- 男性美容(308)
フケを根本から解決する!原因と対策、シャンプー選びのコツとは
社会人として働く皆さんにとって、第一印象はとても重要です。 フケが髪の毛や衣服に付いていたら清潔な印象を与えることは出来ません。 フケを根本から解決していくための方法について確認していきましょう。
フケの原因は頭皮にあり
フケの対策を知る前に、まずはフケの原因や種類を学んでおきましょう。
皆さんは、フケが何からできているかご存知でしょうか?
髪に付いている埃やゴミではありません。
私たちの頭皮は、角質や皮脂を一定期間ごとに排出しています。
それらは通常、肉眼でほとんど確認出来ないほど小さく、シャンプーをしたときに洗い流されるのです。
しかし、頭皮の環境が悪化してしまうと排出されるべき皮脂や角質が頭皮や髪の毛に溜まり、フケとして私たちの前に現れることになります。
実はフケは、頭皮の角質細胞が剥がれ落ちたものです。通常、人間は頭皮だけに限らず、皮膚のある部分は全て、一定の期間で皮膚が生まれ変わるターンオーバー機能が備わっているので、古い角質細胞が剥がれ落ちること自体は、おかしな話ではありません。
しかし、正常にターンオーバーがなされているときに剥がれていく角質細胞は、肉眼ではとらえることができないほど小さなものです。しかし、フケとして目に見えるようになるほど大きな角質細胞が剥がれ落ちているのは、正常なターンオーバーができていない証拠なのです。
フケの原因はこれだけではありません。
もともと頭皮に存在するフケの原因菌は、頭皮の衛生状態が悪化すると活発化するのです。
フケを改善するには、頭皮を清潔にしながら原因菌にも対処する必要があります。
ターンオーバーが乱れる原因は様々ですが、 その一つにフケ原因菌と呼ばれるカビの一種があります。 このフケ原因菌はただちに頭皮に悪影響を与えるわけではなく、 健康な頭皮にも存在する常在菌ですが、最近ではこのフケ原因菌が増えることでフケの症状があらわれることがわかってきました。
フケの原因①:頭皮がカサカサな「乾性フケ」の場合
頭皮は私たちの肌の一部です。
お肌のトラブルとして、乾燥がよく挙げられます。
頭皮が乾燥してしまうと皮脂の分泌量が減少し、頭皮全体がカサカサになってしまうのです。
乾燥すると肌が粉を吹いてしまいますよね。
それと同様に、小さくカサカサしたフケは、頭皮の乾燥が大きな原因といわれています。
紫外線などの頭皮へのダメージや、頻繁なシャンプーによる皮脂の過剰除去は頭皮の乾燥を促し、カサカサした乾性フケを生み出してしまうのです。
1つは湿度の低下によるもので、 気温が低下すると、湿度が低下し空気が乾くため、肌の水分をより多く蒸発させてしまいます。
もう1つは、皮脂の分泌が少なくなることです。
気温が低いと皮膚表面の血管が収縮し、血流が悪くなり新陳代謝が低下します。
すると、頭皮の皮脂分泌量が少なくなります。
フケの原因②:頭皮がベタベタな「脂性フケ」の場合
頭皮がオイリーな状態になってしまうことも、フケの原因です。
皮脂の過剰分泌は頭皮の衛生状態を悪化させ、フケの原因菌が活動しやすい場所へと変貌してしまいます。
フケが出ているうちに何とかしないと、頭皮の炎症や抜け毛といった症状まで発展してしまうので注意が必要です。
脂性のフケとは、ベタベタと脂っぽいフケのことです。髪の毛にくっついたまま落ちないフケがこれにあてはまります。
脂性フケは乾性フケとは反対に、頭皮の皮脂が多すぎることによって起こるものです。頭皮は、身体の中で最も皮脂の分泌量が多い部位と言われています。おまけに汗もかきやすいため、頭にはすぐに汚れが溜まってしまいます。
フケの見た目も脂性フケと乾燥フケとでは違います。個人差がありますが、一般的には脂性フケのほうが塊が大きく、やや黄色がかっていることが多いようです。
「乾性」と「脂性」のフケの見分け方
フケの原因や種類がわかったら、次は自分のフケが乾性と脂性のどちらなのかを確認しておきましょう。
乾燥したフケの特徴は、細かくて粉のように見える点です。
フケを触ったときにカサカサしている人も、乾性フケの疑いがあります。
また、顔の皮膚が乾燥しがちという人は頭皮も乾燥しやすいということを覚えておきましょう。
脂性フケは乾性フケよりも黄色がかっており、大粒です。
頭皮や髪を触ったとき、ベタベタしているという人は皮脂が過剰に分泌されている可能性が高いといえます。
乾燥していないけど頭皮に痒みを覚えるという人は、皮脂が毛穴を塞いでいるのかもしれません。
こういった経験がある人は、脂性フケが発生しやすい体質です。
乾性フケか皮脂性フケを見分けるには、落ちたフケや頭に付いているフケ、
頭皮の状態等によって判断します。
<乾性フケの特徴>
・細かくパラパラと落ちる
・髪をかくと粉のように落ちてくる
・頭皮がカサカサする
・生え際に乾燥したウロコ状の湿疹がある
・お肌が乾燥肌の方が多い
<脂性フケの特徴>
・大き目のフケで、髪や頭皮にくっつきやすい
・頭皮が脂っぽい、ベタつく
・頭皮に黄色っぽい塊が出来る
・強いかゆみがある
・頭皮に赤みがある
・自然に抜けた抜け毛の根本が白い
【乾性フケへの対策】とにかく頭皮を乾燥から守ること
シャンプーの見直し
自分のフケの状態を確認したら、いよいよフケ対策に乗り出します。
まずは、乾性フケです。
乾性フケで大切なのは、シャンプーの際に皮脂を過剰に取り除かないようにすることです。
シャワーを1日何度も浴びているという人はいませんか?
