美侍

これを頼めば「通」になれる!?美味&有名日本酒ランキングベスト3

お米のまろやかなコクと、すっきりした後味が魅力の「日本酒」。しかし、日本が発祥なだけあって銘柄が多すぎて、初心者には手を出しづらいものがありますよね。今回は「日本酒って飲んでみたいけど、どれにすればいいんだろう?」「分からないって言ったら恥ずかしいかな……」と悩むあなたのために、これを頼めば通になれる!?有名かつ美味しい定番日本酒ランキングを、状況に合わせて3つずつご紹介します!

これだけは知っておけ!覚えておきたい日本酒の有名銘柄ランキングトップ3

最初にご紹介するのは、居酒屋に行ったら絶対に知っておきたい!日本酒の銘柄ランキング。
本来ならば「順不同」としたいほど、全て非常に有名な銘柄なので、ぜひ記憶に留めておいてください。

第1位:淡麗辛口の代表格!スッキリ甘い飲み口 「久保田」(新潟県 朝日酒造)

まず、ランキング1位は淡麗辛口の代表格と言われる、スッキリと甘い飲み口が特徴的な新潟県朝日酒造の「久保田」。
新潟といえばお米の名産地ということもあって、何と朝日酒造自らお米を生産し、地元の軟水を使って仕上げているという原料に拘った逸品です。

朝日酒造では「有限会社あさひ農研」という農業生産法人を立ち上げ、日本酒のための米の研究を行っており、日々、品質の向上と、新しい米の開発に努めているそうです。 そんなこだわりの酒米を作っている朝日酒造ですが、主に3種類の酒米を作っています。

出典:http://sakeviva.com/blog/variety_of_sake/28

日本酒の原料は米と米麹と言いましたが、もう一つ日本酒造りに欠かせないのが水です。

久保田を含め、朝日酒造で作っている日本酒には朝日地域を流れる軟水が使われています。この朝日地域の軟水は雑味が少ないため、自ずと日本酒の口当たりも良くなるわけですが、この軟水、実は酒造りに関しては決して一般的ではないんですね。

というのも、日本一の酒処である兵庫県や京都では硬水を使用しており、特に兵庫の日本酒は久保田と同じく辛口タイプです。

しかしながら、同じ辛口でも硬水と軟水とでは口当たりや風味が変わり、軟水を使った久保田は硬水を使ったお酒よりすっきりとして飲みやすく、キレのある淡麗を味わうことができます。

出典:http://sakeviva.com/blog/variety_of_sake/28

日本酒久保田の特徴や、商品ごとの違いなどが分かりやすく説明されています。

第2位:幻の名酒!見つけたら絶対見逃すな 「十四代」(山形県 高木酒造)

続いてランキング2位は、幻の名酒!と呼ばれており、未だ飲んだ人は少ないと言われている、山形県高木酒造の「十四代」。
ネットが普及した今でも高額で取引されている日本酒のひとつであり、甘く柔らかな香りが特徴的な逸品です。
日本酒にこだわった居酒屋やバーなどに行くと、ごくたまに見かけることもあるとのことですから、見つけたらぜひ!逃さず飲んでみてくださいね。

十四代はフルーティーで甘みのある大吟醸酒として登場

十四代の人気に火がついたのは、平成6年頃。当時淡麗辛口な日本酒がブームだった最中、フルーティーで甘みのある大吟醸酒として十四代は登場しました。十四代は穏やかな吟醸香とまろやかな甘みでたちまち大ブレイク。全国の量販店や酒屋さんでこぞって十四代を取り扱うようになったのです。

出典:http://www.nomooo.jp/blog/15943/

「どこに行っても売り切れてる!」
「一度飲んでみたいけどどこに売ってんのー!」
「誰か売ってる場所教えてー!」

ネット環境がやECサイトが整い、商品や情報がどこからでも手に入る時代に、買えないお酒、多くの人がその存在を知っているのに実際に飲んだ人は限られている、そんな幻と言われている日本酒があります。それが高木酒造の造る「十四代」です。

出典:http://sakeviva.com/blog/variety_of_sake/312

第3位:身近だからこそ押さえておきたい! 「越野寒梅」(新潟県 石本酒造)

