美侍

株式投資とはちょっと違う!先物取引の意味や注意点をご紹介

投資方法のひとつとして、たまに名前を聞くことがあるのが「先物取引」。字面を見ると何となくこれから流行りそうなものを早めに買っておくことかな……?と思ってしまいますが、意外と詳しい意味は知らないもの。今回は「株とは違うの?」と首を傾げるあなたのために、先物取引の意味や方法、思わぬ注意点などをまとめてみました!今すぐ必要ない方も、将来的に先物取引と縁があった時のために、ぜひご参考ください。

2種類の意味がある!?先物取引ってなに?

出典:https://www.pakutaso.com/20151213344post-6388.html

先物取引(さきものとりひき)とは、基本的には「将来の売買について事前に約束をしておき、価格の変動を防ぐ」ことを言います。
例えば欲しい商品が5万円だったとして、来年には購入できるけど、素材の価値が上がったら値上がりしてしまうかもしれない……という恐れがある時、「先物取引」で手付金と共に契約を取り決めておくと、その時の金額で商品を購入できるのです。

これは株の売買方法としても使われる言葉で、この場合も「証拠金」と呼ばれる手付金を担保に、その数十倍の金額を取引することができます。
こう聞くと信用取引に似ていますが、先物取引の場合は決済の期限が決まっているのが特徴です。
商品の売買における先物取引を「商品先物取引」と呼び、金利や株式における先物取引を「金融先物取引」と呼びます。

先物取引には「商品」と「金融」の2種類がある!

先物取引には、商品先物取引と金融先物取引の二種類があります。一般的に「先物取引」というときは、前者の商品先物取引のことを指すことがほとんどです。ただ、先物取引には二種類あるということだけ覚えておいてください。

出典:http://www.ftr-transaction.net/

商品先物取引は、将来の売買の価格や数量などを約束しておくこと!

先物取引とは将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。

前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買につきものの価格変動リスクを回避できるという利点があります。

出典:https://www.shiruporuto.jp/finance/kinyu/deriv/deriv201.html

通常の株式投資との違いは、担保の有無や取引期間の指定など!

1.株式は現物の総代金が必要。
例えば、1000円の株式を1000口買えば、100万円が必要ですよね。
でも、商品は委託証拠金(いたくしょうこきん)といって、現物の代金の1部、つまり担保金のようなものだけで取引できます。商品によって異なりますが、大体現物代金の10分の1から20分の1くらい。
100万円のものであれば、10万円ほどで取引できちゃうんです。これをレバレッジ(てこの原理)取引と言います。

2.株式は期間が決まっていない。
思うような値段がこなければ、何年でも何十年でもその銘柄が無くならない限り、置いておくことができますよね。
でも、商品の場合はこれも商品によって異なりますが、半年から最長1年と取引期間が決まっています。

3.株式は買い注文のみ。つまり、安く買って高く売ると利益になる。
商品は安く買って高く売ると利益になる買い注文と、高く売ったものを安く買い取ると利益になる売り注文の両方があります。
株式は値上がり時にしか利益を取れませんが、商品は、値上がり時、値下がり時どちらでも利益を取ることができます。

出典:http://www.shohin-sakimono.net/before/difference.html

株式における先物取引は、証拠金を担保にレバレッジ効果を狙うこと!

株取引では、10万円の株式を買う場合、原則10万円の資金が必要となります。これに対して、先物取引は証拠金と呼ばれる担保を差し入れて取引を行います。株取引の信用取引と似た制度で、先物取引は証拠金に対して数十倍の取引を行うことができる仕組みとなっています

出典:http://www.jpx.co.jp/derivatives/futures/outline/

このテコの原理を「レバレッジ効果」といいます。10万円の証拠金で100万円の取引ができる場合、レバレッジは10倍ということになります。ただ、この「レバレッジ効果」は損失の面でも同様に働きますので、相場の見通しがはずれた場合には、損失が拡大することも考えておかなければなりません。

出典:http://www.jpx.co.jp/derivatives/futures/outline/

株価指数を対象とした取引の場合、倒産リスクを避けられる!

