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どんなスポーツ?日本で観戦可能?「F1(エフワン)」の基礎知識まとめ!
レーシングカーを用いて激しく順位を競い合う、名前だけなら誰もが知っているであろうモータースポーツ「F1(エフワン)」。しかし、意外とその定義や開催地などを詳しく知っている人は少ないですよね。今回は「車が好きだから、F1って一回見てみたいんだよなあ……でも、日本でレースってやってるの?」と気になるあなたのために、F1の定義や開催地区と頻度、日本人が観戦する方法など、初心者向けの基本的な知識をまとめました!
「F1(エフワン)」は、モータースポーツのカテゴリの中のひとつ!
F1は「フォーミュラ1」の略で、レースそのものではなく元々は世界中のレースを取り仕切っている国際自動車連盟による、「自動車レースの規格(フォーミュラ)」のことです。
F1規格のレーシングカーで行われる世界選手権は「F1グランプリ」と呼ばれ、年間16戦~19戦ほどの頻度で、世界各地を転戦する形で開催されています。
選手として参加するにはスーパーライセンスという世界最高のライセンスが必要で、テストドライバーを合わせても人数は世界中に35人程度しかいないのだとか。
F1レース=世界トップクラスのレーサーたちが集まる場所と言えそうですね。
参加チームの中にはフェラーリやメルセデス、ルノーなど、日本でもお馴染みの自動車メーカーの名もあります。
日本で開催される時は、トヨタやホンダなどが参戦することもあるようですね。
F1は「フォーミュラ1」の略で、自動車レースの規格を指す!
歴史
F1(Formula1)は自動車レースの規格(=Formula)のことで、1947年に国際自動車連盟(FIA)によって制定されました。このF1の規定で行われる世界選手権のタイトルレースがF1グランプリ。第1回のF1世界選手権は1950年5月13日、イギリスのシルバーストーンで開催されています。
具体的には、国際自動車連盟(FIA)という、世界中のレースを取り仕切っている団体が認定する世界最高峰のロードレース(舗装道路を使ったレース)です。
現在このFIA直轄の国際レースとしてはF1以外には、世界ラリー選手権(WRC)という未舗装道路や山林道路を駆け抜けるレースと、2005年より新設された世界ツーリングカー選手権しかありません。
レース頻度は年間16戦~19戦!オリンピックやW杯に次ぐ観戦者数を誇る
現在は年間16~19戦。世界中を転戦する形で行われています。また、世界中のスポーツイベントの中で、オリンピック・ワールドカップサッカーに次ぐ規模のテレビ観戦者がいると発表されています。
参加するには世界最高のライセンスが必要なので、F1レーサーの数は非常に少ない!
F1ドライバーってどんな人?
F1ドライバーはレギュラーで12チームx2名のわずか24名。テストドライバーといわれるマシンテストを行うドライバーを入れても35名ほどしか世界にいません。
レースに参加するには「スーパーライセンス」という世界最高のライセンスが必要とされます。このライセンスにはそれまでのカテゴリー(レース規格)でチャンピオンクラスの成績が必要と決められており、世界中の自動車レースのピラミッドを登り詰めた本当に一握りのメンバーのみがF1レースで戦うことを許されるのです。
日本で観戦できる?初心者向け・F1レースのノウハウとは
では、F1レースを日本で観戦できるのか?というと、実は国内でも毎年世界選手権シリーズのひとつ「日本グランプリ」が行われています。
開催地は三重県の「鈴鹿サーキット」で、日程は例年10月だそう。
スケジュールは金曜~日曜の3日間で、1日ごとに「フリー(練習)走行」→「予選」→「決勝」という流れが組まれています。
突然鈴鹿サーキットに行っても観ることはできず、必ず「観戦券」が必要になりますから、事前に公式サイトからチケットと宿の手配をして臨んでくださいね。
また、意外と当日持参して行った方が良いものが多いです。
パスケースやタオル、雨具(出発日に晴れていても、泊りがけで行くなら必要)に雨の際に便利なビニール袋、筆記用具(万が一レーサーと出会った時サインしてもらうため)、携帯の充電バッテリー、デジカメの他、天候に応じて着替えや帽子、日焼け止めなどなど。
ちなみに鈴鹿サーキットは屋外ということもあり、暑くなったり寒くなったり移り変わりが激しいので、万全な準備が求められます。
末尾には何と必要な情報が全部まとまってる!「F1日本グランプリ初心者向け資料詰め合わせ(2016年版)」をご紹介していますので、来年の予習にぜひどうぞ。
日本では、毎年秋に三重県「鈴鹿サーキット」で観戦可能!
