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コンタクト使用者は要注意!充血の原因と解決策

充血とは、眼の疲れや炎症を表す大切なサインです。コンタクトを使用するということは眼に少なからず負担をかけています。眼が発している警告シグナルを正しく読み取り、大きなトラブルへと発展するのを予防していきましょう。

充血の原因1 コンタクトを不潔な状態で使用している

コンタクトは、私たちの眼に直接触れる高度管理医療機器です。
眼は私たちの身体の中でも特にデリケートな部分なので、ちょっとした刺激や細菌の流入によって大きなダメージを受けてしまいます。
充血はダメージを受けた目が異常をきたしていることを伝えるメッセージといえるのです。
不潔な状態のコンタクトを装着するという行為は、細菌やゴミなどを眼に直接押し付けているのと同義なのです。
「コンタクトの正しい洗浄方法」について詳しく見ていきましょう。

人間の臓器は簡単には他人に移植できません。人それぞれに免疫反応があるからです。唯一、スムーズに移植できるのが角膜です。角膜には、それほど免疫がないのですが、それは、逆に言うと、細菌に抵抗できないということを意味します。
そんな角膜の上に、コンタクトを装用し、不潔なままにしておいたらどうなるでしよう・・細菌やアメーバが繁殖し、眼に炎症を起こすのは、ごく当たり前の理屈です。

出典:http://www.geocities.jp/meto178/oph_contact_blindness_bunsyun.html

ハードコンタクトの洗浄方法

コンタクトには大きくハードとソフトの2種類が存在します。
ハードコンタクトは眼に触れる部分が小さいため、酸素を眼に通しやすいのが特徴です。
比較的長期に亘って使えるので、その分汚れも溜まりやすいということに注意しましょう。
ハードコンタクトの洗浄方法は、こすり洗いとつけおき洗いの2種類です。

ハードコンタクトの洗浄方法は「こすり」と「つけおき」の2種類あることについて解説をしているページです。

「こすり洗い」という方法でハードコンタクトをケアするときは、自分の手が清潔かどうかを最初に確認しましょう。
どれだけコンタクトを一生懸命洗っても、手が不潔であれば洗浄する意味がありません。
清潔な手の上に乗せた後、コンタクトの外側から洗っていきます。
洗浄液をコンタクトの上の垂らした後、指でゆっくりとこすりましょう。
30回ほどこすったら、次は内側です。
親指と人差し指、中指の3本でコンタクトを挟んだら、親指の腹でコンタクトの内側をゆっくりとこすってください。
最後に、すすぎ液や水道水で洗った後、保存液を入れたケースに入れてください。
安全を期するために、コンタクト装着前にもう1度洗浄することをおすすめします。

① 清潔な手でコンタクトレンズを目からはずし、レンズを水道水、あるいは、専用すすぎ液ですすいでから、利き手と反対の手のひらの上にレンズの内側を上にして乗せ、洗浄液を4~5滴落とします。

出典:http://www.clgakkai.jp/general/study03-1.html

長期間使用しているハードコンタクトは、こすり洗いとつけおきを組み合わせることでより安全に使用することが出来ます。
こすり洗いをした後で、つけおき洗浄専用の液体を満たしたケースに入れて、数時間放っておきましょう。
最低でも3~4時間程度間を空けてください。
面倒に思われるかもしれませんが、眼の充血を改善、予防するには必要不可欠な措置なのです。

「つけおき洗浄」はつぎの手順で行います。

清潔な手でコンタクトレンズを目から外し、レンズを水道水、あるいは、専用すすぎ液ですすいでから、洗浄保存液、あるいは、洗浄液でこすり洗いをした後に、水道水、あるいは、専用すすぎ液でよくすすぎます。
保存液、あるいは、洗浄保存液を満たしたレンズケースに液体酵素を1、2滴落とし、コンタクトレンズを数時間つけておき、汚れを分解させます。
※通常は、酵素分解に4時間以上のつけおきが必要です。
コンタクトレンズを装着するときはもう一度、洗浄保存液、あるいは、洗浄液でこすり洗いし、水道水、あるいは、専用すすぎ液でよくすすぎます。