最後にご紹介するのは、新潟県石本酒造の「越野寒梅」。
美しい金色のラベルが印象的な日本酒で、地酒ブームが到来した折には入手困難になったとも言われる名酒です。
キレのある冷酒も良いですが、ぬる燗にすると仄かな甘さが際立ち、本来の良さが分かりやすいのだとか。
こちらはチェーン系の居酒屋でも度々目にできる日本酒なので、初めて挑戦する銘柄としてもおすすめです。

高度経済成長期が訪れ、日本酒も大量生産の時代へ。
甘口が好まれ、造れば売れる時代だったが、石本酒造は
「キレのある飲み口の良い酒」を貫き、蔵の規模に見合った量を造り続けた。
やがて地酒ブームが到来。新潟は、酒どころとして確固たる
地位を築いたが、それでも、越乃寒梅が身の丈以上に増産されることはなかった。
旨い酒を造るため、「越乃寒梅」であり続けるために、
限界までこだわり抜いた結果だった。
そして現在に至るまで、その姿勢は変わらない。

出典:http://koshinokanbai.co.jp/koshinokanbai.html

2012/10月より純米吟醸に
端麗辛口であるが、きれいな酒。しかし、さわりなく飲めるといってもいわゆる「水のように」とはちょっと異なる独特の深みをもっている。
冷酒も美味しいですが、是非ぬるい燗にてお試しください。このお酒の真価がお分かりいただけるはずです。

出典:http://www.syusendo-horiichi.co.jp/SHOP/9757.html

初めての日本酒におすすめ!冷酒にピッタリのフルーティーな有名銘柄トップ3

日本酒は銘柄によって味わいが変わってきますが、はじめはスッと喉に滑り込んでゆくような飲みやすいものから挑戦したいですよね。

今度日本酒を飲んでみようかな……と思っているあなたに、有名な銘柄かつ「初めて飲む日本酒」におすすめ!なランキングをご紹介しましょう。

第1位:純米大吟醸のみを醸造! 「獺祭」(山口県 旭酒造)

ランキング1位は、覚えておきたい銘柄のひとつにも挙げられる、山口県旭酒造の「獺祭」。
普通酒や紙パック酒はやめ、純米吟醸しか生産しないという徹底的な信念のもと醸造された日本酒は、いずれも水のように滑らかで、口に入れると豊かな香りが鼻孔をくすぐります。
「磨き三割九分」「磨き二割三分」「獺祭スパーリング」など商品のバリエーションも豊富で、各地に専門店も用意されているほど。
お値段は少々高価ですが、その分飲んだ時の感動はひとしおですから、ぜひお試しください。

獺祭の何が画期的なのかというと、杜氏制(とうじ)を廃止して、お客様の声をそのまま反映できるよう社長と社員でお酒造りをしていることです。また、通常日本酒は年に一度しか作れませんが、完璧な温度調整設備を整えたことで、年中お酒を作れる体制をとることが出来ます。


最近は、有名人、政治家などが目を付けてきて、日本酒の中でも人気No1を不動のものにしつつある日本酒です。

出典:http://www.xn--89xw0k.biz/

■純米大吟醸のみを醸造
普通酒や紙パック酒の製造を廃止。「無理せず、高品質な吟醸酒をそれなりの価格でお客様に提供する」ことを目的に、小さな蔵の強みを生かし、小規模な仕込みでないと高品質が保ちにくい大吟醸だけを醸造。

出典:http://ddnavi.com/news/183407/a/

現代販売されている獺祭シリーズの商品について、詳しく紹介されています。
最も高価な「磨き その先へ」になると、720mlで3万円以上ということですから、思わず溜息が出そうですね。

第2位:過去には世界一に輝いたことも! 「鍋島」(佐賀県 富久千代酒造)

ランキング2位は、佐賀の知る人ぞ知る蔵「富久千代酒造」で醸造されている「鍋島」。
2011年には世界的な規模の酒類品評会でチャンピオンを受賞したこともある、日本酒好きの間では語り継がれる名酒です。
味わいはとにかくフルーティーで甘みが際立ち、和食はもちろん果物をおつまみにしてもピッタリとマッチします。
お店で飲むのはもちろん、ネットなら比較的リーズナブルに購入できるサイトもありますので、ぜひ一度お試しください。

