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新潟の歴史と自然を体感!出張中に行きたいスポット4選
新潟県といえば、美味しいお米や日本酒、海の幸といったグルメが有名ですよね。しかし、実は地理や歴史的に重要な地域として、古くから日本を支えてきたのです。そんな新潟県の魅力を出張中に堪能出来るスポットについて詳しく見ていきましょう。
しろね大凧と歴史の館
偶然から始まった大凧文化
出張中に訪れていただきたい新潟県のおすすめスポット1つ目は、「しろね大凧と歴史の館」です。
しろねとは新潟県南区の白根地区のことを指し、そこの伝統文化となっている大凧について学ぶことが出来るのです。
白根における大凧の始まりは江戸時代まで遡ります。
ある人物が藩主から送られた凧を揚げていたところ、誤って他人の畑に落としてしまいます。
それに怒った被害者は、対抗するかのように凧を揚げて相手の畑に落とすという仕返しを始めました。
この「凧合戦」が、現在にまで受け継がれ「白根といえば凧の街」といわれるまでの文化に成長したのです。
越後平野を流れる大河「信濃川」の支流「中ノ口川」(川幅約80m)の両岸から畳24畳分の大凧を揚げ、空中で絡ませ川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合う勇壮な世界最大スケールの大凧合戦です。
凧合戦の由来は、江戸時代の中頃、白根町の人が中ノ口川の堤防の改修工事の完成を祝って藩主から送られた凧を揚げたところ、対岸の西白根に落ち、家や農作物を荒らしました。これを怒った西白根の人が対抗して凧を揚げて、白根側にたたきつけたことから凧合戦が始まったと伝えられています。
ダイナミックな大凧の圧倒的なスケール
こちらでは、そんな白根の歴史と大凧の迫力を身近で体感していただけます。
上の画像にもあるような大きな凧は、国内でも非常に珍しい逸品です。
単に展示しているだけではなく、凧がなぜ飛ぶのか、大凧文化がどのように発展してきたのかといった知的好奇心を満たしてくれるコーナーも満載なので、大人でも充分楽しめます。
伝統の白根大凧の実物だけでなく、国内はもちろん、世界各国の珍しい凧を集めた世界最大級の凧の資料館です。館内には、大凧合戦の歴史展示コーナーや凧合戦の雰囲気を味わえるハイビジョン3D立体映像室、凧作りを体験できる凧工房、凧揚げ実験室を備えています。白根地区のこれまでの歩みがわかる歴史民俗資料も展示されています。
凧作り体験も
しろね大凧と歴史の館では、自分で作った凧を揚げるという体験までさせてくれます。
出張中のお仕事で疲れた心と身体を、童心に帰るような凧揚げ遊びが癒してくれるのです。
大凧文化という白根地区ならではの文化をご堪能ください。
また、凧作り体験ができ、作った凧をすぐに揚げることができます。
風のない日や雨天時などは写真のように室内で揚げることができます。
大人も子供も楽しめる『しろね大凧と歴史の館』一度はどうぞ♪
マリンピア日本海
日本海の海洋生物に触れ合える水族館
新潟出張中におすすめのスポットとして次にご紹介するのは「マリンピア日本海」です。
マリンピアという名の付く水族館は日本全国に存在します。
しかし、同じ名前を冠していても、中身は全く異なるのです。
新潟県中央区の西海岸公園のすぐ隣に位置するこちらの水族館は、日本海と新潟近海に生息する生物にスポットを当てているのです。
平成25年にリニューアルしたため、管内設備も新しく、最新の技術を用いた展示が魅力といえます。
マリンピア日本海には800平方メートルもの巨大な水槽を展示している「日本海」というコーナーがあります。
その名の通り、日本海の環境をそのまま再現しており、巨大水槽の下を潜り抜けるアトラクション、通称マリントンネルではまさに海中散歩の気分を味わえることでしょう。
この他にも、日本最長の河川である信濃川の自然を模したエリアや、新潟の田んぼに棲む生物を飼育した「にいがたフィールド」など、新潟県のあるマリンピア日本海だからこそ作ることが出来る展示も見逃せません。
日本海の磯、ってことでたくさんの魚がいますいます。
コブダイさんも気持ちよさそう。水槽が綺麗になったね。見やすいー。
岩の隙間から見えているのは後から出てくる大水槽です。その辺の造りは変わってないんですねー。
次男さん撮影、アカクラゲさん(写真上手になったなぁ…シミジミ)
暗い通路を進みます。次は何がいるのだろう?とワクワクしますね!