出典:http://www.clgakkai.jp/general/study03-1.html

ソフトコンタクトの洗浄方法

ソフトコンタクトは、様々なタイプの洗浄液が発売されています。
その中でも特に人気を集めているのが、「MPS」と呼ばれる洗浄液です。
こちらは、1つの洗浄液でこすり洗いやつけおきが出来るため、手軽な手法として支持されています。
ただし、MPSを使用していても、つけおきやこすり洗いのどちらかを省いてしまうと十分に洗浄できているとはいえない点に注意しましょう。

・ソフトレンズに使用する用剤には、マルチパーパスソリューション(MPS)、過酸化水素、ヨード製剤そしてタンパク除去剤があります。コンタクトレンズ装用時に一緒に使用する装着液もあります。

出典:http://www.paris-miki.co.jp/knowledge/contact/care/02/

・マルチパーパスソリューション(MPS)による消毒は、中和の必要がなく、1剤で洗浄・すすぎ・消毒・保存の4ステップを行うことができます。MPSはコンタクトレンズのこすり洗いが消毒行程の一部になっており、必ずコンタクトレンズのこすり洗いが必要です。またレンズケースも毎日洗浄、乾燥させ、定期的に交換することが重要です。ケース内に液を継ぎ足して使用したり、前回残った液にコンタクトレンズをつけることは感染症の原因になりますので行わないでください。

出典:http://www.paris-miki.co.jp/knowledge/contact/care/02/

「過酸化水素水」や「ヨード剤」を用いた洗浄液は、主につけおき洗いに使われます。
消毒効果が高い分、中和などの方法を誤ってしまうと目にダメージを与えかねません。

・過酸化水素による消毒は、H2O2(過酸化水素)の高い消毒力がコンタクトレンズをしっかりケアします。人による消毒効果のムラがなく、比較的簡便です。中和が必要になるので、中和方法を確認しておきましょう。

出典:http://www.paris-miki.co.jp/knowledge/contact/care/02/

・ヨード製剤による消毒は比較的新しい消毒方法です。過酸化水素よりも消毒効果が高いのが特徴です。

出典:http://www.paris-miki.co.jp/knowledge/contact/care/02/

説明書をきちんと読んだうえで、製品にあった洗浄方法を実践することが大切なのです。
コンタクトレンズを保存するケースも、定期的に消毒、買い替えを行わないと、そこから細菌が目に移ってしまうこともあるので注意してください。

洗浄液の種類によって異なる洗浄方法について解説したページです。

充血の原因2 眼の酷使による疲労の蓄積、ドライアイ

コンタクトを装着すると、眼に酸素が行き渡りにくくなります。
眼にとって酸素は大切な栄養ですから、これが不足すると目に疲労が溜まってしまうのです。
コンピュータを使うことが多い人や、デスクワーカーの方は、特に目が疲れやすい傾向にあります。
充血は、疲労が溜まった目にも見られる現象です。
眼の疲れを取り除くことも、充血を改善するうえで重要といえます。

・寝不足による充血・・・原因を取り除くこと。よい睡眠をとる工夫をする。
・眼精疲労による充血・・・原因を取り除くこと。仕事が原因のことがほとんどなので、仕事の作業法や環境を変えること。パソコンのモニターの設定を工夫することが有効なことが多い。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/301740/

近年認知され始めた眼の状態として、ドライアイというものが挙げられます。
ドライアイとは、乾燥肌などと同じように眼の表面が乾いてしまっている状態です。
眼の表面には常に涙が浮かんでおり、これが私たちの眼を乾燥から守っています。
コンタクトの装着によって眼に疲労が溜まる、もしくは酸素の供給量が落ちると、眼は乾燥し充血という症状に繋がります。

涙の量が減って目が乾燥した状態です。目の乾きや疲労、異物感、かゆみ、充血、目やになどを引き起こします。原因は目の酷使や乾燥などの生活習慣によるものと、疾患によるものがあります。

