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入っておけば良かった、と後悔しないために!バイクの盗難保険を徹底解説
バイクの保険といえば、事故やトラブルに見舞われた時の「自賠責保険」や「任意保険」が一般的ですが、意外と盲点なのが「盗難保険」と呼ばれるもの。しかし、一体どのような内容なのでしょうか?今回は「盗難保険って入った方がいいって話だけど、盗まれた時にしか補償されないの?」と悩むあなたのために、バイクの盗難保険についてその補償内容や保険料、バイクのサイズによってリスクは変わるのかなど、気になることをまとめました!
一体どんな内容なの?バイク盗難保険の内容をチェック!
バイクの盗難保険は、名前の通り「盗まれた時」に補償が受けられる保険のこと。
それだけ!?と思うかもしれませんが、任意保険も含め事故や故障などに使える「車両保険」に加入しているだけでは、盗難に遭った時の補償がありませんから、実は非常に重要なサービスなのです。
メーカーごとの盗難保険に購入時に入る、という手もありますが、基本的には自社バイクのみ補償、というところが多い上、中古車は対象外の場合もあるので、盗難保険を選ぶ際は注意が必要です。
おすすめは、全国バイク専門ロードサービス「ZuttoRide株式会社」が提供しているバイク会員制度、「Zutto Ride Club」の盗難保険。
メーカーや新車、中古車に拘わらず加入できる上、カスタムパーツの盗難や、鍵穴にいたずらされた時に補償してくれるサービスもあるなど、非常にオトクです。
どこの保険会社でも同じことですが、契約の際は加入条件や保険料、補償内容や加入年数など、細かく確認してから利用してくださいね。
メーカーごとの盗難保険は、基本的に自社バイクのみ!
各メーカーごとに自社メーカーのバイクのみが対象の場合が多いです。又はレッドバロンのようにレッドバロンで販売したバイクが対象など。
新車購入した際に盗難保険に加入し、継続が最長3〜5年など制限があるものもあります。
加入条件や保険料、補償内容などを要確認!
・加入条件
メーカー、販売店、新車中古、加入の際に条件があるので確認が必要です。
・保険料
一番気になるのが保険料です、車体価格の1〜3%などの設定や、保証内容に応じて金額が固定になっています。
・保証内容
盗難保険に加入していてバイクが盗難された場合はお金が返ってくるのではなく、新しくバイクを買う際の金額の一部を保険会社が負担するという仕組みになっています。
加入1年目は保険会社が90%を負担し、加入者が10%の自己負担でバイクを購入するものが多いです。2年目以降は加入者の自己負担額が20〜30%など増えるものがあります。
・加入年数
盗難保険は新車購入時に加入し、その後契約更新をしても最大継続年数が3〜5年と決まっているものがあります。このタイプは継続年数が増えると保証内容も悪くなりバイク再購入時の自己負担額が増えていきます。
継続年数の制限が無いものもありますので、最大継続年数を超えた場合は制限の無いものへ切り替える必要が出てきます。
メーカーの保険以外なら、「Zutto Ride Club」の盗難保険プランがおすすめ!
「Zutto Ride Club」とは、すべてのライダーにずっとバイクに乗り続けていただくためのサポートサービス。
その中の、盗難保険プランをご紹介します。
バイク盗難保険は最大300万、パーツ盗難保険は最大20万、鍵穴のいたずらに対しては最大5万円まで保証してくれます。
盗難保険の補償内容
自宅や駅など駐車中の盗難やカギ穴いたずらからのリスクをサポート。
盗難保険引受保険会社:三井住友海上火災保険株式会社
「車両保険があるから大丈夫」は危険!盗難は補償されない
バイクを保険目的に自動車保険に加入して車両保険をつけたとする場合でも、一般的にバイクの車両保険では盗難による損害は「対象外」となっています。つまり盗難では保険がでないわけです。
車両保険に何を求めるかにもよりますが、盗難による損害がないと困ると考えているならこの点は必ずチェックする必要があります。これらのことから一般的な保険としてはバイクそのものの補償は使いにくいということになります。
入った方がいい?バイク盗難保険の必要性とは!
悩むところなのが、バイクの盗難保険には絶対入らなければならないのか?というところ。
盗難なんてそうそうあることじゃないし、補償がそれだけって全然メリットがないんだけど……と思ってしまう方も多いでしょう。
しかし、バイクの盗難被害というものは「10分に1台」と言われるほど、かなり頻繁に起こっているのです。
昨今ではプロの窃盗グループが、集団でごっそりと盗んでいく、なんてパターンも。
友人がやられた時は「自衛が足りないんじゃねーの?」とバカにしていたのに、いざ自分の番になると呆然としてしまった……なんて声もあります。
原付は軽くて盗みやすいですし、大型バイクは高く売れるため狙われやすく、サイズ関係なく人気車種である限り危険性は同じのよう。
バイクに乗っている以上「明日は我が身」と思って、購入時に盗難保険に加入しておいた方が良いでしょう。
10分に1台!?どんなに自衛していても、バイク盗難被害に遭うこともある
2013年度においては年間51,588台以上のバイクが盗難被害に遭っています。これは時間に換算すると、なんと10分に1台の割合で盗まれている事になります。 そして、被害の約90%が未解決に終わってしまっています。 盗難車輌は大型バイク~原付バイクまで多岐にわたります。自分のバイクは小型・原付だから大丈夫…なんて思っていませんか?