洗髪は清潔な頭皮になるために不可欠ですが、やりすぎは逆効果です。
髪や頭皮の汚れだけではなく、必要な皮脂まで洗い流してしまうと頭皮は乾燥します。
乾性フケでなおかつ1日に数回シャンプーをしているという人は、回数を減らすようにしましょう。
フケやかゆみはかならずしも不潔だから起きるわけではありません。清潔に保とうと洗髪をしすぎても、頭皮に本来必要な皮脂が流れてしまい逆効果です。
乾性・脂性に関わらず、フケを解消するにはシャンプー選びが重要です。
乾性フケの人は、皮脂の過剰除去を防ぐために「なるべく刺激の少ないもの」を選びましょう。
ドラッグストアなどで低価格で購入出来るシャンプーのほとんどは、高級アルコール系と呼ばれています。
こちらは、値段が安く汚れもしっかり落とせますが、頭皮への刺激や皮脂を取り除く力が強いため、乾性フケの人は控えた方が良いでしょう。
上の画像にあるような乾性フケ用シャンプーや、皮脂を落とし過ぎないアミノ酸系シャンプーが最適です。
こうしたシャンプーを継続的に使っていくことで、皮脂は適切な分泌量に戻っていきます。
市販で販売されている、安いシャンプー。
実はアレ、乾燥性のフケとは相性最悪な、石油系界面活性剤を使っていることが多いです。
なんか恐ろしいですよね((((;゚Д゚))))
この石油系界面活性剤は、洗浄力が非常に強くて、皮脂を取り過ぎてしまう危険性があります。
皮脂が不足していると、頭皮を覆う皮脂膜がなくなるので、乾燥して、フケがドッサリ出てくるんです。
乾燥性のフケに良いシャンプーは、アミノ酸シャンプーがいいですね。
アミノ酸シャンプーは、洗浄力はほどほどで、頭皮への刺激も少ないのが特徴です。
紫外線から頭皮を守る
シャンプーで頭皮の環境を整えつつ、頭皮が乾燥するそのほかの原因にも対処していきましょう。
第一歩として始めていただきたいのが、紫外線対策です。
頭皮が紫外線を浴びると、ダメージを受けて乾燥しやすくなります。
いくら髪の毛があるといっても、衣服に覆われている肌ほどは守られません。
外出する際は帽子を被り、なるべく頭に紫外線を受けないようにしましょう。
スプレータイプの日焼け止めを頭に振りかけるのと、頭皮だけではなく髪の毛の紫外線予防にもなります。
頭皮への紫外線を防ぐポイント
同じ分け目にしないようにします。
毎日少しずつ分け目を変えることで、同じ場所に紫外線を浴びないようにします。
帽子や日傘を使用します。
紫外線が通りにくいUVカットのある帽子や日傘を使って、頭皮と髪を守ります。
トリートメントを使用します。
UV効果のあるトリートメントやスプレーで紫外線対策をします。
日焼け止めを使用します。
頭皮、髪用のミスト、スプレーの日焼け止めがあります。
外出の前に日焼け止めをして頭皮と髪を守ります。長時間外に出ている場合はこまめに日焼け止めを塗り紫外線対策をします。
ドライヤーにも注意
シャンプーした後のドライヤーも頭皮を乾燥させる要因の1つです。
頭皮にドライヤーを当てるときは、最低でも20センチは離してください。
髪についても同様です。
なるべく短時間で髪と頭皮を乾かすことが、乾燥予防に繋がります。
ドライヤーは温風をふきつけることで、髪を乾燥させる仕組みです。
この温風はかなりの熱を持っていて、肌に近い場所から同じ場所に当て続けると、痛いくらいの熱を感じます。
このようなドライヤーの風は、もちろん頭皮にも髪にも痛みの元となります。
ところが、ドライヤーを使っているときは、思った以上に近い距離から当てていることがよくあります。
【脂性フケへの対策】頭皮の清潔さを保つことを優先
皮脂と原因菌の両方に効くシャンプー
脂性フケの人は、多すぎる皮脂を取り除くことが、フケ解消への最優先事項です。
頭皮が脂っぽいほど細菌は活発に活動するのはお話しした通りです。