出典:http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=menokansou

眼の疲れを取るには

眼の疲れを取る方法として最も簡単に行えるのが、血行を促進させるマッサージです。
眼の周りには血管が集中していますから、そこをマッサージしてあげることで疲れを取ることが出来ます。
こめかみを軽く押してあげるのも有効です。

(1)目のまわりの骨を指の腹で押え、気持ち良いと感じるところがあればそこをほんの少し強めに押してみましょう。その時、皮膚をこすらないようにし、眼球を押さえつけることのないようやさしく刺激するように気をつけてください。

(2)こめかみに中指と薬指をあて、円を描くように押し回します。この時も力を入れすぎないように注意しましょう。

出典:http://www.skincare-univ.com/article/005939/

私たちの眼は、近くの物を見てピントを合わせるという作業に筋力を使っています。
長時間の読書やコンピュータでの作業をしていると、眼の筋肉が常に働いている状態になるため疲労が蓄積されるのです。
遠くの景色を頻繁に見るようにすると、眼の筋肉にとってのストレッチ効果を期待出来ます。

遠くを見ることで、疲れ目を解消できます。

近くのものを10秒~20秒見つめる
次に、なるべく遠くの物に目を移し5分くらい、眺める
繰り返す
パソコン操作や、スマホゲームなどのプレイ時間が長い方などは、近い位置に常にピントを合わせている状態ですので、一日数回ピント合わせ体操をすることで、気分もリフレッシュできます。

出典:http://www.n-links.co.jp/web/nblog/lifehack/medukare/

眼に疲れを蓄積させないためには、作業環境の改善が急務です。
なるべく明るい部屋で作業を行う、液晶画面の明るさを上げるなど、眼に負担がかからないような環境づくりに努めましょう。

暗い場所での作業は目疲れの元です。

できるだけ部屋の明るさに合わせてパソコンやスマホの画面を調整しましょう。

パソコンを暗い部屋でやっていると目は疲れやすいのでできるだけ明かりはつけるようにしましょう。

出典:http://shuchuryoku-up.com/coping-strategy-eyestrain-375

ドライアイの解消方法

ドライアイという言葉は知っているけれど、自分がそうなのかはわからないという人も多いと思います。
実は、光が眩しい、まばたきに違和感を覚えるなど、日常にはあまり影響を与えるとは思われない小さな目の異常がドライアイのサインなのです。
下のチェック項目に当てはまるものがあるという人は、ドライアイだという自覚をもって生活しましょう。

・目がゴロゴロする
・光がまぶしくかんじる
・涙が出にくく、瞬きがスムーズでない
・ときどき目が痛む
・視界がかすむことがある
・瞬きをすると痛みや違和感を感じる
・10秒間以上目をあけていられない
・目が重たくなる
・視力が落ちてきた
上記の1つでも当てはまる場合は、ドライアイの可能性があります。

出典:http://menayami.com/eye_sick/dryeye/

ドライアイを解消するには、メガネやコンタクトを自分に合ったものに変えるのが大切です。
最後に視力を計ったのがいつなのか、皆さんは覚えていますか?
この機会に自分の正しい視力やコンタクトの度を計りに出かけましょう。

日常生活のちょっとした心がけでできる「ドライアイの予防法・対処法」を解説したページです。

目に合わない矯正不足のメガネやコンタクトレンズの使用は、ドライアイの原因となります。自分の視力に合ったメガネやコンタクトレンズを使用してください。

出典:https://lidea.today/articles/710

空気が乾燥していることも、ドライアイの要因の1つです。
冷暖房が効き過ぎていると空気はあっという間に乾燥します。
こまめにエアコンを切り、その間に部屋の湿度を上げるような工夫を施して、眼を乾燥させないようにしましょう。

冷暖房の効いた部屋では空気が乾燥し、目が乾きやすくなります。加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりするなどして、乾燥から目を守るようにしてください。

出典:https://lidea.today/articles/710

充血の原因3 眼の疾患の初期症状

今までご紹介した充血の原因を放っておくと、さらに深刻な疾患へと発展することがあります。
充血に加えて眼に違和感を覚える、まばたきすると痛いといった症状がある方は、疾患の可能性を疑ってみましょう。
充血が症状として現れる目の疾患を2つご紹介します。