迫力満点のイルカショー
マリンピア日本海では、水族館の定番であるイルカショーも毎日行われています。
イルカたちがダイナミックにプールを跳ね回り、水しぶきが飛び散るショーは圧巻です。
海の中を散歩しているような心地よい気分に浸れば、出張中の疲れも吹き飛びます。
マリンピア日本海で、海の生物と触れ合ってみましょう。
兼続お船ミュージアム
歴史ロマンはいつの時代も人の心を熱くさせます。
新潟出張でぜひ訪れていただきたい次のスポットは、そんな歴史への探求心を刺激すること間違いなしの「兼続お船ミュージアム」です。
新潟県長岡市にあるこちらのミュージアムは、名前の通り直江兼続とその妻お船の活躍や、彼らに由来する品を展示しています。
2009年大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続と妻お船の生涯を紹介しています。戦乱の世を「愛」の一字を掲げて生き抜いた兼続の姿をイメージし、「愛の甲冑」を象徴的に中央に展示。これを戦国の雄がとりまくように、グラフィックと実物・複製資料を融合した直江兼続歴史絵巻を周囲で展開しています。また、ここにしかない兼続の銅像は絶好の撮影スポットで、甲冑や着物の試着コーナーも好評です。
兼続の半生に触れる
大河ドラマでも取り上げられたこともあり、直江兼続と新潟県の関わりは全国的に知られることとなりました。
「愛」という文字を兜に冠した兼続は、どのような時代を生きてきたのか。
誰に仕え、何を大義に戦ってきたのか。
そんな兼続の生きざまはミュージアム1階の展示でわかりやすく解説されています。
また、2階には兼続を支えた「与板衆」と呼ばれる家臣たちについても詳しく説明されており、ここを訪れれば兼続の激動の半生を肌で感じられることでしょう。
1階は直江兼続の生涯を資料や写真グラフィックで絵巻物のように紹介。兼続所用の「愛の甲冑」(複製品)を展示。
2階では「直江三代」と「与板城と本与板城」「与板衆」などをテーマに紹介している。
展示品は直江兼続のものが中心だが、良寛の遺墨も所蔵している。
大河ドラマに関する展示
兼続お船ミュージアムには、大河ドラマファンにとって嬉しい展示もされています。
実際に大河ドラマで使われた衣装や、撮影の裏話をキャストが語ったインタビュー映像が上映されているのです。
せっかく出張に来たのだから、その土地の歴史について深く知りたい。
そんな思いを抱いている方は、ぜひ兼続お船ミュージアムまでお越しください。
フォッサマグナミュージアム
新潟出張でぜひ訪れていただきたい最後のスポットは、「フォッサマグナミュージアム」です。
新潟県には東日本と西日本を分断するフォッサマグナという地溝帯が存在することはご存知の通りです。
こちらは、そのフォッサマグナに関係した地質学上の展示を中心に、日本の地質構造や化石について知ることが出来るミュージアムです。
フォッサマグナミュージアムは平成6年(1994年)4月25日に糸魚川市の美山公園にある奴奈川の郷(ぬなかわのさと)に開館した石の博物館です。
その後、平成27年3月9日に展示内容を全面的にリニューアルしオープンしました。
常設展示室を6つのエリアに分け、糸魚川を代表する美しい鉱物「ヒスイ」や日本列島が誕生した際の大地の裂け目「フォッサマグナ」などをポイントに、地質の時代経過に沿って地球が育んできた自然環境や資源の恵み、また、その一方で人々の暮らしに脅威となる地震や火山、地すべりなどの自然災害について学ぶことのできる内容となっています。
フォッサマグナミュージアムには、普段見ることの出来ない珍しい石がたくさん展示されています。
あられ石やこんにゃく石など、初めて聞く名前の石も多いことでしょう。
自然に存在する鉱物は、驚くほど美しく整った形状をしています。
出張中の貴重な時間を使ってでも見ておく価値のある展示なので、皆さんもぜひ足を運んでみてください。
化石の谷で発掘体験
フォッサマグナミュージアムでは、敷地内で化石採集の体験をすることが可能です。
化石を探すのは非常に大変ですが、その分見つけたときの喜びはひとしおです。
見つけた化石は持ち帰ることが出来ますし、見つからなかったとしても身体を動かして化石を探したという思い出が皆さんの中に残ることでしょう。
貴重な展示や体験を楽しみたいという人は、ぜひ新潟出張の際にフォッサマグナミュージアムに立ち寄ってみましょう。
フォッサマグナミュージアム敷地内にある化石採集場で、約3億年前のサンゴや三葉虫などの化石を採集できる。ハンマーやゴーグル、軍手などは貸してくれるので、手ぶらで気軽に体験OK。見つけた化石は学芸員が鑑定してくれ、持ち帰ることもできる。
新潟は楽しいスポットがたくさん
新潟県には、ここまでご紹介したようなスポットを筆頭にユニークな魅力を持つ施設がたくさんあります。
出張中の気晴らしとして、ぜひ新潟県でしか出来ない体験をしてみてください。