個別銘柄に投資した場合は、その企業が倒産した場合のリスクも予め考慮しておく必要がありますが、日経平均株価(日経225)やTOPIXなどの株価指数を対象とする取引の場合、株取引のように個別の銘柄が対象ではないので、倒産リスクを避けることができます。

出典:http://www.jpx.co.jp/derivatives/futures/outline/

金融先物取引には他にも金利、国債などを扱うものがありますが、今回は特に代表的な先物取引である「商品先物取引」について、仕組みやメリットなどを見てみましょう。

値上がりしたらオトク!商品先物取引の仕組みとメリットは?

出典:https://www.pakutaso.com/20160131026post-6694.html

商品先物取引の仕組みは、前述した通り欲しいものを来年買いたいけど、値上がりするかも……という危険性がある際に、早めに予約しておくことで現在の値段で購入できる、というもの。
特に小麦や油などが原料のものや、宝石や貴金属といった素材のアクセサリーなどは、値段の上下が激しいため、よく先物取引の対象となります。

商品先物取引のメリットとして代表的なものは「売り」注文から始められるという点です。
普通は商品をまず安く買ってそれを高く売り、その差額が利益になる、というのが一般的です。
が、先物取引ではこれとは違い、値下がりするであろうというタイミングで先に「売る約束」をしてしまい、その直後に商品を値下がりした安い値段で買い戻して得することもできます。
最終的に使うことになる金額よりも少ない手付金や証拠金で取引できるので、資本金が少額でも良い、というのも利点と言えるでしょう。

特にガソリンや灯油などを取り扱う場合は、価格変動が激しいため、短期間で利益を得られる可能性が高いとか。

ケース① プラチナジュエリーを先物取引し、現価で買えたサキコさんの場合

宝飾の原材料となるプラチナやゴールドの価格は常に変動していますから、宝飾店のきらびやかなジュエリーも原材料の貴金属の相場に影響されて値上がり値下がりします。ですから、サキコさんはプラチナダイヤモンドリングを買う決心をしたものの、1年後の価格が気がかりです。現在の10万円であれば買えるけど、来年になってこれ以上値上がりしたら諦めざるを得なくなります。

出典:https://www.shiruporuto.jp/finance/kinyu/deriv/deriv201.html

そこで本日、ジュエリーショップに行って、来年プラチナダイヤモンドリングを買うことをあらかじめ予約しておくことにしました。本日は手付金としてお金を少し支払っておけば、来年のボーナスでプラチナダイヤモンドリングを購入できるのです。その価格は本日10万円と決めてしまうので、値上がりしてしまうかもしれないという心配はなくなります。

出典:https://www.shiruporuto.jp/finance/kinyu/deriv/deriv201.html

ケース② ガソリンを先物取引し、利益を得たAさんの場合

Aさんがガソリンを購入するとします。いま1リットル150円のガソリンを、3か月後に100リットル購入する約束をします。価格は150円×100リットルで15,000円です。

ところが、2か月後ガソリンは1リットル180円まで急騰(値上がり)したとします。この時、ガソリンスタンドへBさんがやってきて、1リットル180円でガソリンを100リットル買いたいと申し出ました。

Aさんは、買うと約束したガソリンをガソリンスタンドに仲介してもらって、Bさんに1リットル180円で売却することができます。

Aさんは100リットル15,000円で買ったガソリンを、Bさんに100リットル18,000円で売ることができたわけですから、3,000円の利益が出ることになります。

出典:http://www.ftr-transaction.net/beginner/structure.html

このように、先物取引を行った後商品の価値が上がれば、その分利益を得ることができるのですね。
サキコさんの場合は、来年プラチナが値上がりして例えば12万円の価値に上がっていれば、他の人よりも安く購入できるわけですから「あの時予約していて良かった」と安心できます。

メリット① 「買い」ではなく「売り」からも取引が始められる!

商品先物取引は、「買い」だけではなく、「売り」からも取引ができることが特長です。
商品が将来値上がりすると予想したときは、買い注文から入り、予想どおり値上がりした時は売って、利益を得ます。
逆に、値下がりするであろうと予想したときは売りから入り、予想どおり値下がりしたら買い注文を出して、その値幅の差額を利益として得ます。

出典:http://www.commodity.co.jp/cx/guide/06.html

メリット② 少額の資金で取引が可能!