佐賀にある、小さな蔵「富久千代酒造」。蔵主兼杜氏でもある飯盛直喜氏の指揮のもと、わずか数人で造っています。
富久千代酒造がこの「鍋島」をブランドとして立ち上げたわずか3年後に、国内外の利き酒のトップが審査を行う2002年国際酒祭りの純米酒部門で見事、日本一に輝き、一躍、注目の的になりました。以来全国新酒鑑評会では7年連続の金賞受賞。その後の評価は酒好きの間ではご存じの通りです。

出典:http://www.tajima-ya.com/nabeshima.html

世界最大規模の酒類品評会でもある
「2011インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門」において最高賞である

チャンピオン・サケ受賞 (最優秀賞)・・・ 鍋島 大吟醸

まさに世界一の称号「飯盛社長」おめでとうございます

さらに、出品した5アイテム全てのお酒が選出されました!
★ ゴールドメダル ・・・ 「鍋島 特別純米」、「鍋島 大吟醸」
★ シルバーメダル・・・ 「鍋島 特別本醸造」、「純米吟醸 雄町」
★ 大会推奨酒(Commended) ・・・ 「鍋島 純米吟醸 山田錦」

出典:http://www.tajima-ya.com/nabeshima.html

第3位:後味スッキリ!未だ入手困難な名酒 「八海山」(新潟県 八海酒造)

ランキング3位は、久保田と並び新潟を代表する日本酒、八海酒造の「八海山」。
フルーティーながら洗練されたキレが特徴で、香りにクセがないので軽いおつまみはもちろん、食事のお供としても楽しめます。
かくいう筆者もかつては日本酒が苦手だったものの、八海山を口にしたらあまりの美味しさにすっかりはまってしまい、そのうち他の銘柄も飲めるようになったという思い入れが……。
一度日本酒にチャレンジしたけどダメだった、という方も、見かけたらぜひ一口飲んでみてくださいね。

ご存じ新潟を代表する名酒。八海山の純米吟醸酒です。
キレの良い、味のふくらみと幅がほどよくあり、香り控えめながら、バランスが絶妙で、酒の個性を主張せず料理を引き立てる上品で洗練された飲み飽きしない逸品。

出典:http://www.tajima-ya.com/hakkaisan.html

八海山 吟醸は、そういうタイプの吟醸酒ではなく 香りが穏やかで、後味スッキリとした辛口のお酒です。

香りが穏やかであるということは、食中酒として向いていると私は思います。
お酒の香りが鼻についてしまっては、せっかくのお料理の印象も悪くなってしまう可能性があるからです。

美味しいお料理の引き立て、飲むほどに美味しく感じるのがこのお酒の特徴だと感じます。

出典:http://www.kajiyanet.com/hakkaisan/ginjo.html

まずはラベルが目を惹く!?名前の由来が気になる&美味な有名銘柄ランキングトップ3

最後に、個性的な名前が目を惹くけれど、飲んでみるとものすごく美味しい!ある意味意外性を持った有名銘柄を3つご紹介しましょう。

一度じっくり味わえば、その名前の意味が分かってしまうかも?

第1位:名前の通り清廉で美しい味わい! 「美少年」(熊本県 株式会社美少年)

ランキング1位は、熊本県の株式会社美少年(これもすごい名前ですが)で醸造されている日本酒「美少年」。
名前の由来は唐の詩人にあると言われており、名前の通りスッキリとした優しい味わいと、仄かな香りが特徴のお酒です。
大吟醸になると値が張りますが、全体的には比較的リーズナブルなので、日本酒初心者の方にもおすすめです。

宝暦2年 (1752年)、肥後熊本藩六代藩主であり、紀州藩九代藩主・徳川治貞と
「紀州の麒麟、肥後の鳳凰」と並び称された名君・細川重賢公(霊感公)より命を受けた蔵人が、
肥後国隈庄(現:熊本市南区城南町)で酒造りを始めたことに由来します。

大正9年(1920年)に、清酒“美少年”を発売。
九州を代表する清酒銘柄として、全国の皆様にご愛飲頂いてまいりました。
銘柄の由来ですが、唐の詩人である杜甫の「飲中八仙歌」に登場する酒豪の1人
崔宗之にちなんで“美少年”と名づけたとのことです。

