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壮麗なデザインと紳士的な存在感!「アストンマーチン」の由来や代表的な車種は?

凛とした存在感と、流麗かつ圧倒的なデザインが魅力的な、イギリス生まれの超高級車メーカー「アストンマーチン」。日本では少々馴染みの薄いメーカーですが、その個性的なデザインと紳士的な風情で、世界中のファンから支持されています。今回はそんなアストンマーチンの歴史や由来、代表的な車種などについて、詳しくまとめました!「アストンマーチンってなに?」「カッコいいけど、どういう車なの?」と気になる方は、ぜひご参考ください。

100年以上の歴史を誇る!「アストンマーチン」の由来って?

出典:http://autoc-one.jp/astonmartin/v12_vanquish/report-1217175/photo/0001.html

アストンマーチンは、1913年にイギリスで創業されたメーカー。
ブランドの名称は創業者の一人である「ライオネル・マーティン」のラストネームを基に付けられたました。
はじめはレースに勝つ、ということが大きな目的だったようですが、採算度外視な車作りをしていたため、第二次世界大戦以降はたびたび経営難に陥り、その度に経営者が変わっていたのだとか。
ちなみに、現在でも有名な車種「DBシリーズ」の元になった経営者「デイビッド・ブラウン」は、一時期経営破たんで退きましたが、87年にフォード社の傘下となってからは役員として招かれ、それを機に「DBシリーズ」が復活しました。
その後、2007年まではフォード社の傘下に入っていましたが、売却されて今は投資家グループの手に渡っているそう。
しかし、未だアストンマーチンらしい車づくりを続けており、現在は過去に製造販売されていた車種をレストアする事業にも力を入れているとのことです。
そのため、何と歴代出荷台数の9割が実働的な車として現存しているのだとか。

1913年創業!創業者の名前に由来した社名

ブランドの名称は、英国バッキンガムシャーの村アストン・クリントン(Aston Clinton )の前半と、創業者のひとりライオネル・マーティン(Lionel Martin )のラストネームに由来する。1913年の創業である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3

元々はレーシングカーを目的として造られた!未だその魂は受け継がれている

F1をはじめ、レースカーやスポーツカー作りにかけて、いまも英国は世界のトップクラスに位置している。なかでも伝統的なスポーツカーメーカーといえば、1913年に創業した「アストンマーティン」だろう。レースが大好きな青年、ライオネル・マーティンと、友人のロバート・バムフォードが設立した会社で、アストンヒルという峠道でさかんにヒルクライムレースをおこなっていたため、社名もアストンマーティンとしたのだった。

当初は、レースに勝つことが最大の目的だったため、既存のシャシーに、別のところから持ってきた既存のエンジンを組み合わせたクルマを作っていた。それでもけっこう成績はよかったようだが、1915年には自分たちで設計したクルマを作りあげた。これが本当のスタートともいえる。

出典:http://openers.jp/article/23744

しかし、品質重視の車づくりのため、幾度か経営難に陥ったことも……

創業以来品質を重視した車作りを手がけており、現行にいたるまで叩き出し、塗装、内装、組み立てといった製作工程の大半が熟練した職人の手によるものである。そのため採算はあまり重視しておらず、第二次世界大戦後には経営不振に陥りしばしば経営者が変わることになった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3

一時期経営していたデイヴィッド・ブラウンによる伝説的な車種「DBシリーズ」は今も健在!

なお、一時期実業家デイヴィッド・ブラウンが経営していたため、モデル名に彼のイニシャルである「DB」が付けられていた。しかし1970年代にDBグループは経営破綻し、経営権が再び永らく多くの実業家の間を転々とする状態になった。そして1987年にフォード・モーターの傘下に納まり、フォードはブラウンを役員として再び招聘した(1993年死去)。そのためDB7以降の車種では再び「DB」の車名を名乗るようになった。その後、ようやく経営状態は安定するようになる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3

歴代出荷台数の9割が実働!現在では過去の車たちをレストアする事業も

近年では新車の製造販売のみならず、過去に製造出荷された自社の車両をレストアする事業にも力を入れており、主に投資対象として旧型車両を購入した富裕層からの受注に応えている。こうした取り組みもあり、アストンマーティン車は2014年現在、歴代全出荷台数の9割が実働車として現存しているとされる

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3

映画にも登場!アストンマーチン車の特徴をチェック

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

アストンマーチンの特徴として挙げられるのは、まず「エンブレム」。
これはコガネムシの仲間であり、太陽神の象徴とされている「スカラベ」という虫の羽根がモチーフになっています。
車は高級なクーペが多く、中にはあの有名な映画「007」の劇中車として活躍したことも007シリーズのファンの間では有名なところです。

