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「AE86」どれだけカッコよかったの?現ハチロクとの違いもご紹介!

かつて一世を風靡した、トヨタのスポーツクーペ「AE86」。人気コミック「頭文字D」に登場する代表的な車種としてもお馴染みで、未だに根強いファンがたくさんいますよね。しかし、AE86とは一体どのような車なのでしょうか?今回は、名前しか聞いたことがない……というあなたのために、2012年から発売されている現行「ハチロク」との違いを含め、その特徴に詳しく迫りました!AE86の魅力を、ぜひ目いっぱいご堪能ください。

AE86は、2つの車種の共通型式番号!

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/1988224/blog/33712482/

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/1988224/blog/33712482/

AE86とは、1983年にトヨタから発売された「カローラレビン」と「スプリンタートレノ」の共通車両型式番号です。(画像上がカローラレビン、画像下がスプリンタートレノ)
どちらも既存のカローラとスプリンターをスポーツモデルにしたもので、それぞれに違った味わいを楽しむことができます。
両者の大きな違いはフロント周辺のデザインで、どちらかといえばカローラレビンの方が大きくて親しみやすい目つきをしています。
スプリンタートレノは細長いジト目で、これはこれで愛着を感じさせますね。

また、次の画像に見られる黒と白のツートンカラーは、人気コミック「頭文字D」でもお馴染みですね。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBAE86

AE86は、カローラレビンとスプリンタートレノの共通型式番号!

AE86(エーイーハチロク)とは、1983年にトヨタ自動車が発売したカローラとスプリンターのスポーツモデル(スポーツクーペ)である4代目カローラレビン/スプリンタートレノの共通車両型式番号。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBAE86

両者の分かりやすい違いは、フロントの目つき(ヘッドライト)!

フロントバンパーの見分け方―レビン/トレノともにウィンカー部に大きな違いあり、1・2型は、どちらもバンパー
前面の内側に位置し、3型になるとレビンの場合は、ボディーサイドまで回りこんだ形状となる。

出典:http://streetknights.sakura.ne.jp/ae86/ae86e/ae86e.htm

トレノはコーナリングランプが装備されている。(レビンはヘッドランプ側にコーナリングランプが装備された)
また、1型から2型へ仕様変更した際、バンパー色(ブラック)に若干の違いがあった。

出典:http://streetknights.sakura.ne.jp/ae86/ae86e/ae86e.htm

AE86にはどんな魅力があったの?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E6%96%87%E5%AD%97D%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9

AE86がなぜこんなにも長年愛されているかというと、レースカーとして活躍したということもありますが、かの有名な人気コミック「頭文字D」にて、主人公である藤原拓海が愛用していたことも大きな理由のひとつだと言われています。
父から譲り受けたAE86(画像が頭文字D仕様のスプリンタートレノ)で難敵に次々と勝利していく様が、数多くの車ファンを滾らせたのですね。

実際のレースに使われただけのこともあり、その個性的な風貌と現代ではあり得ないほどの軽量感が魅力の車ではありますが、レーサー並みの技術と改造によって成り立っている漫画なので、ノーマルのAE86で漫画のような運転ができるわけではありません。
購入したらくれぐれも安全運転で、漫画の風景に想いを馳せるのみに留めましょう。

非常に軽い車体で、モータースポーツでも活躍!

レースでの大きな活躍として挙げられるのは1985年から始まった全日本ツーリングカー選手権(グループA)での活躍で、1985年と1986年にスポーツランドSUGOでスカイライン勢などを押さえ、それぞれ1勝している。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBAE86

ただ車のスペックは現代では考えられない位ライトウェイトで1.6L直四エンジンを搭載しFR駆動方式にもかかわらずなんと車両重量は975kg前後と1トンを切るのです。ライトウェイトで有名なEK9(シビックタイプR)でさえFFなのに1000kgを切ってないです。

出典:http://sport-car.akakagemaru.info/car-toyota/post-3131/

同級生の愛車がAE86レビンで、よく乗っていましたが、くるくる滑って楽しい車でした。
車重900kgというのも今の車からみれば、すごいことですよね。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310806733

人気の決め手は大ヒット漫画「頭文字D」!

走り屋系の漫画で歴史的大ヒットとなった頭文字D(イニシャルD)は、作者しげの秀一で1995年~2013年の約18年にわたりヤングマガジンで掲載されて実写版の映画にもなった峠のドリフト族を描いた作品です。

出典:http://www.yukoichimura.com/ae86.php

主人公の藤原拓海が乗る藤原豆腐店の車
トヨタ・スプリンタートレノ・AE86型(通称ハチロク)は漫画で大きな反響を呼び中古車相場が高騰するほどの影響を与えました。

出典:http://www.yukoichimura.com/ae86.php

神業的なテクニックで乗りこなされる、神格化された「ハチロク」

神業的なテクニックを持っており、その走りは仲間や数多くのライバル達を魅了。「ハチロクなんかアウト・オブ・眼中」とまで言い切っていた唯我独尊の岩城清次ですら、敗戦後には赤城山で須藤京一とのバトルに挑み、エンジンブローで敗退した拓海の姿に「当然の結果」と納得しつつも「それでも何かを期待していた。あのハチロクだからか」ともらし、わずかではあるが心境の変化を見せている。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E6%8B%93%E6%B5%B7

現行「トヨタ・86」との違いとは?