出典:http://bishonen.jp/about/

上立ち香はスッキリとした吟醸香がそこそこに。
 含むと、一瞬「ん、これお酒?」と感じる、いわゆる淡麗な味わいの液体がスッと入ってきて、時間差で優しい印象の爽やかな甘旨味が染み出してきます。
 旨味は甘味そこそこの伝統的な米の旨味っぽいのですが、あくまで軽い感じでフルーティーとも言える気もします(表現が難しい…)。
 後味はちょっとチリチリする辛さも出てきて、綺麗にキレます。

出典:http://marumechi.blog.fc2.com/blog-entry-344.html

第2位:洞爺湖サミットの乾杯酒にもなった! 「磯自慢」(静岡県 磯自慢酒造)

続いてご紹介するランキング2位は、静岡県磯自慢酒造の「磯自慢(いそじまん)」。
こちらも覚えておきたい日本酒の銘柄のひとつに数えられるもので、2008年に開催された洞爺湖サミットで乾杯酒として使われたことでも知られています。
味わいは上品ながら奥深く、微かに酸味も感じるのだとか。
未だ入手困難な銘柄とも言われていますから、お店で見かけたらぜひ一度お試しください。

 「焼津」の自慢のお酒「磯自慢」。マグロ・カツヲの焼津港とサバの小川港の間にある蔵元だ。品評会に出れば、常に上位に顔を出す銘酒の一つだ。そんな磯自慢の知名度が飛躍的に上がったのは、2008年7月7日に行われた北海道洞爺湖サミットの福田首相主催の初日の夕食会で「磯自慢 中取り純米大吟醸35」が、乾杯用のお酒として採用された時だ。静岡のお酒としては快挙だった。

出典:http://laoban.wangji.jp/%E7%84%BC%E6%B4%A5%E3%81%A8%E5%BF%97%E5%A4%AA/%E7%A3%AF%E8%87%AA%E6%85%A2/

 磯自慢の味はさらっとしているが、奥深く、口に含んだ後、キリッとした酸味を少し感じる。香りは上品というか、控えめ。この味と香りを決める日本酒の重要な原料は、以下の3つである。
 1.酒米
 2.酵母
 3.水
これらの原料を酒造りの職人である杜氏(とうじ)がどのようにしていくかで決まる。

出典:http://laoban.wangji.jp/%E7%84%BC%E6%B4%A5%E3%81%A8%E5%BF%97%E5%A4%AA/%E7%A3%AF%E8%87%AA%E6%85%A2/

第3位:馥郁(ふくいく)たる香りで天にも昇れる!? 「天上夢幻」(宮城県 中勇酒造)

最後にご紹介するランキング3位は、宮城県中勇酒造の「天上夢幻」。
何やら幻想的なネーミングですが、その由来は画家であり登山家の岡部一彦さんが、旅の最中に振る舞われた地酒のホワイトワインのような味と香りに、にいたく感動したことにあるのだとか。
天上夢幻の味わいはといえば、その由来に恥じぬ爽やかさと芳醇な香りを兼ね備えた上質な日本酒。
地元密着型のお酒なのでこれも貴重ですが、一度試してみたいものですね。

宮城と山形の県境に、誰も登ったことがない大岩壁がある…という話を聞いて、さっそく出かけたことがありました。
案内をしてくれた地元山岳会の方々が、初登攀を祝っておもむろに出してくれた地酒のまるで最上等のホワイトワインのような味と香りにびっくり仰天。全国を旅して、各地の酒を飲みなれている一同も、けた違いのこの酒には、あいた口がふさがりませんでした。
その名は「鳴瀬川原酒 夢幻」
それ以来、皆の忘れられない憧れの酒となってしまったのです。

出典:http://www.mugen-kuramoto.co.jp/introduction/

まずはお店へGO!少しずつ試しながら、自分好みの日本酒を見つけよう

いかがでしょうか?日本酒は銘柄によって甘さ辛さ、香りの立ち方などが異なりますが、今回ご紹介したものはいずれも比較的飲みやすいものばかりなので、一度挑戦してみてください。

地域によって見かけやすい銘柄、入手困難な銘柄は違いますので、まずは次に居酒屋やバーに行く機会があれば、何があるかな?と探してみましょう。
1杯1杯大切に味わいながら、ぜひ自分好みの日本酒を見つけてくださいね。