運転にはちょっとコツが必要とのことですが、2015年には日本法人が設立されるほど国内にもアストンマーチンファンが多く、実は販売実績はなんとイギリスに次ぐ高さだそうです。

前述した通り、アストンマーチンは採算度外視の職人気質な車づくりを続けているため、元経営者デイビッド・ブラウンの友人が「友達なんだから原価で売ってくれ」と言ったら「定価よりも高くなるけど?」と返されたという逸話があるほど、ある意味コストパフォーマンスは高いようです。
しかし、品質にこだわるからこそ、イギリス人にとっては誇りとも言えるラグジュアリーブランドなのですね。

エンブレムは太陽神の象徴「スカラベ」の羽!

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/marumi_net/64561825.html

映画「007」シリーズにも登場!高級感溢れる大型クーペが多い

コンパクトなクルマが多く見受けられるのがヨーロッパ車の特徴ですが、このアストンマーティンにおいては大型の高級クーペが多く見受けられます。かつて、あのルマン24時間レースでも活躍していた実績がありますし、前述のスパイ映画でも何度も登場していたのもそうした大型クーペのアストンマーティンでした。

出典:http://www.benignoaquino.info/the-liberal-party-slate/contents0004.html

日本にも正規ディーラーが!運転にはちょっとコツが必要?

東京の赤坂や、大阪、名古屋と言った大都市に正規のディーラーを日本では構えており、高所得者層が良く乗るクルマとしても知られています。「DB」シリーズやヴァンキッシュが有名な存在であり、スペシャリティクーペの印象をそれで一層引き立てていますが、その反面日本の道においては取りまわしが利きにくいクルマと言うのが、このアストンマーティンの特徴であることもまた事実となっています。

出典:http://www.benignoaquino.info/the-liberal-party-slate/contents0004.html

原価>定価!?イギリス人にとって特別なラグジュアリーブランド

アストンマーティンとはイギリス人にとって特別なラグジュアリーブランドだ。過去は金に糸目を付けずに最高のスポーツカーをつくるという経営手法により、業績低迷に苦しんできた。中興の祖であるデイビッド・ブラウン氏の友人が、「友達なんだから、原価でクルマを売ってくれ」と頼んだところ、「じゃあ、定価以上になるぞ」と答えたという逸話があるほどだ。

出典:http://toyokeizai.net/articles/-/61947

日本は世界で2番目のシェアを持つ!2015年には日本法人も設立

 そんなアストン・マーティンが今年1月、日本法人を設立した。アストンマーティンにとって日本は、イギリス以外では世界で2番目の販売実績を持つ市場ながら、意外なことにこれまで日本に現地法人はなく、英国アストンマーティン・ラゴンダ社のアジア・パシフィックにあるオフィスという位置づけだった。

出典:http://toyokeizai.net/articles/-/61947

最後に、実際にアストンマーチンを所有している方から見た「周囲のアストンマーチンオーナーの特徴」というものを見つけましたので、ご紹介しておきます。
アストンマーチンのオーナーは「群れない精神と謙虚で控えめな性格をもち、英国マインドのせいか?猫を飼っている人が多い」とのこと。
また、サーキット走行をするためでなく、純粋にデザインや雰囲気を好ましく思って購入される方が一般的のようですね。

群れずに謙虚!?アストンマーチンオーナーたちの特徴

・わが道を行く(群れない傾向が強い)
フェラーリやランボルギーニと比べると、その傾向が顕著です。
良い意味でわが道を行くオーナーが多いのだと思います。
なので、アストン限定のイベントをやっても、人を集めるのが大変です。


・目立ちたがらない
アフターパーツが少なく、いじれない車です。いじっても後期純正流用とかにしないと全体のバランスが崩れて、かっこよさが薄れてしまう難しい車です。
大人しすぎると感じて、フェラーリとかに流れてしまうオーナーも多いです。


・謙虚
紳士淑女な方々ばかりです。
経営者が多いのもこの理由の一つかもしれません。

飲み会のときもイケイケドンドンで騒ぐかたもおりません。(幹事はラクです。)


・猫を飼ってる人が多い
なんでかわかりませんが、猫をかっている方が多いです。イギリス王室も猫飼ってるし、そういった英国マインドみたいなものを持ち合わせているのでしょうか。


・サーキット走行するオーナーがスーパーカーのジャンル内で最も低い
ガチなサーキット走行したい方は当然ポルシェ等にいきます。ちょこっと程度という思考の方もフェラーリやマセラティに行くと思われます。ただ、消去法でアストンにしたと言う方はほとんどおらず、純粋に昔からデザインとか雰囲気が好きという方が多いです。

出典:http://minkara.carview.co.jp/en/userid/761440/blog/35501439/

頑張れば手は届く?アストンマーチンの代表的な車種3つ!