総取引金額の数%程度の金額を証拠金として、少額の資金で取引ができることが商品先物取引の魅力といえます。
そのため、わずかな値動きでも大きな損益を生むことになります。 株式の信用取引に似ていますが、信用取引では株式や資金の貸借関係による金利(日歩)の発生があるのに対して、商品先物取引の場合は証拠金の金利負担がありません。

出典:http://www.commodity.co.jp/cx/guide/06.html

メリット③ 価格変動が大きい商品は、短期間で利益が狙える!

ガソリンや灯油などの銘柄は、価格変動が大きく、ダイナミックな値動きが期待できるので、短期間、場合によってはわずかな時間の間でも利益を追求できる機会があります。

出典:http://www.commodity.co.jp/cx/guide/06.html

注意すべき点もある!商品先物取引のデメリットとは?

出典:https://www.pakutaso.com/20160235057post-7088.html

先物取引は上記のようにメリットの大きい投資方法ではありますが、多少なりとデメリットも存在します。
まず、一番に考えなければならないのが「商品の価値が下がった際の損失」です。
例えば来年購入予定の商品の価値が上がれば「あの時先物取引で予約しておいて良かった」と思えますが、逆に下がってしまった場合は、余計なお金を支払う羽目になります。
レバレッジ効果は利益も大きいですが、損失も同じように大きいものなのです。

また「元本が保証されていない」ことも大きなデメリットです。
例えば通常の株式投資の場合は、その会社が倒産しない限り株価がゼロになることはありませんが、先物取引は元本以上の損失が出てしまう恐れもありますし、元の資金以上のお金を追加投資しなければならないこともあります。
個人的な買い物での先物取引は「損したなあ……」で済まされるケースもありますが、投資となると損失が大きくなりますから、慎重な判断が必要なのですね。

デメリット① 元本保証がない!

相場取引である以上株取引と同様で、投資資金の元本の保証はありません。

株はその企業が倒産しなければ、株の価値がゼロになることはありませんが、商品先物取引では、相場の動きが予想と反対の動きをすると、投資資金がゼロになるだけではなく、新たに資金を投入しなければならない場合もあります。

出典:http://www.commodity.co.jp/cx/guide/07.html

デメリット② 場合によっては追加の投資が必要になることも……

これは「証拠金取引」であることの特徴でもあり、相場が予想に反した動きをして大きな損失がでた場合に、追加で証拠金を納めなければならない制度が存在します。こちらは総取引量に対する証拠金の割合が一定値下回った場合に発生し、場合によっては少しの価格変動で大きな証拠金の追加が必要になることもあります。

出典:http://www.homemate-research-stock.com/useful/12281_stock_086/

デメリット③ 利益が出る分損失も大きい!

こちらはメリットの項目にもあるように、小額の資金で大きな取引ができることにも繋がります。単純に大きな利益が望める反面には、常に相場が予想に反した動きを見せた場合に大きな損失が発生するということをよく理解しておかなければなりません。

出典:http://www.homemate-research-stock.com/useful/12281_stock_086/

メリットの紹介ページでも書いたとおり、少額の証拠金で多額の取引ができ、予想通りの方向へ値動きすれば、大きく利益を得られる反面、予想に反した値動きをした場合、大きな損失になる場合もあります。

損失を出さないためにも、余裕資金をもって、チャート分析などの研究をしたうえで取引参加することが重要です。

出典:http://www.commodity.co.jp/cx/guide/07.html

先物取引の際は利益と損失を見極め、慎重に行おう

先物取引は上手くいけば非常に大きな利益を出すことができますが、万が一の場合損失も大きいのですね。
後々の値上がりはあるか、損をするとしたらどのくらいになるかを見極め、慎重に行うことが重要です。

株の信用取引と同じように、初心者が突然手を出すと危険な投資方法でもありますから、興味のある方はまず通常の株式投資やFXなどから始めてみてはいかがでしょうか?

株式投資とはちょっと違う!先物取引の意味や注意点をご紹介