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費用を安く抑えたい方必見!バイク「ユーザー車検」の方法&注意点まとめ
400㏄以上のバイクを車検に出す場合は、整備業者を通すのが一般的な方法ですよね。しかし、実は自分で直接陸運局に持ち込む「ユーザー車検」という方法もあり、そちらの方が費用が安くなるとされているのです!今回は「ユーザー車検にしたいけど、何を準備すればいいんだろう?」と気になっているあなたのために、ユーザー車検の詳しい方法や注意点などについてまとめてみました!車検を控えている方は、ぜひご参考ください。
自分で車検を受けに行く!?バイク「ユーザー車検」のメリットとは
そもそも「ユーザー車検とは何か?」というと、ユーザー(バイクのオーナー)自身が車検を行う運輸支局にバイクを持ち込み、車検を受けるというもの。
完全に自分でやるという方法もあれば、ユーザー車検代行業者に頼んで代わりにやってもらうという方法もあるようですが、今回はあくまでも前者のやり方や注意点についてご紹介したいと思います。
ユーザー車検のメリットは、何といっても「費用が安い」というところ。
本来ならば整備業者への手数料として数万円がかかるところですが、ユーザー車検なら最低限で済むため、通常と比べると半分以下になることもあるのです。
慣れればある程度自分で点検したり、税金や保険料について詳しくなったりもするので、バイク好きとしてのスキルも上がりますよね。
逆にデメリットとしては、運輸支局の営業時間内でなければ車検が受けられない、時間と手間がかかるなどが挙げられます。
また、「車検にギリギリ通る」レベルだと後々トラブルが起こる危険があるため、定期的にプロに点検して貰わないと不安……という方にもユーザー車検は不向きです。
「ユーザー車検」は、ユーザー自身が運輸支局に持ち込んで検査してもらうこと!
車検をユーザー自身が受検することを、ユーザー車検といいます。予約を行えば、全国どこの運輸支局でもユーザー車検を受けることが可能です。
「ユーザー車検の代行業者に依頼する」という方法もある!
次にユーザー車検についてですが、ひと口にユーザー車検といっても、大きく二つのタイプに分けることができます。ひとつ目は、文字通りユーザー自身がクルマを陸運局に待ち込み、すべての手続きと検査ラインを通す作業を行うものです。もうひとつが、ユーザー車検の代行業者に依頼して、実際の車検手続きをユーザーの代わりにやってもらうという方法です。
両者の違いは、主に費用と車検に掛かる手間暇の差です。ユーザー自身がすべてを行えば、当然車検に掛かる費用は最低限で済みますが、その分手間も時間も掛かります。代行業者に依頼すれば、最低でもその手数料分の費用はプラスになりますが、実際に自分で手続きを行う必要がないため、ほとんど手間は掛かりません。
費用が安い反面、時間と手間がかかるというデメリットもある!
メリット
・車検を安く受けられる!
・自分の車についてよく知ることができる!
・車にかかる税金や保険料などに詳しくなる!
・車の整備ができる人は大幅に安くなる!
・車検は一生続くことなので、慣れればとても簡単になる!
デメリット
・運輸支局や軽自動車検査協会の営業時間(平日の昼間)でないと検査が受けられない
・時間と手間がかかる
・素人では24ヶ月点検整備ができないので別途整備費用がかかる
・検査で不適合箇所があると、追加で調整費用がかかることがある
・時期によっては検査場が混雑していてしんどい
ユーザー車検は、ある程度自分で点検ができる人におすすめ!