日本では秋(例年10月)に「日本グランプリ」が行われています。1987年から20年以上三重県の鈴鹿サーキットで行われています。1970年代、2000年代に静岡の富士スピードウェイでで2回ずつ、90年代にTIサーキット英田(岡山)で2回それぞれレースが行われたことがありました。
スケジュールは3日間!土曜日に予選、日曜日に決勝が行われる
○練習走行・公式予選・ウォームアップ
タイムスケジュール
金曜日
フリー走行1 10:00~11:30
フリー走行2 14:00~15:30
・各チーム2台まで、ただしドライバーは3名まで起用することができる。
エンジンについては2レース1エンジンの適用範囲外
土曜日
フリー走行3 10:00~11:00
予選 13:00~14:00
・セッションを3つに分けた「ノックアウト方式」で行われる。
・終了後は車両をパルクフェルメに保管
日曜日 決勝 14:00~
(一部を除く)
観戦券は必須!チケットと宿の手配をバッチリ行い、当日に臨もう
<F1観戦の鉄則>
一.何はなくても観戦券は必要
一.鈴鹿サーキットへ向かうには、とにかく「近鉄白子駅」、
「近鉄平田町駅」、「伊勢鉄道鈴鹿サーキット稲生駅」の
どれかへたどり着くべし
一.宿は前もって予約しておくべし
一.当日は相当の人混みを覚悟するべし
チケットの購入はコンビニ&オンラインから可能!ホームページをチェック
鈴鹿サーキットの公式ホームページ内、チケット情報です。
今年の販売は終了しているようですが、気になる方は来年以降こまめにチェックしてみてください。
当日の気候に合わせて!観戦時に持って行った方が良い物リスト
◎パスケース
レース場ゲートや各観戦エリアに入場する際、必ずチケットの提示が求められます。特にお手洗い等で一度観戦エリアの外に出ると再入場の際にも提示が必要ですので、平均で1日7~8回ぐらいは提示を求められることになります。パスケースを首からかけていれば、いちいちカバンから取り出す手間も省けますし、チケットを紛失する可能性も少なくなるので、特にF1観戦の場合、パスケースは必需品です。
◎レーシングキャップ
一番お手軽な応援グッズです。レーシングキャップでなくても、当日は日差しが強いので、日よけ用の帽子は必須です。
◎長袖or上着
特にF1日本グランプリが開催される10月は、朝晩かなり冷え込む鈴鹿サーキット。ちょっとした防寒対策として長袖をバックの中に入れて持っておくと便利です。
◇着替え・タオル
雨などで濡れてしまった時のための着替えを持っておくと便利です。タオルも、少し大きめのフェイスタオルなどを持っておくと、晴れの日も雨の日も活躍します。
◎雨具
意外とレース期間中に雨が降る時があります。屋根のない観戦エリアがほとんどですので、必ず用意しておきましょう(余裕のある方は、雨用の靴まで用意できると完璧です!)
※木曜ピットウォークや、その他場内を移動する際も傘を使用すると、他のファンの方にあたったりして危険です。傘の使用は極力控えて雨具で対応しましょう。
◎ビニール袋
荷物を雨から守るための大きめのビニール袋も、何枚か多め持っているといざという時に役に立ちます。
◎携帯ラジオ
場内ではレース実況用のFMラジオ放送があります。観戦エリアでは大型ビジョンがないところもありますし、場内放送もありますが、エンジン音で聞こえません。戦況を把握する上で、かなり重宝します。
今年は「Suzuka Voice FM 78.3MHz」と連携し場内実況が生放送されます。サーキット全域だけでなく、鈴鹿市内でもクリアな音声で場内実況放送を聞くことができるFMラジオは観戦には必携アイテムですよ!
△サイン帳&サインペン
いつどこで、ドライバーやチーム監督とすれ違うか分かりません。しかもチャンスは一瞬です!常に3秒で取り出せる状態にしておきましょう!
◎日焼け止めクリーム・スプレー
日中の日差しはかなり厳しいく、屋根がない観戦エリアがほとんどなため、皮膚が痛くなるまで日焼けしてしまうことがあります。朝のうちから日焼け対策をしておくことをお勧めします!
◎虫除けスプレー
特に夏の終わりということで、スタンド周辺には蚊とか虫がいる可能性も予想されます。“念の為”で持っておいていただけると良いですね!
△レジャーシート
基本的に観戦エリアには座席があるので、必要はありませんが、レースセッションの合間に木陰で休憩する時などに役に立ちます。また座席に敷くクッションのようなものを用意しておくと、より快適に観戦できるかもしれませんね!