結膜炎

1つ目は、結膜炎という病気です。
結膜とは、瞼の裏側の表面に付着している粘膜を指します。
瞼と目の間には小さな隙間があり、そこに細菌やゴミが入り込むと結膜に大きなダメージを与えます。
コンタクトレンズを付けるということは、結膜に近い部分を触ることが多くなるため、結膜炎にかかるリスクも上昇します。

結膜は、まぶたを開いている間ずっと外部にさらされていて、とても刺激を受けやすい部位です。また結膜はその仕組みから、まぶたによって袋のような構造になっていて、異物が溜まりやすい状態にあります。さらに、いつも涙で濡れているので、水分、温度、栄養があるという、細菌やウイルスの繁殖に最適な環境を提供しています。

 結膜炎が昔も今も多いのは、このような背景から、結膜には感染やアレルギーなどによる炎症が起きやすいためです。

出典:http://www.skk-health.net/me/17/

結膜炎が深刻化すると眼の充血だけではなく、目ヤニや瞼の腫れといった症状も現れます。
こうした症状が現れる前に、眼の充血と違和感を確認したらなるべく早く病院へ行きましょう。

症状は
 結膜の充血、目ヤニがたくさん出る、まぶたが腫れる、まぶたの裏側にブツブツができる、目がゴロゴロする、まぶしい、などがおもな症状です。また、耳の前に触れると痛みを伴うグリグリとした腫れが出ます。

出典:http://www.skk-health.net/me/17/

結膜炎について詳しく解説をしたページです。

角膜炎

続いてご紹介するのは、角膜炎という疾患です。
角膜とは、簡単にいうと眼の表面にある粘膜のことです。
コンタクトレンズを付けている方は細菌性角膜炎に注意しましょう。
コンタクトを不潔な状態で扱っていると、細菌が角膜に付着してしまいます。
激しい目の痛みや充血といった症状が現れるので、コンタクトの取り扱いには要注意です。

細菌性角膜炎
細菌が原因で起こる角膜感染症です。最近ではコンタクトレンズを装用する人の間で増えています。コンタクトレンズを正しく取り扱っていない場合に洗面所などにいる菌が目に持ち込まれて感染することも多くなっており注意が必要です。強い目の痛みと大量の目やにを自覚します。角膜の一部が白く濁り、白目が強く充血します。

出典:http://www.nichigan.or.jp/public/disease/kakumaku_kansen.jsp

コンタクトレンズ使用者は、アカントアメーバ角膜炎という病気にも注意しましょう。
自然の多い地域に生息しているアカントアメーバが角膜に付着することで発生します。
レジャーに出かけた後にコンタクトを取り扱うときは、手をきちんと洗うようにしてください。
コンタクトの洗浄を念入りに行うことで、角膜をアカントアメーバから守りましょう。

アカントアメーバ角膜炎
 アカントアメーバと呼ばれる微生物が原因で起こる角膜感染症で、最近数年間増加しています。アカントアメーバは川や沼、土壌や公園の砂などに広く存在しています。洗面所など、水周りにもいることが多いようです。細菌性角膜炎と似た症状ですが、人によっては特に強い痛みを感じることもあります。アカントアメーバ角膜炎を発症した人のほとんどはソフトコンタクトレンズ使用者です。

出典:http://www.nichigan.or.jp/public/disease/kakumaku_kansen.jsp

以上のような病気を進行させないためにも、普段からコンタクトの取り扱いに注意し、眼に異常を感じたらすぐに医者へ行くことを習慣にしてください。

角膜感染症について詳しく解説したページです。

充血を見逃さず、素早い対処を

眼に全く負担をかけずにコンタクトを使用するのは困難です。
しかし、充血というサインを見逃さずに素早く対策を施すことが出来れば、眼の健康を守ることに繋がります。
コンタクトを正しく使用して、健康な眼をキープしましょう。