ユーザー車検全般に共通する前提といえるのが、安全に関わる最低限の装備以外は、ユーザー自身が責任を持って整備を行う必要があるということです。具体的にユーザー車検で確認されるのは、各灯火類やホーンなどの作動とサイドスリップ、排ガス浄化装置の作動、ブレーキの効き、光軸の狂い、シャシー周りのボルトの緩み、速度計の狂い、目視でのオイル漏れといった項目だけです(他にも細かい項目はありますが)。
当日までに用意するものは?バイク「ユーザー車検」の事前準備を見てみよう
では、ユーザー車検のためには何を準備する必要があるのでしょうか?まず、ユーザー車検を受けるためには「ネット予約」をしなければなりません。
国土交通省が運営している予約サイトにログインし、希望日を申請しましょう。
また、当日その場で購入できるもの以外にも「車検証」「定期点検記録簿」「自賠責保険証」「軽自動車税納税通知書」など事前に用意して行く書類がありますから、よく確認して忘れずにしてください。
あとの「審査依頼書」や「自動車重量税納付書」「継続検査申請書」などは、当日窓口で購入することができます。
書類以外にも印鑑とお金(2万5000円~3万円程度あると安心)、車検予約番号は必須、筆記用具と書類をまとめるファイルやケースがあると便利です。
まずは事前予約!ネットからでもできるので、早めに行おう
まずは、前日までに予約をしてください。
どうもシステムが変わったようです。
自動車検査インターネット予約システム
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/
予約をとっていないと、受け付けてもらえませんので必ず予約して行ってください。
私の経験だと、午後が空いています。
ユーザー車検を予約することができるページです。
ログインが必要なので、新規登録してご利用ください。
車検証や自賠責保険証など、事前に準備する書類は忘れずに!
・バイク本体
・車検証
・定期点検記録簿(必要な項目が書かれていたら自作でも良い)
・自賠責保険証(新しく更新した保険証と、古いのも一応持っていく)
・軽自動車税納税通知書
(車検が切れる年の通知書。無い場合は役所の納税課等で発行してもらう)
■車検予約番号
車検予約時に発行された予約番号です。
※車検当日、必ず必要です!
中には当日購入する書類も!まとめるためのケースも持って行こう
・審査依頼書 (当日購入)
・自動車重量税納付書 (当日購入)
・継続検査申請書 (当日購入)
・↑の書類を持ち運ぶ為の書類ケース
(一応クリップはくれるのでそれでも挟めるけど持ち運びに不便)
・印鑑(自分のバイクを自分で車検を通す場合は無くても良い)
・お金(6725円は必ず必要。当日に自賠責更新の場合は+20240円必要)
・筆記用具(一応用意はしてくれているが、先客がいたら待たないといけないので)
・必要と思われる工具・部品一式(不合格の時にその場で直す為に必要)
「定期点検記録簿」は自作(エクセル等)でもOK!
「定期点検記録簿」については、事前に購入しておく方法もありますが、何と自分で作成しても良いそう。
該当するものには「✔」、しないものには「/」を付けていきましょう。
項目が多いですが、矛盾がないよう慎重に。
不安な時は少々費用が嵩みますが、事前に整備業者に点検してもらい、代わりにチェックをしてもらうという手もあります。
該当するものは「✔」、しないものには「/」を付ける!
該当するものに『✔』該当しないものには『/』を付ける
点検整備記録簿の沿って24カ月点検を行います。
点検項目に沿って『✔』を付けていくのですが、
何でもかんでも『✔』してはいけません。
例えば、ディスクブレーキ仕様のバイクなのに、
ドラムブレーキの項目の所に『✔』を入れると、
「おかしいじゃん!?」
ってなりますよね!
自分のバイクに該当しなし項目には『/』を入れます。
不安な時は、点検のみ業者に任せる方法も!
点検項目は沢山ありますので、点検に自信が無い方は、
24カ月点検だけ、ショップにおまかせする方が無難です!
車検で見る検査は、問題なく公道を走行出来るか見る程度なので、
その他の点検はキッチリ見る必要があります。
これからも安全に楽しくバイクライフを送る為にも、
点検はしっかり行いましょう!!
当日行ったらどうすればいい?バイクのユーザー車検の流れとは
では、当日運輸支局に足を運んだらどうすれば良いのか?についてご説明しましょう。
まず、窓口で審査依頼書や継続検査申請書、自動車重量税納付書を購入します。
その後検査登録印紙を買って「重量税」と「自賠責保険」を支払いましょう。
これについては、事前に保険屋さんで支払っておいても良いそうです。
ただし、事前に支払った場合は証書を忘れずに持参し、「もう済んでますよ」と証明しなければなりません。
次に、サンプルにしたがって必要書類に記入していきましょう。
この中で「継続検査申請書」だけは必ず「鉛筆!」で記入しなければなりませんので、絶対に間違えないようにします。
分かりにくい場合は、運輸支局近くに大抵「代筆屋」さんがあり、1000円程度で引き受けてくれるそうなので、そこに持ち込むのも手です。
当日行ったら、まずは印紙を購入して重量税、自賠責保険を払おう
1)窓口で用紙を購入します。(50円)
2)自動車検査登録印紙を購入する(1,700円)
3)重量税を支払う(4,400円)
4)自賠責保険を支払う。(13,640円)
事前に保険やなどで支払っておいても、当日に検査場で支払ってもOK。
事前に知ら張った場合は、証書を忘れないように!