そのため、皮脂を取り除きながら原因菌である「マラセチア菌」を減らしてくれるようなシャンプーを選択する必要があります。
脂性フケに効くシャンプーは、以下の2種類です。
1. 原因菌の発生を抑制する
2. 皮脂をしっかり取る
脂性フケの原因は「皮脂量(成分)」、「マラセチア菌の増殖」、「自身の免疫応答力の低下」です。 シャンプーはこの原因のうち「皮脂量」および「マラセチア菌の増殖」をコントロールすることができます。
脂性フケに効果的なシャンプーかどうかは、成分に注目して判断します。
マラセチア菌を撃退する「ミコゾナール硝酸塩」や、「ピロクトンオラミン」という成分が入っているシャンプーは脂性フケの解消には最適です。
皮脂の分泌量を抑える「コールタール」や「サリチル酸」といった成分が入っているとなお良いでしょう。
男性用シャンプーの中には、皮脂を取り除くのに特化したシャンプーが多く見受けられますが、それだけではなくこうした成分が入っているものを使うようにしてください。
ミコナゾール硝酸塩
脂性フケの原因菌であるマラセチア菌の増殖を抑えます。
また脂性フケ以外にも水虫、白癬、癜風などにも効果があります。
ジンクピリチオン
湿疹、乾癬、他の皮膚病の状態を治療するため使用される医療用成分です。
抗菌・抗真菌効果があり、フケ治療として多くのシャンプーに含有されています。
ピロクトンオラミン(オクトピロックス)
真菌だけでなく細菌にも効果がある成分です。 いくつかの実験において、増毛効果(脱毛の減少、成長期の毛の増加、髪の太さの増加)があることが認められています。
ケトコナゾール
真菌の増殖を抑える抗真菌薬です。 フケだけでなく白癬、癜風の治療にも用いられます。 皮膚科で脂性フケや脂漏性皮膚炎の治療に用いられる薬「ニゾラール」の有効成分です。
髪に優しい食生活
皮脂の過剰分泌は、シャンプーだけで抑えられるものではありません。
食生活も大きく関係しています。
脂質の含まれる食品を多く摂っていると、毛穴から皮脂が分泌されやすくなります。
油を使った料理やお肉をよく食べるという人は、ビタミンを含む野菜や青魚に切り替えましょう。
バランスの良い食生活は、頭皮や髪だけではなく身体の健康にも繋がるのです。
皮膚や粘膜の健康を保つビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、B6、B7、ビタミンCは、人の体内で生合成できない化合物ですから食事等で必ず摂取しなければなりません。普通に家庭で食事していれば十分に取れる栄養素と摂取必要量ですが、外食などで偏った栄養摂取が続くと不足することもあります。これらのビタミン不足は皮膚の健康に直結します。
また、肉の食べすぎや揚げ物の食べすぎに注意して、オメガ3系の脂肪酸を大量に含むイワシ(EPA,DHA)を食べるようにしたり、納豆、ヨーグルト、キムチなどの発酵食品を食べたり、欧米的な偏った食事でなく日本的な色々な種類の素材を使った料理をとることが日本人の体質には合った健康法です。
頭が触れるものを清潔に
シャンプーで頭皮や髪を清潔にしても、枕や帽子、シーツといった頭が触れるものを不潔にしていると、そこからマラセチア菌が移り脂性フケを引き起こすことがあります。
特に、汗をかきやすい人は皮脂の分泌量も多い傾向にありますから、こまめに洗濯して生活な頭皮を保ちましょう。
汚れた枕やシーツを長期間使用するのは、マラセチア菌を増やす原因になります。
枕やシーツだけではなく、普段使用するブラシや帽子、ヘルメットなどにも潜んでいます。
脂性フケに効くシャンプー
脂性フケに効く成分を詳しくご紹介。
フケ知らずの清潔なヘアになる
フケの種類を見分け、それに合った対策を継続していけば、フケは少しずつ改善されます。
シャンプーや生活習慣を見直して、清潔なヘアになりましょう。