んでいました。
また、1月1日は「大正月」と呼ばれ、1月15日(もしくは14日〜16日)が「小正月」と呼ばれるようになったという説も。
現代では、1月15日前後の土日に、空き地などで行われるようになっています。

「どんど焼き」は日本各地で行われている

出典:http://www.city.buzen.lg.jp/event/year_event/hatanodondoyaki.html

「どんど焼き」の豊かな歴史を感じることができ、興味深いところは、各地で行われているということ。
北海道から鹿児島県まで行われているといいます。

そして、各地域によって少しずつやり方や呼び名が違うそうです。

「どんど焼き」各地の呼び名は?

いちばん多い呼び名は、「どんど焼き」「どんどん焼き」。
「どんど焼き」の別名「左義長」は「さぎっちょ」と呼ばれます。

ほかにも、「さいと焼き」「とんど焼き」「どんど」「どんだら焼き」「どんどろ祭り」「おんべ焼き」。
または「さいとう焼き」「ほっけんぎょう」、「ほじょり」「ほうじょり」…。
「才の神焼き」「三九郎焼き」なんて言い方もあるそう。

「どんど焼き」の由来は?

出典:http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kanko/hachijuhachi/matsuri/000317.html

さて、気になるのが「どんど焼き」という不思議な呼び名ですよね。
この語源は何なのでしょう?

説はさまざまあるようですが、古代から火を畏れつつ神と結びつけて解釈してきたことから、この祭事のときも人々は火が燃えるときに「尊(とうと)や尊(とうと)」と囃し立ててきました。
この囃し言葉が変化して「どんど焼き」と呼ばれるようになった説、またはどんどん燃えるさまがそのまま呼び名になった説などが有力です。

また、「どんど焼き」の別称は「左義長(さぎちょう)」。
「どんど焼き」という呼び名にはこの「左義長」も起源となっているといわれます。
「左義長」の起源は平安時代。宮中、清涼殿の東庭で青竹の毬杖(ぎっちょう)三本を結びます。
扇子、短冊などをそこに添えたものを陰陽師(おんみょうじ)が儀式として祈りながらこれを焼くという小正月の行事なのです。
信仰深い民間にもしだいにこの行事は伝わり、そのうちに「どんど焼き」と呼ばれるようになったとか。

どんど焼きにはいろいろな伝説がある!

出典:https://www.pakutaso.com/20151155324post-6310.html

おもしろいのが、「どんど焼き」にまつわる伝説の多様さ。
それも生来の日本人のお祭り好き気質からきています。

「どんど焼き」の火にあたると若返る!
「どんど焼き」で焼いたお団子を食べると虫歯にならない!
書初の紙を燃やして高く舞い上がると字が上手に書けるようになる、勉強もばっちり!
とか。

昔から、日本人にとっても火は俗の穢れを浄めてくれるもの、新たな命を生み出すものとしてありがたがられてきました。
どんど焼きに込められた意味も、1年の無病息災や豊作祈願、五穀豊穣、家内安全など、とにかくスタンダードな願いがすべて込められています。

竹などのやぐらが爆ぜる音が1年の災いを遠ざけてくれる。
そんな意味が込められているほかにも、舞い上がる煙に乗りお正月の神様が帰っていくなどという言い伝えがあります。
つまり「どんど焼き」は、お正月という特別な期間への別れを告げる行事でもあるのですね。

「どんど焼き」の現在

出典:http://blog.kisetsu-o-mederu.com/?eid=1264080

今でもその地域の子供達が材料集めや組み立て、飾り付けを行うところがあります。
飾り付けができたら大人を大声で呼びに回り、「どんど焼き」が始まったとのこと。
子供達はやぐらや小屋を使ってみんなで遊ぶのが楽しみなんですよね。

しかし、現在も地域のおじいちゃん、おばあちゃんが中心になったり、PTAの行事として引き継がれている地域もあるよう。

都心ではあまり見かけなくなったところもありますが、地域の伝統行事を大切にしたいという声が高まり復活したという例もあります。

東日本大震災犠牲者の鎮魂、復興の願いが込められた小正月の行事も

現代における「どんど焼き」の役割は、このように少しずつ形を変えながら引き継がれています。
ここで少し、小正月のほかの行事にも注目してみましょう。

昔も今も、小正月行事の主役は大人というよりは子どもたちだとされます。
小正月行事は「生命の再生」「未来へ託す希望」という根源的な祈りが込められているからです。
また、その地域で行われることからも地域共同体儀礼として「みんなで自分たちの子孫やコミュニティを守り、繁栄させていこう」という祈りや決意が込められています。

岩手などでは、東日本大震災で被災したのちにも小正月の伝統行事として続けられている「獅子舞」の行事に、犠牲者の鎮魂、1年の安全の祈りが込められているそう。
また、「繭玉ならし」という小正月の行事も。養蚕産地として有名な一関地方ならではの風習です。
団子を繭に見立ててミズキに飾り祈りを捧げるという行事です。

「どんど焼き」に参加して地域の行事を残していこう!

あなたの住んでいる地域でも「どんど焼き」、そのほかにも小正月の行事が行われていたらぜひ参加してみてください。
どんど焼きの際は、お飾りなどのビニールや針金など、燃やしてはいけないものは必ず外しましょうね!

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