サンプルにしたがって、書類に必要事項を記入しよう!
書類に必要事項を記入する
申請窓口近くにサンプルがありますので、それに従って必要事項を記入し、捺印します。
※継続検査申請書はOCRシートなので鉛筆で記入します!
分かりにくい場合、運輸支局近くに大抵ある「代筆屋」を利用する手も……
①代書依頼
さっそく、下見の際に目をつけておいた“代書屋”を捜した。
自動車会館の前に少し古い小さな幟がたっていたので、
中に有るものと思っていたが、宛てが外れた。
検査場の外、入り口の道路を挟んで向かい側にも有ったが、
どうせなら場内の“代書屋”を利用したかった。
見つけたのは、自動車会館の側面、自動車検査登録事務所側に有った。
戸を開けて入っていくと、作業されていたのは、女性が二人だった。
事務所内 「 お願いします。」 用意した車検証と、
自賠責保険書、印鑑を出した。
横にあるワープロにデータをインプットしてくれた。
2、3分で印字された用紙がアウトプットされ、
押印して渡された。
「 900円になります。」
料金の900円を支払いながら質問、
「 これをどうすればいいですか?」
「 建物の納税窓口で納税し、
この建物の窓口で検査手数料を支払った後、
こちら(左側)の建物の窓口で申し込んで下さい。」
受付に書類を申請したら、検査ラインに並んで車検を受ける!
書類の記入が終わったら受付に書類を申請し、完了したら「検査ライン」に並んで車検を受けます。
「正直何をすればいいか分からなくて怖い……」という場合は、真っ先に受けに行くのではなく他の人たちを少し観察し、どのようにしているかを見ておくと良いでしょう。
最後に返却された書類を受付に渡し、車検証と自賠責シールを貰ったらナンバープレートにシールを貼って完了です。
費用は全体で2万円前後が一般的ですが、代行を依頼するかによって多少は変わってくるでしょう。
5)受付に書類を申請する
受付時間などを確認し、記入した書類を提出します。検査申請書のみ返却されますので、それを持ってバイクに乗り、検査ラインに並びます。
6)検査を受ける
1)指示通りにエンジンをかけ、灯火類、車体などのチェックを受けます。
2)ラインにのり、右前方にある電光掲示板の指示に従って、ブレーキテスト、スピードテスト、光軸テストを受けます。
3)速やかにラインから脱出し、バイクを安全な場所に停めて、書類を返却してもらいます。
最後に車検証と自賠責シールを受け取って完了!
6)車検証と自賠責シールを受け取る
返却してもらった書類を受付に渡し、車検証と自賠責シールを受け取り、ナンバープレートに自賠責シールを貼って完了です。
費用は2万円前後が一般的!
<実費>・・・車検を受けるために絶対に掛かってしまう費用
・自賠責保険(24ヶ月):14,110円
・重量税:4,400円
・印紙代:1,700円
→ 法定費用合計(非課税):20,210円
自分で車検を受けるユーザー車検であれば、上記費用が掛かるだけです。
陸運局近くのテスター屋さんでライト等の調整(光軸調整)で「+1000円~3000円」程度です。
慣れればカンタン安く済む!「ユーザー車検」に一度チャレンジしてみよう
いかがでしょうか?ユーザー車検の必要書類や当日の流れを見ていると、いかにも手間がかかって難しそうに思えますよね。
しかし、最初はところどころ代筆屋や業者に頼むようにすればスムーズに済みますし、徐々に自分でも勝手が分かってくるはずです。
慣れれば非常に簡単に、しかもかなり安く済みますので、一度ぜひ練習のつもりでユーザー車検にチャレンジしてみてくださいね。