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新入社員必見!3つの場面での「挨拶」の極意
新入社員として入社する皆さんにとって、会社とは未知の領域です。これから上手くやっていけるか不安という方も多いことでしょう。そんな不安を取り除いてくれるのが、好印象を持たれる「挨拶」です。挨拶がうまくできるかどうかで、社内の人間関係のうまくいくかどうかが変わるといっても過言ではありません。新入社員が挨拶をすることの多い3つのシチュエーションごとに、それぞれで最も適した極意を学んでいきましょう。
第一声は爽やかに!
最初のシチュエーションは「おはようございます」や「こんにちは」といった第一声です。
なぜこの第一声について詳しく取り上げるかというと、こうした挨拶が第一印象を決める大きなきっかけだからです。
第一印象を構成する要素は視覚、聴覚、言語という3つに分かれています。
「おはようございます」などの挨拶は視覚と言語という2つの要素におけるトップバッターになります。
つまり、第一声で好印象を持たれることが、第一印象を決定づけるうえで非常に重要なのです。
「第一声での好印象」が大事!
皆さんは「メラビアンの法則」をご存知ですか?人の第一印象は、初めの3~5秒で決まり、その情報の大半を視覚から得ていると言われています。
初対面の人物を認識する際には、
視覚情報(見た目/表情/しぐさ/視線など)・・・55%
聴覚情報(声の質/話す速さ/声の大きさ/口調など)・・・38%
言語情報(言葉そのものの意味/話の内容など)・・・7%
第一声は上司や先輩でなく、必ず自分から!
自分から挨拶をすることは積極的な姿勢の表れなので、仕事や人間関係についても能動的な人間であるという印象を持たれやすくなります。
社会人になったら受身ではいけません。何事も積極的に動くようにしましょう。特に新入社員ならできる事も少ないのですから、挨拶くらいはきちんとする週間を身につけてください。
先輩や上司からの挨拶を待つのではなく、自分から第一声を上げるのです。
挨拶で大切なのは、とにかく爽やかであることです。
せっかく自分から話しかけても、ボソボソと聞き取りにくい声では積極的な印象には程遠いといえます。
口ではなくお腹から声を出すイメージで
ハキハキと「おはようございます」と発することが出来れば、相手だけでなく自分も気持ちよく1日を始められることでしょう。
注意したことと言えば、兎に角大きな声でハキハキと。それくらいでした。緊張はしたけど、言った後にはスッキリ!!頑張って良かった~っていうやりきった感がありました。
自分が働くオフィスへ入ったときは、1人だけでなくフロア全体に聞こえるような挨拶が求められます。
「失礼します」や「おはようございます」といった挨拶を欠かさずに行うことが、礼儀正しい社会人への第1歩です。
最初は緊張するかもしれませんが、これを習慣にすることでそのほかの挨拶も堂々と行うことが出来るようになるのです。
朝一番のあいさつはフロア全体に聞こえるように言うのが本来のマナー。入り口で大きな声であいさつをしましょう。あいさつとは、相手に心を開くという意味を持っているプラスな言葉。みんながこちらを見ていなくても、その日一日の行動の第一歩として、自分から笑顔で行うことが大事なのです。
適切な会釈で好印象に
挨拶をしたいけれど、ゆっくりと話す時間がない。
働き始めると、こうしたシチュエーションにはよく巡り合います。
そんなときに欠かさず行っていただきたいのが、会釈という挨拶です。
会釈とは、上の画像にあるように背筋を伸ばした状態から15度ほど腰を曲げて行う挨拶のことです。
会釈[えしゃく]他力本願.net
「会釈」についての、もともとの由来やその内容の本質について解説したページです。
会釈とはもともと仏教用語の一種でした。
物事の本質や真実を明らかにするという意味を持っています。
その意味が少しずつ変化し、現在では相手を思いやる挨拶の1つとして定着しているのです。
普通、ちょっと頭をさげて
軽くおじぎをすることを「会釈をする」といいます。
そこから、あれこれ思い合わせて、
納得できるような解釈を加えることや、
いろいろな方面に気を配ること、
儀礼にかなった対応をすることなどの意味を経て、
今のような使い方になったと考えられています。
会釈をするときには、先述したような第一声と組み合わせることをおすすめします。
単にお辞儀をしただけでは伝わりにくい相手への敬意を、きちんと表すことが可能だからです。
ただし、場所や機会によっては声を発するのが不適切なシチュエーションも存在します。
そんなときは、しっかり目を見てお辞儀するだけで充分です。
周囲の環境に合わせてどのような会釈をすべきか。
これを判断する力も、社会人には不可欠なのです。
会釈ですが、これはすれ違い様にするお辞儀です。 お辞儀の角度としては15度が目安です。
「おはようございます」「こんにちは」「お疲れ様です」と明るく声をかけると良いでしょう。
職場では何度もすれちがうようなことがあると思いますが そのような時でもなるべく何度でも声を出す方が良いでしょう。 ただし、場の雰囲気もありますので柔軟に対応してください。
「会釈」のマナーを知る
会釈をする際に気を付けていただきたいポイントが2つあります。
1つ目は歩いている最中の会釈です。
軽く頭を下げるだけであれば、歩きながらでも行うことが出来ます。
しかし、新入社員である皆さんがそれをするのは、相手に大変失礼です。
上司や目上の人と会釈するときは、必ず「立ち止まって」ください。
数秒間立ち止まるという小さな動作が、敬意を払うことに繋がることを覚えておきましょう。
間違えている!お辞儀のマナー「歩きながら会釈はNG」「階段は同じ段でお辞儀」
「お辞儀の基本的なマナー」について解説をしたページです。
