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違いが分かる男になれる!「バーボンウイスキー」の解説とおすすめ銘柄3つ
「バーボン」といえば、ダンディで渋いイメージのあるお酒・ウイスキーの一種。バーでバーボンを頼む人を見ると「ああいう大人になってみたいなあ……」と感じる男性は多いのではないでしょうか?今回はそんなあなたのために、バーボンウイスキーの定義やスコッチとの違い、初心者にもおすすめな代表的&美味しい銘柄を3つご紹介します!これを読めば、次の飲み会では一気に大人の男だと思われちゃうかも?ぜひご参考ください。
そもそも「バーボン」ってなに?基本的な知識を付けよう!
バーボンとは、穀物を麦芽酵素で糖化し、発酵した蒸留酒「ウイスキー」の一種です。
似た蒸留酒ですがブランデーとの違いは原料にあり、ウイスキーは穀物、ブランデーは果実を使うため、味わいが多少変わってきます。
ウイスキーの中でもバーボンは「トウモロコシを51%以上含んでいるもの」というのが大きな特徴で、主にアメリカを原産として作られています。
大国ながら比較的歴史が新しいアメリカにとって、バーボンは「偉大な発明品」であり「誇り」とされ、西部劇で飲まれることが多いため、ハードボイルドなイメージもあるよう。
バーボンの他に有名な種類として「スコッチ」がありますが、スコッチウイスキーは「スコットランドを原産地とし、麦のみで作るもの」なので、主な違いは原産国と原料と言えそうですね。
バーボンとスコッチはいずれも「5大ウイスキー」と呼ばれるもののひとつで、他にはアイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズが存在します。
ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを基に、日本人の口に合うよう改良されているのですね。
まず、ウイスキーとブランデーの分かりやすい違いは「原料が穀物か、果実か」!
「ウイスキーとは、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させた蒸留酒のこと。」
「ブランデーとは、果実酒からつくった蒸留酒の総称。単にブランデーと言った場合は通常ブドウが原料のワインを蒸留して作られたものを指すが、リンゴから作ったアップルブランデーやサクランボから作ったチェリーブランデーも存在する。」
バーボンはウイスキーの一種で、トウモロコシを51%以上含んでいるもの!
・ウイスキーとは、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を、麦芽の酵素で糖化し、発酵させた蒸留酒のこと。
・バーボンとは、ウイスキーの一種で、原料の穀物中にトウモロコシを51%以上含んでおり、定められた製法でつくられたもの。
・スコッチとは、ウイスキーの一種で、原料は大麦麦芽などの穀物で、定められた方法で、スコットランドでつくられたもの。
バーボン
(1)原料の穀物中にトウモロコシを51%以上含むこと
(2)連続式蒸溜機でアルコール分40度以上、80度以下で蒸溜し
(3)さらに内面を焦がしたホワイト・オークの新樽で、アルコール度数62.5度以下で最低2年以上熟成したもの
バーボンはアメリカ生まれの「偉大な発明品」と言われ、国にとっての誇りでもある!
1964年のアメリカ連邦議会で、バーボンは“アメリカ生まれの唯一のスピリッツ”であり、 “アメリカの偉大な発明品”と宣言された。それほどアメリカ人はバーボンに誇りを持っている。というのも、アメリカは比較的新しい国・大陸であるため「伝統」に弱い。伝統コンプレックスを持っていると言っても過言ではない。
「伝統」という言葉が幅をきかせるお酒の分野で唯一、アメリカが世界に誇れるのがこのバーボンであり、それを大々的に宣言しているのだ。
スコッチとバーボンの違いは、主に「産地」と「原材料」!