プロの窃盗グループが暗躍している現状では、盗難はどのような状況下でも発生しうると言えるでしょう。自宅ガレージや駐輪場に駐車して、2重3重のロックや警報機などの防犯対策を施していたとしても、盗まれる時には簡単に盗まれてしまう時代なのです。路上にハンドルロックだけで駐車するのは避け、駐輪場であっても長時間駐車する場合は防犯ロック類や車体カバーを使用するなど、基本的な盗難防止策は今や常識となりつつあります。しかし、現在の状況を冷静に判断すると、「最悪の事態(=バイク盗難被害)」を想定した対策も必要だと言わざるを得ません。
当事者にならないと分からない!という、悲痛な声も……
オレが盗まれる前に友人のベンリィが盗まれたから、言ってやったんですよ。
「何で盗まれるんだろうね?何で狙われたんだろうね?」
自分が当事者じゃないと、痛くもかゆくもなく、盗まれた原因を作ったのは 本人なんじゃないの?と軽い気持ち。
今考えると当時のオレを殴ってやりたいよ。
盗まれた人の気持ち。それがどれだけつらいのかという事は
実際に自分の身に降りかからないとわからなかった。
サイズ関係なく、魅力的なバイクはどれも危ない!
原付:人気のスクーターとAPE・モンキー
スクーター系は素人の犯行が多く、中高生の犯行が目立ちます。基本的にはU字ロックをきちんとかけるなどでかなり有効な盗難対策になります。
APE・モンキーはカスタムがしやすいので盗難されやすい車種です。パーツだけの盗難も多いので、なるべく屋内に保管しておきたいものです。
中型バイク:ネイキッドとオフ車
教習車としても名高いCB400などネイキッドタイプの車種がよく狙われます。また、いわゆる族車のベースになる車種(CBX400Fなど)も一部の人たちに人気が高くプロの犯行が多いようです。
加えて最近は東南アジアで人気が高くバラしやすい250ccのオフ車がよく狙われています。こちらもプロの犯行なのでしっかりと盗難防止対策をとる必要があります。
大型バイク:ハーレーダビットソンとレーサーレプリカ(スーパースポーツ)系
プロの窃盗団に狙われやすい代表格です。
盗まれたバイクはパーツに分解されてあっという間に海外に運びだされるので、見つけ出せる確率は相当低いです。手口は非常に巧妙で、複数のロックがかかっていても5分もかからずに盗み出されます。
盗難されやすい地域であれば、屋内での保管か強力な地球ロック、念の為に盗難保険に加入しないと安心できません。なんらかの盗難対策の手段をとっておくことを強くおすすめします。
バイク購入時に、盗難保険には入った方がいい!
装備、音、時間に制限さえなければ絶対に切断・破壊が出来ないロックという物は存在しません。
盗難防止用品は盗まれにくくする道具に過ぎないので、盗まれたことを考え盗難保険には必ず入るべきです。
年間の保険料が高額なので躊躇う方も多いとは思いますが、盗まれて後悔するよりは安心出来るバイクライフの為の必要経費だと思いましょう。
バイク購入の際に販売店の店員が盗難保険を勧めてくると思います。とりあえずその場で盗難保険に入るのがおすすめです。
何故なら新車購入時にしか入れない保険や、新車購入時に加入しないと1年目の保証内容が悪くなる場合があるからです、その場合数ヶ月後に気が変わって加入しても新車扱いにならないことがあります。
年にいくらぐらいかかる?バイク盗難保険の相場とは!
さて、気になるのはバイクの盗難保険料がいくらかかるか?ですが、これは主にバイクのサイズによって異なるようです。
原付や小型のバイクの年間保険料は7000円前後から15,000円前後が相場のようですが、400㏄になると3万円前後、それ以上の大型だと5万円以上と、かなり勝手が違ってきますね。
中にはロードサービスをはじめ、他のサービスがセットで付くプランもありますので、よく吟味しましょう。
また、バイクを購入する際にそのまま盗難保険に入れるパターンだと、購入金額の○%、という方法で保険料が決まることもあるよう。
保険会社や店舗によって、契約方法や保険料、補償内容などに差が出てきますから、まずはそれぞれのサイトで確認し、自分が何を優先したいのかをしっかり考えて決めてくださいね。
サイズやプランによって、7000円前後~6万円前後と幅広い!