◎携帯電話の充電バッテリー
特に今年は、スマートフォンの人気が高くなっており、おそらく鈴鹿でもスマートフォンを片手に情報収集や知り合い、友人達と連絡を取りながらレース観戦をすると思います。スマホユーザーの方はご存知かと思いますが、一日中サーキットで使っていると、必ずバッテリー切れを起こしてしまし、いざというときに携帯電話として使えなくなって困ってしまう事もあります。そこで、その予防策として持ち運び可能な充電バッテリーを用意しておきましょう!
◇トートバッグ
グランドスタンド裏のGPスクエアには、様々なPRブースが立ち並び、応援グッズや各メーカーのオリジナルステッカーなどが配布されます。意外に全部もらっていくと相当な量になってしまい、手で持って歩くのが逆に面倒に。そこであらかじめ空っぽのトートバッグのようなものを用意しておくと、現地で買ったりもらったものを入れることができるので便利です。
◇デジカメ
最近はスマートフォンで高画質の写真が撮れるようになりましたが、やはり限界はあります。その足りない部分はデジカメでけっこう補えちゃいます。「スマホで撮れるから!」と、ついついお手持ちのコンパクトデジカメを家に忘れてしまいがちですので、出発前にしっかりチェックしましょう!
屋外だからこそ服装にも注意!10月という微妙な時期、寒さ、暑さ対策を忘れずに
日本GP時の鈴鹿の気候は、朝晩は冷え込み、昼間は日焼けするほど暑いです!なので、朝晩の防寒対策と昼間の暑さ対策(熱中症対策)をきっちり行っておく事をお勧めします。 また、「遠足」みたいになってしまいますが、靴は履きなれているものと言うか、動きやすいものをお勧めします。結構、サーキット内で歩くことが多いです。
昨年は何と初心者向けの「資料詰め合わせセット」もあった!
【2016F1日本GP】レース観戦のお供に!観戦初心者向け資料詰め合わせセット(2016年版)を公開!
鈴鹿サーキットでの「初心者向け」観戦情報・資料の詰め合わせを、PDFでダウンロードすることができます。
毎年更新されているようですので、今後もチェックしたいですね。
ただ見るだけより100倍楽しい!「F1」観戦のポイントを簡単に知っておこう
F1のルールは規格(ボディのサイズやデザイン、性能面での条件など)面が重視されますが、初心者がそれを楽しむのはちょっと難しいですよね。
そこで今回は、F1観戦に行った時のレースの「見どころ」についてまとめてみました。
F1観戦の際に注目したいのは「スタート」「追い抜き」「ピットストップ」「セーフティカー」の4点です。
スタートは出だしの順位が決まる大事な局面ですし、追い抜き(オーバーテイク)は順位が入れ替わる可能性がありますから、手に汗握る場面ですよね。
「ピットストップ」はタイヤ交換やオイル供給などをする「ピット」にレース中寄ることで、大抵はこれを前提に車が造られているため、スタートから最終まで止まらず走りきるレーシングカーはないのだとか。
そのため、ピットストップのタイミングを間違えると命取りになりかねません。
「セーフティカー」は安全にレースを進行できなくなった時にコースインしてくる車両のことで、これが入ると追い抜き禁止、セーフティカーの指示に従って全ての車が一列に並ばねばならなくなるため、順位が入れ替わる可能性があるのです。
F1の見どころとなる4つのポイントやルールなどについて、詳しく解説されています。
初めが肝心!?レースの重要な局面となる「スタート」
スタート
レースのスタートは、最も緊張が高まる瞬間であり、レースの重要な局面になることも多い。F1では、予選順位に従い、2列にクルマが並び、スタートラインに設置された5つの赤い信号がすべて点灯し、消えた瞬間にスタートとなる。22台のクルマが一斉に動き出し、1コーナーに向けて加速していく様子は、現地で観戦していればもちろんのこと、自宅やスポーツバーなどでテレビ観戦していても最高に興奮する場面だ。
順位が入れ替わる可能性も!「追い抜き(オーバーテイク)」
追い抜き
「オーバーテイク」とも呼ばれる追い抜きは、F1に限らず、モータースポーツの醍醐味(だいごみ)の1つだ。順位が入れ替わる場面でもあることから、レース中で最も盛り上がる場面とも言える。近年のF1では、コース上の追い抜きが減ってしまったという声も多い。これに関しては、さまざまな理由が指摘されており、追い抜きを増やすための対策が実施されてきている。
失敗すると速い車でも負ける恐れが!?「ピットストップ(整備エリアでの調整)」
ピットストップ
順位が入れ替わるのは、コース上での追い抜きだけではない。ピットストップの際にも順位が変わることが多い。また、このピットストップのタイミングを失敗すると、速いクルマでもレースに負けてしまうことがある。言い方を変えれば、多少遅いクルマでも、ピットストップのタイミングがうまくいくと、勝てることもあるのだ。
これが入ると追い抜き禁止!順位が振り出しに戻る「セーフティカー」
セーフティカー
クラッシュしたクルマの撤去や急激な天候変化など、安全にレースを進行することが困難な場合、セーフティカーと呼ばれる車両がコースインすることがある。セーフティカーがコースインすると、コース上の全域で追い抜きが禁止となり、セーフティカーが先導する形で各車が一列に並ぶ。
たとえ1位のクルマが2位に大差をつけていたとしても、セーフティカーが導入されると差はなくなってしまい、戦いは振り出しに戻される。せっかく差をつくったドライバーにとっては迷惑な話だが、レース再開のタイミングで順位が入れ替わることもあるため、ここも目を離せない場面だ。
鈴鹿サーキットは無理!でも見たい……直接現地に行く意外に、F1を観戦する方法はある?