・社内で上司とすれ違う場合
この時に行うお辞儀は「会釈」ですが、簡単にできる会釈だからと言っておざなりに行ってはいけません。すれ違いざまに歩きながら会釈をするのはNGです。
上司が相手の場合、一度きちんと立ち止まってから会釈を行いましょう。また、相手が来客者の場合も同じです。
気を付けていただきたいもう1つのポイントは、階段で行う会釈です。
自分が上の段にいるときは、必ず相手と同じ段まで降りてから会釈してください。
高い段にいると、相手を見下ろす形となり失礼に当たるのです。
こうした小さな気遣いの積み重ねが、皆さんの信頼感を少しずつ形成していきます。
・階段ですれ違う場合
階段で、自分が下から上へ上っている時なら良いですが、上から下に降りている時に上司とすれ違う場合ですと、そのままお辞儀をするのはマナー違反です。
階段でお辞儀をする時は、相手が通りやすいよう脇によけ、相手が自分と同じ段に来てからお辞儀をしましょう。決して、相手に対して上の位置からお辞儀をしてはいけません。
スピーチ形式は、TPOに合わせて
「自己紹介」は簡潔でOK
新入社員が自分の言葉で挨拶をする機会は、大きく分けて2つあります。
ひとつめは、「簡単な自己紹介」です。
仕事中に行う自己紹介は、あくまで簡潔なもので構いません。
他の新入社員もいることでしょうから、自分だけ長時間の挨拶をする必要が無いからです。
自分の名前や簡単な抱負、これからよろしくお願いいたしますといった意味を込めた締めの一言を簡潔に述べましょう。
1.簡単な自己紹介
2.今後の抱負
3.指導をお願いする言葉
物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
ですが、これくらいでいいのです。
自己紹介では話にオチをつけるなどは求められていません。
どんなことをいったらよいかわからないという人は、以下のリンクを参考にしてみてください。
リンクの上段部分にあるように、文章量は少なくて結構です。
最初に述べたように爽やかでハキハキとした口調で話すことを心掛けてください。
新入社員の挨拶 簡単に一言や自己紹介はなんて言う? 文例まとめ
「自己紹介」の簡単な文例を紹介しているページです。
歓迎会等の「スピーチ」は自分らしさを盛り込んで
次は、新入社員歓迎会などで「スピーチ」を求められた場合です。
この場合には、自分らしさを盛り込みましょう。
自分の趣味や好きなものをアピールしておくと、それをきっかけにそのあとで同僚や先輩と話をするときのきっかけになるかもしれません。
仕事上のコミュニケーションも円滑になる場合がしばしばありますから、話す内容についてはある程度考えておきたいところです。
ただし、自分の持ち時間は節度をもって守りましょう。
新入社員が何人かいるようであれば、1~3分程度で挨拶を済ませるようにしてください。
新入社員の本音としては、簡潔に短く時間で終わって
しまいたいと思うことでしょう。
しかし、短すぎるとあなたという人物についての内容が
伝わらない可能性があります。
ですが、挨拶が長すぎると聞いている人が飽きてしまいます。
では、どのくらいの時間をかけて挨拶をすればよいのでしょうか。
それは、時間でいうと3分以内です。
こうしたスピーチ形式の挨拶で重要なのは、聞き手の心を惹きつけることです。
難しいように思えるかもしれませんが、その方法は案外簡単です。
自分が今まで生きてきた中で興味を抱いてもらえるようなエピソードを盛り込みましょう。
そのエピソードを入り口として、自分の性格やこれからの抱負を最後に述べると綺麗にまとまります。
誰もが「ウケる=笑いを取る」と思いがちですが「ウケる」というのは相手の心に響く、記憶に残るものであればいいのです。
新人歓迎会で自己紹介や挨拶を聞いている方が、あなたに関心を持つような挨拶ができれば、それは「ウケる」ということです。
面白いと思われるためには、
「自己紹介」+「ワンポイントの個性」が大事です!
今まであったエピソードを(あるいは入社試験であった面白いエピソード)、
簡単に話すのもアリです。
最後に、歓迎会などで使える「挨拶スピーチ」の例文を載せておきます。
スピーチ形式の挨拶は自己紹介を冒頭に置き、最後に聴衆への謝意を述べるのが一般的な形式です。
文の例として、「会釈という言葉について調べた自分のこと」を話してみる、というテーマにします。
スピーチ例文: 「会釈という言葉を調べた○○○○(名前)です」
こんにちは、営業部へ配属されました○○○○と申します。
社会人になるということで、マナーや挨拶について勉強していたところ、とても面白い発見をしました。
それは、「会釈」という言葉はもともと仏教用語だったということです。
興味が湧いてきて他の言葉も調べてみたところ、「退屈」や「大丈夫」といった日常に定着している言葉も仏教用語だったことに驚きました。
当たり前に使っていても、由来を知らない言葉がたくさんあることを痛感しました。
この体験以来、当たり前だと思っていたことについて詳しく調べようと心がけています。
仕事についても細かいところまで気を配っていきたいと考えていますので、皆さんよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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「会釈」という言葉を調べたことをネタにするだけで、こうしたスピーチをすることができます。
挨拶だからといって固くならずに、日常生活からテーマを見つけていきましょう。
TPOに合わせた挨拶がカギ
「第一声」、「会釈」、「自己紹介スピーチ」という3つのシチュエーションは、挨拶の定番です。
気持ちの良い挨拶をマスターして、社会人生活のスタートを素晴らしいものにしましょう。