美侍

一人暮らしに必要?固定電話を持つメリットについて大検証

昔は一家に一台あって当然とされていた固定電話ですが、携帯電話やスマホの普及により持つ人が少なくなっているそうです。特に一人暮らしをしている人にとっては縁遠い代物ではないでしょうか?ここでは固定電話を持つメリットについて、紹介しています。固定電話を設置しようか迷っている人は是非、検討材料にしてください!

災害時の連絡ツールとして役立つ

固定電話を持つメリットの一つは、地震、事故等の災害発生時の連絡ツールとして役立つこと。
場所を選ばずどこにいても使える携帯電話ですが、長時間使っていると瞬く間に充電がなくなってしまいます。

固定電話の中には停電時に使えるものもあり、災害時の強い味方に。
実際、2011年に発生した東日本大震災では、1週間以上停電した地域もありました。

固定電話なのでそもそも自宅にいなければ使えませんが、携帯電話が使えなかった時の保険として持っていても良いかもしれません。

ただし、光回線やADSL回線を使用したIP電話、CATV回線を使用した固定電話などは停電すると利用できないため、注意しましょう。

社会的な信用を得られやすい

こちらは固定電話を持つメリットとしてよく紹介されているものの一つ。
日常生活において、確かに固定電話の有無が社会的信用に関わることもあるようです。

最近では改善されてきましたが、一昔前は固定電話の番号を持っていないとクレジットカードを作れない、口座開設ができないといった問題もありました。

本人の住所確認が取れる、NTT東日本・西日本から電話加入権を購入しているといった理由があるそうですが、一人暮らしの人で固定電話を持っているのは少数。

携帯電話が普及によって固定電話の番号がなくてもクレジット開設などできるようになっている今、一人暮らしの人がこちらのメリットを感じられるかどうかは疑問です。

FAXが使える

固定電話にあって携帯電話にないのがFAX機能。
インターネットの普及によって今ではほとんどの文書が電子化されていますが、未だにFAXが利用されることもあります。

ネット通販やハローワークなどの行政機関とのやり取りで使ったことがある方もいるかもしれませんね。

持っていて損はありませんが、人によっては全く使わない機能。
必ずしもメリットとは言えないため、吟味する必要がありそうです。

利用料金が安い

携帯電話最大のデメリットと言えば、利用料金の高さではないでしょうか?
近年、安さを売りにした格安SIMが流行っている背景にも、こちらの問題があると言って良いでしょう。

固定電話の場合、ひかり電話であれば基本料金はたったの500円。
固定電話宛ての通話は3分8円、携帯電話宛てであれば1分16円で済みます。

プランによりますが、1分あたり30円以上かかることもある携帯電話と比べると割安。
自宅にいて電話をよくする人は固定電話を持っていたほうがお得かもしれません。

近年における固定電話の保有率

実際どの程度の人が固定電話を利用しているのか、参考のため具体的な数字を見ておきましょう。

NTTコムリサーチの調査データによると、単身世帯で固定電話を利用していない割合は39.5%と約4割。
若い世代に限ると、さらに多くなると予測されます。

こちらは総務省が公開している平成27年度の情報通信白書。
ここ10年で固定電話の契約者数が半分に減っている一方、携帯電話などの移動通信は右肩上がりに増えています。
やはり、携帯電話の普及によって通信ツールが固定電話から取って代わられているようですね。

固定電話を持つメリットはあまりない?

固定電話を持つメリットについて検証してきましたが、いかがでしたか?

FAXや利用料金の安さなど固定電話ならではの魅力も確かにあるかもしれませんが、使う人が年々減っている今、一人暮らしの人がわざわざ設置する理由としては弱いかもしれません。

引っ越しの際に電話番号が変わってしまったり、解約の手間がかかることもデメリット。

さらに、固定電話の機器自体は安いものであれば5000円程度で買えますが、新規開設に通常30,000円以上の費用がかかってしまいます。
そのほか工事費もかかるので、そちらの費用も検討材料にしたいところ。

固定電話を設置しようか迷っている人は、是非参考にしてくださいね!