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「芥川賞」の詳細に迫る!どういう賞?受賞傾向は?

芥川賞といえば、2015年に人気お笑い芸人さんが作家として受賞したことで話題になった小説の文学賞。今年2016年の受賞者も発表されました。新人作家の登竜門と言われ、非常に権威のある賞ですが、一体どのようにして創設されたのか?選考基準はどのようなものなのかなど、意外と知らないことも多いですよね。今回は、最近注目されている「芥川賞」について、その名前の由来や特徴、過去の傾向など、詳細を追ってみました!

芥川賞って、どんな賞?

出典:https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B&oldid=38403147

芥川賞は正式名称を「芥川龍之介賞」と呼び、大正時代に活躍した文豪、芥川龍之介の功績を記念して、1935年に彼の友人であった作家の菊池寛によって設立された「純文学作家」の新人賞です。
直木賞と並び「作家の登竜門」と言われており、受賞するのは非常に名誉なことだとされています。

そもそも純文学とは?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、純文学は「純然たる芸術的感動を表現した小説」のこと。
読者意識よりも作家の感性を重視した作風のものが基本のため、小説に不慣れな方にとっては少々分かりづらい作品が多いと言われますが、いずれも表現が巧みなので、美しい日本語を学びたい方にはピッタリなのではないでしょうか。

芥川龍之介の功績を記念し、菊池寛によって1935年に設立された

大正時代を代表する小説家の一人・芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木三十五賞(直木賞)とともに創設し以降年2回発表される。第二次世界大戦中の1945年から一時中断したが1949年に復活した。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B%E8%B3%9E

対象は「新人作家による発表済みの短編・中編作品」!

新人作家による発表済みの短編・中編作品が対象となり、選考委員の合議によって受賞作が決定される。受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円(2011年現在)が授与され受賞作は『文藝春秋』に掲載される。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B%E8%B3%9E

その期間の純文学の中で一番優秀な作品に贈られる!

 芥川賞とは、純文学の一番優秀な作品に贈られる賞です。

出典:http://www.pluto-dm.com/book/what01.html

純文学は「作者の芸術的意識を重視した」作品のこと!

読者の娯楽的興味に媚 (こ) びるのではなく,作者の純粋な芸術意識によって書かれた文学というほどの意味。

出典:https://kotobank.jp/word/%E7%B4%94%E6%96%87%E5%AD%A6-161913

既存のプロでも「新人」?選考基準を教えて!

出典:https://www.pakutaso.com/20151250337post-6414.html

芥川賞の選考基準は「新人作家による短編・中編作品」であること。
しかし、昨今ではもう何年も作家活動を続けてきた方や、既に中堅どころとして名が知られている方が芥川賞、直木賞を受賞することもありますよね。
基本的には「あまり有名ではない」ことがポイントとされているようですが、特に直木賞の場合は、無名ですらない作家が受賞する機会も少なくはないそうです。

作風としては「純文学の定義に当てはまる(娯楽性よりも芸術性が重視されている)」ことがまず重要なので、読んでいて面白いというよりは「まとまりがあって、芸術作品として完成されている」かどうかが見られるよう。
とはいえ、文章は一定以上のレベルを超えるとあとは好みの問題ですから、選考委員との相性が一番大事なのかもしれませんね。

「無名作家」「新人作家」の定義に当てはまらないことも……

芥川賞は対象となる作家を「無名あるいは新人作家」としています。

候補に挙がっても「無名とはいえない」という理由で選考からはずされることもしばしば起こっています。

一方で、新人とは言えないキャリアを持っていたが、「一般的には埋もれている」といった理由で受賞した人もいます。

出典:http://kijisyo.com/post-399/

長さは100枚~200枚程度のものが多い!