バイクの盗難保険は車種や年式によって変わります。排気量が大きい程保険料が高くなる傾向がある他、盗難被害が多い人気車種になると保険料が高額になります。JBRをはじめ、ネットで簡単見積もりができるサービスがあるので、ご自身のバイクの簡易見積もりを取ってみましょう。
(例1)国産50cc スクーター
車両査定額 プラン 車両盗難保険金額 車両盗難時自己負担額※1 パーツ盗難保険金額(上限) カギ穴いたずら補償金額(上限) 年会費(税込)
15万円 盗難15 15万円 5% 2万円 2万円 6,900円/年
(例2)国産250cc スクーター
車両査定額 プラン 車両盗難保険金額 車両盗難時自己負担額※1 パーツ盗難保険金額(上限) カギ穴いたずら補償金額(上限) 年会費(税込)
53万円 盗難50 50万円 5% 5万円 3万円 18,700円/年
(例3)国産1300cc ロードスポーツ
車両査定額 プラン 車両盗難保険金額 車両盗難時自己負担額※1 パーツ盗難保険金額(上限) カギ穴いたずら補償金額(上限) 年会費(税込)
122万円 盗難120 113万円 5% 20万円 5万円 39,300円/年
(例4)外車1600cc アメリカン
車両査定額 プラン 車両盗難保険金額 車両盗難時自己負担額※1 パーツ盗難保険金額(上限) カギ穴いたずら補償金額(上限) 年会費(税込)
213万円 盗難200 200万円 5% 20万円 5万円 61,900円/年
☑50cc(原付) 年間保険料:5,000円〜7,000円
☑250ccクラス 年間保険料:15,000円〜20,000円
☑400ccクラス 年間保険料:2,000円〜30,000円
☑大型バイク 年間保険料:30,000円〜
☑外車、旧車などの高級バイク 年間保険料:50,000円〜
ロードサービスとセットになっているプランも!
私が加入したのはJBRという会社の「バイクよくばりあんしん倶楽部」というもので、盗難保険にバイクのロードサービス(路上で故障して動けなくなったときにレッカー移動してくれるサービス)が付いた商品である。
その保険の概要は以下の通り。
⒈年間の保険料(年会費)は4万円
⒉盗難時の補償は93万円(所有車両の中古市場の相場価格が補償される)。ただし、盗難にあっても保険金は現金では支払われない。次回の車両購入の補助としてしか使えない。保険金は、バイクを購入するバイクショップに直接払い込まれる。
⒊盗難補償のほかにパーツ盗難補償が最大20万円まで補償される。
⒋バイクのロードサービスは最大200kmまで無料
⒌メンテナンスクーポン券2000円分が加入者に送付される。
※JBR社は、現在JBR Motorcycle株式会社となって、バイク盗難保険「Zutto Ride Club」のサービスを提供しています。
購入価格の1%を年会費とする、というパターンもある!
保険金額(ご契約金額)
新規購入の場合は店頭販売価格の100%、それ以外の場合は査定価格の100%を保険金額とします。免責金額はありません。
保険料(一時払)
“保険金額の1%”で加入できる お求めやすい盗難保険です。※保険金額50万円の場合、保険期間1年で一時払保険料5,000円
保険会社によってサービス内容が異なるため、よく吟味しよう!
※保険会社、販売会社、自動車保険商品によって内容が異なることがありますので、加入を検討される際には必ず内容の確認をしてください。
車両保険は入るけど……?バイクの盗難保険に悩む声も多い!
事故や故障はある程度自己責任だから納得できるものの、やはり盗まれた時の保険となると、迷う声も多いよう。
バイクのサイズによっては年間保険料がかなり高くなってしまいますから、特に若者にとっては悩みどころですよね。
盗難保険に入らず防犯対策を徹底する、というのも手ですが、万が一の時後悔しないよう、ぜひ加入をご検討ください。
バイクの盗難保険入ろうか迷い中!
— 青葉半島@琵琶湖県民 (@fuwariaoba) 2016年6月28日
盗難保険は普通入るのかな?
— アキ (@Aki_YZF) 2016年6月29日
こうやって盗難保険の事考えだすとやっぱり盗む奴絶対許すまじって感じだな
— NAU (@revolversix) 2016年6月22日
自己防衛することも大事!盗難保険に加入し、安心してバイクに乗ろう
いかがでしょうか?バイクは車に比べると小柄だからか、自転車と同じく意外と盗まれやすいのですね。
泥棒のためにお金を払うなんて、保険料が勿体ない!という声があるのも分かりますが、逆に「入っておいて良かった!」「助かった……」という方もたくさんいますから、できれば加入しておきましょう。
ただし、盗難保険に入ったからといって「バイクが盗まれない保証」を貰ったわけではありませんから、鍵や管理も徹底してくださいね。