「スコッチとバーボンは、そのウイスキーがつくられた産地を指しています。スコッチはスコットランド、バーボンはアメリカ・ケンタッキー州のバーボン郡。この2つにアイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズを加えて、世界5大ウイスキーと言われています」
スコッチというのは、麦だけで作ったもので、「イギリス」で作られる伝統的なウイスキーです。
日本のウイスキーもスコッチタイプです。
バーボンというのは、アメリカを中心に作っているもので、とうもろこしや雑穀・ライ麦なども混ぜあわせて作るものです。
飲みやすい?かなり濃厚?「バーボン」ウイスキーの味の特徴とは
バーボンウイスキーはどんな味なのか?というと、熟成が短めということで「若く尖ったイメージ。荒削りで男らしい」印象があるようです。
しかし、新樽の内側を焦がしたものに詰めるため、バニラやキャラメルのように甘く香ばしい香りもするのだとか。
コクがあり甘いウイスキーが好き!という方にはおすすめの種類と言えるでしょう。
バーボンはトウモロコシ51%以上という規定もあり、ブレンデッド(性質や個性の異なるモルト(大麦)ウイスキーに、とうもろこしや大麦以外の麦が原料となるグレーンウイスキーを混ぜ合わせて作る。対義語はシングルモルト)が基本です。
そのため独特の香りが強いものが少なく、ウイスキー初心者にも楽しめるバランスの良さも魅力。
ロックでも美味しいですが、ハイボールや夏はミントジュレップ(ミントを潰して砂糖とソーダ、あるいは水を加えたもの)にして飲むのもおすすめなのだとか。
バーボンは男らしく荒削りだけど、甘さとコクがあり香ばしい味わい!
バーボンは男らしい味がするお酒だ。荒削りなイメージがあるだろうか。基本的にはスコッチに比べて少し短めの熟成が多く、若くて尖ったイメージのウイスキーだ。
また、ホワイトオークの新樽の内側を焦がしたものに詰めるため、少し焦げたような香りも特徴だ。
バーボンは、まるでバニラやカラメルを感じさせるような甘く、香ばしい強い香りが大きな特徴です。そして、何よりもバーボンはどこか素朴な中にある深いコクが味わい深い特徴があります。
ブレンデッドが基本なので、独特の香りが少なくバランスがいい!
シングルモルトが王道とみなされがちなスコッチに対して、バーボンはブレンデッドが基本だ。(そもそもコーンを51%以上使わないきゃいけない。)だから、荒々しさがありながら、バランスが取れたウイスキーになる。スコッチでいうラフロイグのような、独特の香りが強いものは少ない。
ちなみにスコッチとバーボン、同じウイスキーでも味は結構違う。バーボンは大好きだけどスコッチは全く飲めないなんて人もいるほど。極端な例だが、別物と思って飲むほうがいい。
ロックも良いけど、夏は「ミントジュレップ」にして飲むのも美味しい!
ロックかミントジュレップが個人的なおすすめだ。
ロックは言わずもがな、氷を入れたグラスにバーボンを注ぐもので、少しずつ氷を溶かして飲んでいく。
度数が強いので、できればチェイサーがあったほうが良い。
ミントジュレップは、ミントを潰し、砂糖と水もしくはソーダを加えたもの。
おすすめはソーダ。ミントの爽やかさとウイスキーの香りが混ざって、夏飲むのに最高のカクテルである。
バーボン=甘い、スコッチ=シャープでキレがあると覚えておこう!
これは本来品種や銘柄、地方によっても異なりますが、大きな差で言うと甘さが違います。
バーボンの方が滑らかなカラメルのような舌触りで、「甘く」感じる人が多いはずです。
一方、スコッチはシャープでキレが良く、アルコールがツンとくるような尖った香りを感じるはずです。
もちろん、スコッチのなかでも甘みを持つボトルもありますが、大きく分けるとこうなりますね。
最初はどれを飲めばいい?バーボンの代表的&おすすめ銘柄3つ
最後に、初めてのバーボンウイスキーにおすすめ!バーはもちろん居酒屋でも大抵置いている、代表的かつ美味しい銘柄を3つご紹介致しましょう。
「最近ハイボールでも銘柄を選べたりするから、迂闊に頼めないんだよなあ……」「バーでバーボン下さいって言ってみたいけど、何があるんだろう?」という方は、ぜひご参考ください。
最近人気沸騰中!自宅用もリーズナブルに買える 「ジム・ビーム(Jim Beam)」
最初にご紹介するバーボンウイスキーは、昨今CMも放送され話題になっている「ジム・ビーム(Jim Beam)」。
白地のラベルにスタイリッシュな黒文字、赤い刻印が描かれているデザインを、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
アメリカでも代表的なバーボンウイスキーのひとつとして知られており、売上世界No.1の銘柄なので、居酒屋やバーなどどこに行っても大抵は置いてあります。
どれを飲めばいいか分からない!という方は、まずジムビームから挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
出来上がったバーボンを楽しみながら、現ビーム家7代目のフレッド・ノーが、常に思いを馳せたのは、200年以上も前に、一族がケンタッキー州クレアモントで始めたこと。それが今、世界中の人々が楽しむ世界売上No.1(※)バーボンに繋がったのだ。
・ジム・ビーム 白ラベル(熟成 4年、80プルーフ)
・ジム・ビーム 白ラベル(熟成 7年、80プルーフ、ラベルのトップに君臨する「プレミアム・エイジド・セヴン・イヤーズ・オールド」、ケンタッキー州外では入手不能と伝えられているが、米国の他の多数の州でも購入できる)
・ジム・ビーム 緑ラベル(熟成 5年、80プルーフ、「ジム・ビームズ・チョイス」)
・ジム・ビーム 黒ラベル(熟成 8年、86プルーフ)
・ジム・ビーム 黄色ラベル(ライ麦ウイスキー、熟成 4年、80プルーフ)
知名度は高いけどちょっと通っぽい! 「ワイルドターキー(WILD TURKEY) 」
続いては、アメリカでも非常に知名度が高い銘柄ながら、日本では「ちょっと通っぽい」イメージも持たれる「ワイルドターキー(WILD TURKEY) 」。
シックで雰囲気のある出で立ちは、まさに思い描くウイスキースタイル、という感じですよね。
七面鳥のラベルが目印で、アイゼンハワー大統領をはじめ、アメリカの歴代大統領が愛飲していたことでも知られているのだとか。
バーや居酒屋で見かけたら、ぜひ頼んでみてはいかがでしょうか?
