美侍

今年こそ“ファーストペンギン“になってチャンスを生かそう!

NHKの朝の連続ドラマ「あさが来た」で使われたことにより有名になった「ファーストペンギン」という言葉。無難な人生も良いけれど、男に生まれたからにはドカンと勝負してみたいですよね。しかし、無謀な挑戦ゆえの危険がつきまとうのも事実。あなたなら、新たな道を切り開くために挑戦しますか?それともあきらめますか?

ファーストペンギンとは?

ペンギンは群れを作って行動する生き物ですが、その中で一番最初に海に飛び込んでいく一匹のことを「ファーストペンギン」と呼びます。
エサをとるためには海に潜らなくてはいけない、しかしシャチなどの捕食者がすぐそばで息を潜めて待ち受けているかもしれない。
そんなジレンマを払拭し、危険を顧みずに最初の一歩を踏み出す先駆者を称える言葉です。

人間社会に照らし合わせてみると、新しい仕事に挑戦していくやる気あふれるビジネスマンがこの「ファーストペンギン」に該当。
リスクも大きいけれどそれだけにうまくいった時のリターンは計り知れないものがあり、一気に成功者になれる可能性を秘めているのです。

ファーストペンギンのメリット

メリットその1:一握りの存在になれる

横並びが美徳とされる日本社会において、未知の世界に果敢に飛び込んでいけるビジネスマンはそれほど多くありません。

そのため、勇気を出してチャレンジしている姿に憧れや羨望、尊敬の気持ちを抱き「あいつはすごい奴」と評価する人も多くなるでしょう。

男として一目置かれる存在になるには、思いきってファーストペンギンを目指してみるのも良いかもしれません。

メリットその2:チャンスをものにできる可能性が高い

当然のことながら、チャンスは挑戦した人にしか掴めません。
その他大勢から抜け出し、一歩抜きんでた存在になることによって、自身が成功する可能性は大きく広がり、地位や名声・お金・権力などを手に入れことが現実味を帯びます。

女性からの注目度も高まるので、よりレベルの高いパートナーを得ることができるでしょう。

ファーストペンギンのデメリット

デメリットその1:全てを無くす可能性がある

誰もやったことのないことに挑戦するということは、どのようにすれば成功するかが分からず、手探り状態であるということ。
成功すれば莫大な収入や実績、人脈などが手に入りますが、失敗すれば全ては水の泡。
何もかもを失って、無一文どころか借金を抱えてしまう可能性だってあるのです。

デメリットその2:敵が増える

一見サバサバしているように見える男の世界も、実は女同士の関係以上にドロドロ。
ただでさえビジネスにおいては足の引っ張り合いが日常茶飯事なのに、1人だけ成功を収めたとあっては妬まれないはずがありません。
途中で潰されてしまう可能性もありますよね。

ファーストペンギンとなって一歩前へ飛び出すためには、いわれのない中傷や横槍に耐え抜く強い精神力が必要なのです。

ファーストペンギンとなって成功を収めた著名人

楽天の三木谷浩史社長

巨大ショッピングサイトの経営や野球・サッカーチームのオーナー、交響楽団の理事長など、その多彩な才能でマルチな活躍を続ける三木谷社長。

経歴も華やかで、あの一橋大学やハーバード大学を卒業しており、豊富な知識や抜群の行動力を生かして、誰もが認める成功者となっています。

「日経ビジネスアソシエ」の取材で「最大のリスクは人生を後悔すること」と語っていることからも分かるように、後ろ向きな考え方はせず、常に前向きに走り続ける三木谷社長。
その姿に「よし、俺も!」と励まされた人は多いのではないでしょうか?

朝ドラの主人公・広岡浅子氏

NHK朝の連続ドラマ「あさが来た」でおなじみの広岡浅子氏は、江戸時代後期、伝統ある豪商の4女として生まれました。

幼い頃から勉強が好きでしたが、当時はまだまだ女性の社会進出など夢のような時代。
家では勉強や読書をすることを禁じられ、姉とともにお琴や裁縫、茶道などのお稽古に明け暮れる毎日を送りました。

そんな広岡氏でしたが、17歳で許嫁である広岡信五郎氏のもとに嫁いでからは運命が一変!
もともとの頭の良さと女性とは思えない実行力で夫に代わって家をピンチから救い、鉱山を買収して経営に乗り出したり、銀行の創設に尽力したりと大活躍したのです。

家業を子供たちに譲った後は女子大を作ったり、勉強会を開いたりしていますが、これも当時としては実に画期的な試みでした。

アップルコンピュータのスティーブ・ジョブス氏

黒いタートルネックにジーンズというファッションがトレードマークのスティーブ・ジョブス氏。
「アップルコンピュータ」の創設者として有名ですが、子供の頃は養子に出されたり、実の父親と接触を持とうとしなかったりと、いろいろしんどい過去もあったようです。

高校生になると、友人とともに無料で長距離電話がかけられる装置を作って販売したり、LSDと呼ばれる麻薬に手を出したりと、なかなかのやんちゃっぷりを発揮。
その後はヒッピーに心酔したり、自分にとって意味のない勉強をすることに嫌気が差して大学を中退した後、エンジニアとして働き始めました。

共同でアップルコンピュータを立ち上げたのは1976年。
それからの活躍は世界中の人たちが知っていることですね。
尊大な態度が原因で役員を解任されるなどのピンチに陥ることもあったようですが、その後再びアップル社に舞い戻り、体調不良を理由にCEOを辞任するまで数々の功績を残しました。

まさに、先を読んで果敢に挑戦するファーストペンギンの呼び名がふさわしい人です。

ファーストペンギンになって男を上げよう!

「ファーストペンギンのデメリット」を見ても分かるように、誰もやらない新しいことに挑戦して成功を収めるのは決して簡単なことではありません。
信頼していた人に裏切られたり、経済的に苦労したりすることも一度や二度ではないでしょう。
最初に海に飛び込んで、すぐにシャチに食べられて命を落とすペンギンがいるのと一緒です。

しかし、だからこそ、人生を賭けて挑戦する価値があります。
誰にでもおすすめできる生き方ではありませんが、自信とチャンスがある人は、頑張ってみてはいかがでしょうか?