最後に、アストンマーチンの代表的な車種を3つご紹介します。
まず、今年発表された超最新型!先代は007の劇中車としても使われたという「DB11」。
紳士然とした何ともスマートな雰囲気で、アストンマーチンの中でも最も成功したと言われている「DBシリーズ」の一員です。

次に、非常に人気が高かったスポーツカー「V12 Vantage(ヴァンテージ)」の後継車として販売されている「V12 Vantage S」。
軽く速く力強く!を体現したような車で、画像でご紹介しているイエローは特に個性的な雰囲気がありますね。

最後に、こちらも大変人気が高かったセダン「Rapide(ラピード)」の後継として造られた「Rapide S」。
アストンマーチン自ら「世界で一番美しい4ドアセダン」と称するほど、流麗で上品な色気を醸し出す車ですね。
お値段はいずれも2000万円~2500万円程度と非常に高額かつ、中古車もほぼ関東周辺でしか見かけないという希少さです。

超最新型!先代は007の劇中車にも採用された 「DB11」

出典:http://jp.autoblog.com/2016/03/08/aston-martin-db11-geneva-official/

DB11が重要なクルマであることに疑う余地はない。今秋発売され、英国における販売価格は21万1,995ドル(約2,500万円)に設定されている。 1948年、当時のオーナーであるデビッド・ブラウンのイニシャルを冠した「DB1」に始まった伝統あるシリーズは、今モデルで10代目を迎えた(DB8というモデルはない)。DB1はたったの15台しか生産されなかったが、その後はボンドカーとして有名になった「DB5」や、23年ぶりにその頭文字が復活した「DB7」、そして2003年に発表された現行の「DB9」など、長年にわたりアストンマーティンの最も成功したシリーズとなった。

出典:http://jp.autoblog.com/2016/03/08/aston-martin-db11-geneva-official/

アグレッシブな個性を発揮するスポーツカー! 「V12 Vantage(ヴァンテージ) S」

出典:https://www.astonmartin.com/ja/cars/the-vantage-range/v12-vantage-s

V12 Vantageは、エンジニアリングの粋を極め、前例のない仕上がりを備えたクルマでした。V12エンジンを最軽量のスポーツカーに搭載し、純粋にアグレッシブなパッケージングを実現したのです。

立ち止まることを良しとしないアストンマーティンは、さらに前進する決断を下しました。より軽量なシャシー、よりパワフルなエンジン、よりレスポンスに優れたトランスミッション。史上最強のアストンマーティン、V12 Vantage Sの誕生です。

出典:https://www.astonmartin.com/ja/cars/the-vantage-range/v12-vantage-s

価格は2,239万8,000円。先代のV12 ヴァンテージよりも16万円程しか値上がりしていないのは(買える人にとっては)嬉しい。

出典:http://jp.autoblog.com/2013/11/07/aston-martin-v12-vantage-s-press-conference/

美しく艶めかしいフォルム!力強さの中に上品さが光る 「Rapide(ラピード) S」

出典:http://www.astonmartin.com/ja/cars/rapide-s/rapide-s-design

世界でもっとも美しい4ドア・スポーツカーのデザインを、いったいどのようにして改善すればよいのでしょう?アストンマーティンが擁する最先端のデザインチームは、ユニークな新しいスタイリングを創出しました。たとえば、空力性能を高めるリヤデッキ・プロフィール。あるいは、印象的なフロント・プロフィールをもたらすフルフェイス・アルミニウムグリル。これらは手作業によって一体成型されます。

まったく新しいRapide Sは、アストンマーティンが送り出すもっとも美しい4ドア車です

出典:http://www.astonmartin.com/ja/cars/rapide-s

 アストン・マーティン・ラゴンダ・リミテッドは4月26日、4ドアスポーツカー「ラピード」の後継モデル「ラピード S」の発表会を都内で開催した。ラピード Sの価格は2305万8457円。

出典:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/597782.html

実物は更に感動!街中でアストンマーチンを見かけたら、ぜひ注目してみよう

いかがでしょうか?アストンマーチンは100年以上の歴史を誇るメーカーで、イギリス人の誇りとも言えるラグジュアリー感と性能を兼ね備えた車なのですね。
今後はアストンマーチンのエンブレムを見かけたら、つい車種やその美しさに注目してしまうかもしれません。

前述した通り映画「007シリーズ」でも使われていますから、近くでは全然見ない!という方は、そちらを観賞してみるのもおすすめですよ!