・ワイルドターキー スタンダード(40度)
・ワイルドターキー 8年(50.5度)
・ワイルドターキー 12年(50.5度)
・ワイルドターキー レア・ブリード(54度)
・ワイルドターキー トリビュート 15年
・ワイルドターキー ケンタッキースピリット
・ワイルドターキー マスターディスティラーセレクション 14年
・ワイルドターキー アメリカンスピリット 15年(50度)
・ワイルドターキー トラディション 14年
・ワイルドターキー ライ(50.5度):ライ・ウイスキー
ワイルドターキーは8年が人気のようです。
楽天市場の口コミ投稿件数も、スタンダードと比べて
格段に多いですよ。
昔からこれが好きで…
という方もいて、根強いファンに支持されています。
バーボンだけどテネシー?孤高のウイスキー! 「ジャックダニエル((Jack Daniel's)」
最後にご紹介するのは、「ジャックダニエル((Jack Daniel's)」。
バーボンでありながらサトウカエデの木炭でろ過し、樽に入れて熟成させる「テネシーウイスキー」の特徴も兼ね備えるただひとつの銘柄として知られるウイスキーです。
1984年のアメリカ映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」にも登場しているほか、そのスタイリッシュな出で立ちと、唯一無二の性質、孤高の雰囲気からか、多くのロックミュージシャンにも愛される銘柄とされています。
由来や愛好家たちのことを考えながら飲むと、より一層ダンディな空気が纏えるかも?
日本ではバーボン・ウィスキーだと思われている人が多いが、本場アメリカにおいてはテネシー・ウィスキーとして区別されている…と思われているが、原料、製法ともにバーボン・ウィスキーと全く同じであり、バーボンの条件を完全に満たしている。アメリカでもバーボンと注文すれば大抵はジャックダニエルが出てくる。
テネシー・ウィスキーは蒸留後サトウカエデの木炭でろ過してから樽に入れて熟成させるという部分で違いがある。
映画『ストレンジャーインパラダイス』で、故郷ハンガリーからアメリカに夢をたくしてやってきた主人公が、ジャックダニエルを大切に飲むシーンは、自分がアメリカ人になったんだという気持ちを表しているとのこと。
ジャックダニエルの主なウイスキー
ジャックダニエル・No,7
ジャックダニエル・ゴールド・メダル
ジャックダニエル・1985年・レプリカ
ジャックダニエル・ジェントルマンジャック
ジャックダニエル・シングルバレル
ジャックダニエル・シナトラセレクト
ジャックダニエル・テネシーハニー
一度はチャレンジしてみて!バーボンウイスキーで深みのある男を目指そう
いかがでしょうか?バーボンはウイスキーの代表的な種類のひとつであり、甘さとコク、香ばしさのある美味しいお酒なのですね。
アメリカの歴史に寄り添うような有名銘柄が多いので、一口飲めば何となく遠い昔に想いを馳せてしまうような雰囲気もあります。
ウイスキーということもあって結構度数が高いですが、ハイボールやミントジュレップを試して風味が大丈夫そうだったら、ぜひロックやストレートにもチャレンジしてみてくださいね。