出典:http://jp.autoblog.com/2011/11/27/toyota-86-revealed/

前述したように、車本来の魅力もありながら、漫画の影響もあって半ば神格化されている「AE86」。
しかし、実は現在販売されている車種の中にも「86」の名が付いているものがあります。
それが2012年から生産されている「トヨタ・86(ハチロク)」です。

AE86との違いが気になるところですが、正直「ほぼ別の車」と言っても過言ではありません。
車体が軽くスポーティーな部分は健在ではあるものの、時代の変化もあってより鋭く滑らかなボディラインとなっており、加速力や安全面も向上しています。
ただし、やはりデザインからして全く異なるため、以前のAE86ファンにとって「後継」となるかは微妙なところのようです。

新しい86(ハチロク)は、低重心で美しい小型スポーツカー!

86は、走る楽しさを追及した「直感ハンドリングFR」のコンセプトを実現するために、小型・軽量・低重心・低慣性を特長として企画・開発された小型スポーツカーである[2]。「お客様とともに進化する」スポーツカーを目指して、「86(ハチロク)」と命名された

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB86

超低重心、低慣性化を追求したとのこと。まさに地をはうような動物的な俊敏性を発揮する高レスポンスのドライビングを思いのままに楽しめそうです。

出典:http://www.amamoba.com/trip/toyota-86.html

加速力も申し分なく、感動的な走りを楽しませてくれる!

 シフトレバーのところにモード切替でスポーツモードがついてて、こいつを押してやるとATの動作がガラっと変わる。まず走行中のエンジン回転数の下限が3000ぐらいになるようにギアが勝手に調整されて、さぁいつでもアクセル踏んでください!すぐに加速しますよ!って待ち構えられてる感じ。それと同時にサウンドクリエーターなるエンジン音が車内に取り込まれる仕組みとあわせてテンションを上げてくれる。

出典:http://blogger.chishow.com/2012/12/toyota86-ae86.html

 さらにすげーって思ったのが、カーブ手前でのブレーキング時に勝手にシフトダウンしてエンジンを吹き上げてくれる!カーブ抜けてアクセル踏む瞬間にはエンジンパワーの美味しいところから加速できるようにスタンバってくれるこの感じ!なかなか感動的でした。トヨタよくやった!

出典:http://blogger.chishow.com/2012/12/toyota86-ae86.html

ただし、魅力的ながら「AE86とは別の車」という意見が多い……

86と言う名前に著作権があるとしても、昔と同じトヨタが付けたので問題無い。
スバルはBRZと読んでるし問題は無い。

ただ、新しい86はAE86の名前だけの継承、まったくの別物だ。
と思っている。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1286180262

今からでも欲しい!AE86の中古相場は?

出典:http://usedcarnews.jp/archives/25703

前述した通り、AE86と現行86は全く違う魅力を持った車なので「中古でもいいからAE86が欲しい!」という方もいるでしょう。
AE86は昨今でも中古車市場では高く評価されており、50万円程度から300万円程度が相場だと言われています。

基本的には年式が古ければ古いほど安くなる中古車ですが、AE86の場合は「デザインやモデル」が一番重要となるため、頭文字Dで使われているのと同じツートンのスプリンタートレノなどは高騰しがちなのだとか。
ちなみに数十万円で購入して、数百万円分改造を施すという方もいるようです。

相場は30万円前後~400万円弱まで!

当日取材に来ていたweb CGが現在の「ハチロク」の中古車市場相場を調べたたようで、それによると、最安値が修復歴有りの24.8万円で最高値が16.7万㎞走行したワンオーナー車の386万円だったそうです。

出典:http://clicccar.com/2011/08/10/50448/

中古で高いものは、モータースポーツに使用できそうなほど状態が良い!

それもその筈、事故歴無し、内装・外装フルレストア済み、車庫保管車となっています。それだけでは有りません。見るからにエンジンに手が入っています。そのままモータースポーツに使えそうな上物。そして最安値の対象車も発見。確かに程度は「それなり」のようです。

出典:http://clicccar.com/2011/08/10/50448/

極端な例を除けば、50万円~90万円程度を見ておくと良い!

総じて事例のような両極端なクルマを除けば、50~90万円辺りが相場でしょうか。それにしても、本来なら逆に廃車費用の方が高くつく20年以上前、且つ走行10万㎞以上の「ハチロク」が未だに当時価格の1/3~1/2程度の高値で売買されている訳ですから大いに驚きです。

出典:http://clicccar.com/2011/08/10/50448/

数十万円で購入しても、パーツ代で高額になることも……

見た目に保存状態も上々で、色々と手が入っている事は一目瞭然でしたが、このクルマに一体どれくらいのお金をかけているのか興味が有るところ。土屋氏曰く、25万円で買ってレストア・ボディ補強等で+300万円かけたとか。

出典:http://clicccar.com/2011/08/10/50448/

86専門店のAE86は高いですが、あれは整備もされていて状態も良い車です。 それ意外のは、走行距離がすごい車両でも40万くらいからありますが、修理や部品代でAE86専門店の価格と同じくらいお金をかけなければなりません。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1265346842

アンティークで味がある!未だに愛好家も多いAE86

いかがでしょうか?AE86はそもそもが魅力的な車ながら、漫画の影響で今や伝説的な存在となっているのですね。
中古でも価格が高いのは、AE86をカスタマイズし続ける愛好家たちのため、未だに新品のパーツがたくさん出回っているのも理由の一つのようです。

できれば新型で、コンパクトなスポーツカーが欲しい!という方は、現行の86にもぜひ注目してみてください。
過去の車の魅力を活かしつつ、自動車界に新たな風を吹き込むトヨタの活躍に、今後も眼が離せませんね。