直接現地には行けそうもない、でもF1観戦がしてみたい……!そんな方は、まず「テレビ中継」で楽しんでみましょう。
いずれにしても全世界を回ってF1世界選手権を楽しむことは、余程の財力と時間がある方でなければ難しいと思うので、放送日時を知っておいて損はありません。
テレビだと解説つきなので、急に現地に行くより分かりやすく、事前知識を得られるかもしれませんね。
また、全国に存在する「スポーツバー」でF1を観戦するのも楽しい方法です。
バーでお酒を飲みながら、同じようにF1が好きな人々と観戦するのは1人で観るよりうんと有意義ですよね。
特に有名なのは東京・恵比寿の「レーサーズカフェ」で、名前の通りF1観戦を中心としたスポーツバーなので、予備知識をつけてから行くと感動してしまうかも。
観戦に行く予定がある人も!まずは「テレビ」中継で楽しもう
「チケット高すぎ!」
「鈴鹿遠い!」
「ちょっとまだわからないしとりあえずもっと知ってから」
……というような方は、まずテレビでF1中継を楽しみましょう。
どこかのサーキットで実際にレースを見るよ!という方でも、全20ヶ国で開催されるすべてのレースに足を運ぶのはさすがに無理ですよね。
というわけで、F1ファンならしっかり事前に情報をチェックし放送予定を把握しておきましょう。
テレビだとさまざまな解説が聞けたり、コースのあちこちで展開している勝負どころのシーンを次々見ることができるのである意味実際にサーキットで観戦するよりも多角的に楽しめると言えるかもしれません。
実は全国にある!近くの「スポーツバー」でF1観戦するともっと楽しい
ワールドカップやオリンピックだけでなく、F1観戦も、同様に皆で中継を楽しもう!という場を提供しているお店があります。
グランプリレースを楽しむのはもちろん、同じ趣味の人どうしの交流にもなるスポーツバーでの観戦はまた違った楽しみがありますから、近くにスポーツ中継をしている飲食店などがある場合はF1中継をしていないか、問い合わせてみると良いかもしれません。
スポーツバーでの中継されるのはやはりサッカーや野球などのビッグタイトルの試合のことが多いですが、小林可夢偉選手の活躍によりF1に再び注目が集まれば、場所を提供してくれるお店も増えてくるかもしれませんね。
SNSやブログでイベント情報を流しているお店もありますから、「スポーツバー」や「スポーツカフェ」で地元のお店を探してみてください。
F1観戦できることで有名なスポーツバーは、東京・恵比寿の「レーサーズカフェ」!
所在地 : 渋谷区恵比寿西2-11-9プラネックス ボルタ1F
TEL : 03-6809-0687
営業時間 : 12:00~23:00 (ラストオーダー22:30)
定休日 : 火曜日
座席数 : 約40席
Racers'Café(レーサーズカフェ) TOKYO EBISU
東京の有名なF1中心のスポーツバー「レーサーズカフェ」の公式FBです。
手に汗握る展開にワクワク!車好きはぜひ一度「F1」観戦に行ってみよう
いかがでしょうか?F1といえば薄っすら、何となく知ってる……程度の人が多いですが、実はオリンピックやW杯に次ぐ観戦者数を誇るモータースポーツなのですね。
毎年鈴鹿サーキットの日本グランプリは大勢の人でごった返すそうなので、チケットが手に入ったら万全の体調&準備で臨みましょう。
興味はあるけど全然分からない……という方も、まずはネットでF1情報をチェックし、テレビ中継やスポーツバーなどで一度観戦すれば、いつの間にか日本グランプリのチケットを申し込んでしまっているかも?