芥川賞は短編・中編作品を対象としており長さに明確な規定があるわけではありませんが、概ね原稿用紙100枚から200枚程度の作品が候補に選ばれています。

出典:http://kijisyo.com/post-399/

「将来的に期待が持てるか」を見るため、過去作品が参考になることも

面白く読めたものが初めて読んだ作家だった場合、その一作だけで決めるのはとても不安なので、過去作も読む。
過去作がないような場合には、○はつけずに様子見の△で、次回に要期待…とすることも。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11103708046

「わりと現実的なバランス感覚」で慎重に選んでるっぽいんですね。
その作家(というより文壇の)未来に、けっこうちゃんと責任を持ってるからなんだとだと思います。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11103708046

どちらも権威ある文学賞!直木賞との違いは?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B4%E6%9C%A8%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%BA%94

芥川賞と共に話題に上がりやすいのが、大衆文芸の新人賞である「直木賞」。
基本的には同時期に決められるため、仮に純文学と大衆文芸、両方の特徴を備えていたとしても、ダブル受賞はできないと定められています。
こちらも菊池寛によって、友人の直木三十五(なおき さんじゅうご)の功績を記念して芥川賞と共に設立されました。

純文学に対し、大衆文芸とはその名の通り「大衆に向けられた」文学で、芸術性よりも娯楽性が重視されたもののことを言います。
そのため、本を読み慣れない方にとっては、芥川賞作品よりも直木賞作品の方が、どちらかといえば面白みを感じやすいようです。

最近では、中堅やベテラン作家が受賞することも!

かつては芥川賞と同じく無名・新人作家に対する賞であったが、現在では中堅作家が主な対象とされていて、ベテランが受賞することが多々ある

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芥川賞と同時期に、菊池寛によって設立された

文藝春秋社社長の菊池寛が友人の直木三十五を記念して1935年に芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設し、以降年2回発表される。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B4%E6%9C%A8%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%BA%94%E8%B3%9E

芥川賞は「純文学」直木賞は「大衆文芸」

芥川賞は「純文学」作品に対して贈られる文学賞。

直木賞は「大衆文芸」作品に対して送られる文学賞。

簡単に言ってしまうと、ちがいはこれだけです。

出典:http://kot-book.com/akutagawa-naoki-prize/

・創設は1935年
・文藝春秋を設立した菊池寛がつくった賞
・直木三十五の功績を讃えてつくられた
・対象ジャンルは「大衆文芸」
・無名あるいは新人作家が対象
・正賞は懐中時計
・副賞は賞金100万円
・年2回(1月・7月)に発表

出典:http://kot-book.com/akutagawa-naoki-prize/

大衆文芸は「娯楽性を重視した」作品のこと!

大衆の興味や理解力に重点を置いて書かれた文学。時代小説・推理小説・ SF ・風俗小説・家庭小説・ユーモア小説・少年少女小説などの類。大衆文芸。

出典:http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A7%E8%A1%86%E6%96%87%E5%AD%A6

ダブル受賞は不可能!

二つの賞は同時期に行われ決定されますが両方の賞を獲得することは不可能です。
仮に両方に合う作風の作品が選考されたとした場合選考委員によりどちらの賞での選考が良いかを
独断で決める為受賞は不可能になっています。

出典:http://newbo.jp/akutagawa_naoki_tigai/

「芥川賞作家」は立派な肩書になる!

芥川賞を受賞した作家は「芥川賞作家」として、立派な肩書を背負うことができます。
これは直木賞も同様です。
他の文学賞ではなかなかこういうことはありませんが、芥川賞や直木賞の場合、受賞するだけで「優れた作家だ」と認められたのだという、一種のステータスになるのですね。

だからこそ作家の皆さんにとっては特別な文学賞だと言えますし、目標として掲げる人も多いのでしょう。

作家の登竜門!芥川賞受賞作を読めば、純文学の心得がわかる?

いかがでしょうか?芥川賞も直木賞も権威ある賞ですが、その傾向や審査基準には、若干の違いがあるのですね。
「芥川賞受賞作を読んでみたけど、全然面白くなかった……売れてるんじゃないの?」と思ったことがある方も、純文学の定義を学んだら、ある程度納得がいったのではないでしょうか。

「面白い小説」と「芸術性の高い小説」は、基本的には似て非なるものです。
そういう気持ちで芥川賞受賞作を読んでみると、また違った発見ができるかもしれませんね。

「芥川賞」の詳細に迫る!どういう賞?受賞傾向は?